若い植木屋さんに大感謝
ミモザの刈りこみは難しいのに、彼は見事にやってのけた。そして伸びに伸びたローレルの樹も短く刈りこみ、赤芽の生垣もさっぱりと見とれるばかりに切りそろえられ、たまりにたまっていた落ち葉も掃除してくれて、毎日目をやるたびに、うれしくなる樹々のたたずまい、となった。
近くに来ているのに、声もかけてくれない、などと、文句を言いたくなったりした、狭量の自分をつくづく反省している。
そして、このあともう一度モッコウバラを切りそろえに来てもらうことを頼んでいるのだが、その際、思い切って表の灌木、カリフォルニアジャスミンを取り去ってしまうことを相談したら、そのあとに植える候補をいくつも写真入りの情報をくれて、これも感激した。
この十年間、この灌木のツルの始末は本当に面倒で、いつか通りかかった人が私がツルを切っているのに声をかけて、これは本当に大変な植物です。うちは全部取り去りました、と言われて、驚いたことがあったのだ。
幸い、このジャスミンのあいだに植えたアジサイが、十年の年月のあいだに見事な成長を見せて、今年などは三十も蕾をつけ、もうジャスミンを超す勢いとなったので、安堵を得たのである。
このアジサイをプレゼントしてくれた同い年の友人は「グリーンサム、緑の指」の持ち主で、彼女がさわるだけで、植物が勢いをつけるというひとなのだ。
このところ毎日アジサイを眺めずにはいられない。そして彼女のことを想う。
全部の蕾が咲ききったら、どれほどの見応えを感じるだろう、楽しみはつきない。
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