アジサイの花は生きている
植木屋さんが表の古い灌木を伐採してオタフクナンテンに植え替えてくれたとき、アジサイの花はすべて枯れていて、これはもう取り去ってかまわないですから、と言い残したのだったが、花は自ら落ちようとしないので、わたしにはまだ生命があるような気がしてならなかった。雨が降ったあとは枯れ花に赤みがさしてくる。枝つきの枯れ花を水切りしてハサミで切り口に切れ目を入れ、花瓶にさしておくと、その赤みが生き生きしてくるような気がする。うっかり水替えを忘れていると、本当にうなだれた枯れ花になるので、生きているのがわかるのだ。
残暑のあいだも、毎日根元に水をやるのを忘れないでいたら、花の赤みはますます生き生きしてきた。
何とスゴイ生命力だろう。
このところ裏庭のウッドデッキにはふたたびナメクジが出没しているのでもう彼らの好物の花類を植えるのをあきらめ、わたしは表側に専念している。
オタフクナンテンも無事根付いたし、その間にスエーデンアイビーの枝を、挿し木しておいたら、それらもすっかり根付いてくれて、きれいな緑の光景を作り出した。
アジサイの花はまだ生き続いている、とわたしは信じている。(写真の上でクリックをどうぞ)
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