デイサービスのこと、2
ケアマネさんからの、情報二通がほどなく届いた。我が家から徒歩でも行ける場所だったので、そのうちの一軒に連絡し、さっそく見学。ちょうど昼食どきで、環八通りに面した場所だったが、およそ三十人ぐらいが参加していて、男性が四人食事しているテーブルのそばにいたのだが、まったく会話なし。係のひとはアジア系の外国人も加えた五人ぐらいで、とても行き届いた世話をしていたが、参加者があまりにも多く、団体活動が苦手の夫には、ここはちょっと無理だなという気がした。
聴力は落ちているが、認知能力は十分にあり、足は弱ってはいるものの、家の中では杖なしで、階段の上り下りもできる89歳、彼に最もふさわしいところがまだありそうに思われるのだが、どのように探したらいいのだろう? ケアマネさんに任せただけでは無理なのではないだろうか?
同じ89歳で、認知能力はかなり正常に近いけれども、方向感覚に障害を持っているご主人を介護している世田谷の同級生に電話して訊いてみた。
「ケアマネさんにだけ任せてるんじゃなくて、自分でもさがすのよ、驚くわよ、沢山あるんだから」
「ええ~っつ?」であった。
パソコンで、大田区のデイサービスと検索してみたら、なんと200件以上が出てくる。ところが、写真や、特徴などが書き込まれている紹介はほとんどなく、詳細を知るためには、ケアマネさんに頼むしかない、ということが判明。とりあえず我が家の隣町、に加えて雪が谷、北嶺町までの六軒ぐらいを選び、情報を調べてくれるように依頼した。
結果にびっくり、そのうちで現在経営しているのはわずか一軒のみだったのだ。 ということは、空いている不動産を、そういう目的に使用されることがいかに多いか、しかし、決まった人数が、毎日利用してくれなくては、経営成り立たず、ということではないのかと推量する。
隣の駅から徒歩五分の場所を再び見学する。マンションの一階、十人ぐらいで、男性二人、レクリエーションまで見学したのだが、お手玉が出てきたのには、びっくりした。頭の体操だというクイズも名産品を読みあげて、県の名前を当てたりするもの。男性はいずれも参加していなかった。中のインテリアも、今一つという感じである。
結局、もうそれ以上の検索はあきらめ、夫が最初のところでいいよ、としきりに言うので、とりあえず決定。週一、四回を無事経験した。
夫の感想、よく計画されていて、世話してくれるひとたちも感じがいい。でも同じ姿勢、座ったままでの八時間は疲れる。レクリエーションがちょっとつらい、一人だけ別のことをする、のがむずかしいらしい、と知り、なんとかならないか、と、お節介妻、はまた考えをめぐらし、来週、ケアマネさんとデイサービスのマネージャーが我が家を訪れ、話し合いをすることが決まっている。
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