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カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の375件の記事

2022年12月29日 (木)

軽い脳梗塞が,

久しぶりに会う若い友人と、話していた。なんだか会話についていけない。何とか話をまとめようとするのだが、支離滅裂になってしまう。

ついに、言ってみた。きょうのわたし、変。何を話しているのかわからない。

そう、変、と彼女が真剣な顔をしていった。今までで一番変よ、すぐお医者さんに行ったほうがいい。

わたしはそそくさと彼女に別れを告げた。自分でもそういいながら、そんなに真剣なことではないような気がしていた。

翌日、ついに医者に行った。先生は、見たことがない人で、わたしのことを聞くなり、顔色を変えて言った。すぐ一番近くの脳神経科に言ったほうがいいです。できるだけ早く。

言われた医者は御嶽山でタクシーでないと無理なところだった。ちょうど通りかかったタクシーに乗り、すぐ見ただけでは、医者とわからないくらいのところで、中に扉の色が異なるところがあって、ようやくMRIのドアと分かった。まずMRIを図り、点滴をする。

運がよかった、一人だけやってくれると医者が言い、わたしを連れて外に出る。なんでも一人だけ空きがあったということで、そこからしばらく乗って荏原病院に行く。終わったら、タクシーが一杯並んでいるので、乗って帰ってください、うちにですよ、と言い終えた。わたしはまた、MRIを取った。沢山の音を聴き、それに耐えた。ようやくそれも終わり、支払いをしようとしたら、何かがおかしいらしく、いつまでたっても終わらない、およそ、三十分も待っただろうか、長い待ち時間だった。やっと外に出たら、タクシーは一台も待っておらず私はどうしてよいかわからなかった。

タクシーは来ない。結局、待つのをやめて、歩くしかないかと思い、大通りに向かって歩きだしてしばらくすると、向こうから車がくるではないか、思いがけず車を前からとめて、御嶽山と言う言葉を絞り出すようにして言いながら、車に乗った。

ドアを開けると、多くの患者がいた。また長い時間を待つ。最後に部屋に入るとようやくこれまでの経過を話し、沢山の薬を飲むことを告げる。

長い一日、大変な一日、それをすぎて、夫に話しをする時間がきた。わたしにとっては、ちょっと大変な時間であった。

 

2022年12月 4日 (日)

久しぶりの一人外食

体操の効力なのか、めまいは起きていない。またあの高円寺の耳鼻科を再訪すれば、その後の症状の診断がはっきりするのかもしれないが、電車に乗って出かける気がしない。なんとなく一年の疲れが、じわじわと出てくる、12月なのである。

 自室にこもって録画しておいたBSプレミアムの『天井桟敷の人々』を観ることにした。フランス映画華やかなりしころ、集大成のようなこの大長編傑作を観て、感動したのを覚えている。ジャン・ルイ・バロウのパントマイムにどれほど魅せられたことか、でも、それから二、三十年の月日が経って、二度目に観たときは、なんだか古色蒼然とした印象しか残らなかった。さて、三度目のアルレッティは若さ不足、年増のきれいな女性という印象、だが、後編の伯爵の愛人となってからの、凛とした美しさはさすがで、いよいよガランスとバティストの再会の場面となる直前、夫が部屋に侵入してきて、「今夜のごはんは?」と訊くので、わたしはキレて叫んでしまった。自分で考えなさいよ!

 でもそれは無理な話なのはわかっている。息子も帰宅しているので、なにか作らなくては。買ったばかりの牛肉が冷蔵庫にあったので、シラタキと玉ねぎの薄切りを加えて、牛丼をつくり、夕べの味噌汁に青ネギを刻んだのを加え、あっためて、二人分のご飯を炊き、キレた勢いで一人外食する元気が出てきた。

なんだかむしょうに、日本蕎麦が食べたい、情報誌SALUSで見つけた、都立大『柿ノ木』に行くことにする。

都立大駅を出て左に曲がり、イルミネーションもきれいな遊歩道を進み、右ハナマサのはす向かいのビル二階、大きなガラス窓が開放的、窓際の席に座る。上から見る青いイルミネーションの遊歩道も目に優しい風景。一度食べると病みつきになる、と言う「自家製ラー油せいろ」を注文。

打ち立てのそばが歯ごたえがありすごくおいしい、ピリリと辛いラー油の汁がよく合う。つけ汁に刻みネギが入っていて、おや、と思ったのだが、薬味は別に注文できる。デザートに栗のシャーベットを食べた。栗の風味がラー油入りツユの後によくマッチして正解。自由が丘のさらしんが店を閉じて、気に入り蕎麦店を探していたところだった。休日の少ない営業も好ましい。これからもふらりと来られるところが見つかってうれしかった。

ハナマサに寄って100円以下という三つ葉とか野菜とヨーグルトなど、買い、向かいの超モダンな100円ショップで、鍋つかみやタオルなど仕入れる。駅前でタクシーに乗り癒された一人外食は終了。夫に笑顔を見せる余裕ができた。

 

 

 

2022年10月27日 (木)

一番苦手な試練

このところ、つらい日々である。四種の薬、粉薬二袋、錠剤一錠、世にもまず~い液状の薬一袋を一日三回ものまなければならない。

 

夫の検診で半日付き添った。彼が心配していたのが現実となって、肺気腫のことで呼吸器内科に呼び出され、CT検査に、四十分以上の順番待ち時間、結果夫が怖れていた動脈瘤の疑いはなかったが、動脈硬化は存在していて、雑菌などに侵されると、異変がおきる恐れはありうることが判明。彼は浮かない顔になった。ともかく大切なのはよい食事と、身体を動かすこと、担当の医師はとても納得いく説明の仕方で、好感が持てたが、夫はすべてを聴きとれたかどうか、怪しい。

最近わたしがかなりストレスで疲労していることはわかってくれたのか、夫はショートステイに行ってもいいよ、と言ってくれたので、ケアマネージャーにステイ場所を探してほしいと依頼したのだが、特別養護老人ホームのショートステイを一件だけ紹介してきて、しかもそこはキャンセル待ちなのだというメール、サイトを見ても、居心地がよさそうな感じはしないので、もっと候補が欲しいと思うのだが、ケアマネの電話はいつかけても「ただいま電話に出られません」の返事、メールも行き違いが多く、こちらの希望を聞こうという計らいや気遣いは全く感じられないコミュニケーション不足なので、包括センターにそれを報告したのだが、誠意ある解答は得られず、話している最中に、部屋がぐるぐるまわりだし、激しいめまいで倒れそうになって電話を切った。

血圧180、その日は血圧の薬だけ服用して、翌日内科に相談に行くと、目の前が暗くなるめまいでなく、周りがゆれるようなのは耳鼻科に行く必要あり、とのこと。

 

数年ぶりに耳鼻科に出かけて、聴力検査となり、怖れていたことが判明。右は正常だが、左の聴力が落ちていて、突発性難聴が考えられる、めまいは数分で落ち着くということから、メニエール病ではないと思うが、ともかく、今回は先回拒否してのまなかった薬を、ぜひとも服用してほしい、そうしないと、この先聴力が落ちたまま、取り返せなくなると言われて、8日分、量多く、まずくてつらい服用を続けることになった。

 

突然孫娘からライン、朗報が伝えられた。コバケンワールド、サントリー、芸術劇場、府中の森三回参加が決まったのだそうだ。金管の出番が多いドボルザーク二曲、夕方我が家に特大リンゴ一個を土産に訪れ、パソコンの前にすわり、芸術劇場のチケットをゲットしてくれた。

テーブルの上の薬を見つけて、あ、これのんだことある、まずいんだよね、と液体をゆびさす。彼女も突発性難聴になったことがあるのだという。効いたの?と聞くと、うん、治った、という返事に、わたしはちょっと薬をのむつらさが、薄らいだのであった。

 

 

 

2022年10月 1日 (土)

ラクスル週末

月替わりの最初の土曜日は「せせらぎ館」の庭にマルシェが出るというのを思いだし、それではついでにモーニングを食べようと、9時すぎで家を出た。レストランの外庭にはすでにファミリーがかなり来ていて、それも父親と子供という取り合わせがほとんど。虫取り網を持ったパパも多く、取れた昆虫などを慎重に籠にいれたりしている。もっと幼い子供を抱いているのもパパだし、ベビーカーを押しているのもパパ。

27年前、娘の夫が急逝したあと、毎土、日に公園に行くたびに、父親の存在をどれほどうらやましく思ったことだろう。

その孫ももう30歳、お嫁さんとの二人暮らしも三年目で、ジジ,ババの存在は忘れているらしい、月日の重みを、あらためて感じた。

 

マルシェで買ったものは、サラダ用にちぎったリーフ、ルッコラ、レモン、食パンとクッキーなど。雑貨にめぼしいものはなかった。

せせらぎ館二階に、リユース図書という場所があって、自宅で廃棄したいような本も、もってきておいてよいとポスターが出ていた、これはいい情報!

 

今日の夕食は手抜きにして、レストランでテイクアウトの牛スジカレー。きのうチヂミを作ったのがあまっているので、それも温めて食べることにしている。

前の晩のチヂミを食べたことはないので、不安だったが、コマ油を熱して焼き直してみたら、野菜がしっとりしてかえっていい味になり、美味しさが増していたのは意外であった。

期待していたカレーは辛すぎ、これでは、夫が咳き込むかも、とあわてて、あたため直し、シェリーを少々加えたら、それが効いたらしい。夫も息子も文句は言わす、完食していた。

この歳になっても知恵が湧くこともある。

 

テレビの『深夜食堂』というお気に入り作品を見直していたら、なんと「ラーメン」という副題のストーリーに、ラーメンがインスタントを使っていて、それがサッポロ一番だったのには驚いた。夫の好物なのである。

あまり出来上がりがおいしそうだったので、明日は息子が食べない日でもあるし、二人でラーメンにしようかと思っている。

土、日は正しく、主婦業ラクスルの日となった。

2022年8月13日 (土)

ある日の問答

このところYouTubeで、若き日の名優たちの姿を追いかけたりして、楽しんでいる。ピーター・オトゥールのインタビューなどを見ていたら、彼にまつわるドキュメンタリーも全編見ることができたし、ローレンス・オリヴィエの写真を次々クリックしていたら、ウエストミンスター寺院で行われた一時間余の追悼礼拝も見入ることができた。アルバート・フィニーがコヘレトの言葉を朗読し、アレック・ギネスが高度なユーモアの含んだ、素晴らしい弔辞を述べ、参列者の中にオトゥールも混じっており、少年の聖歌隊の美しい合唱が何度か響き、最後はオリヴィエ自身の、「ヘンリー五世」の名台詞録音が寺院いっぱいにとどろいて終わるという、プログラムの見事さ、感動した。

 

それを夫に伝えたくて、「ねえ、あのシェクスピアで有名な…」と言いかけたら、「シェクスピアってだれだっけ?」と問われて、愕然とした。

 

夫は大学は法学部だったが、野球部に属していることに熱意をもやし、英文学、演劇、クラシック音楽などにおよそ関心がなく、スポーツ一辺倒だから、記憶がどんどん薄らぎつつある今、関心が少なかった事柄への記憶が失せることが激しく、そういう問いが出てくることもあろうかもしれないが、それにしても常識まで、欠け落ちつつあるのか?

 

デイサービスはいやがらずに、毎週出かけていく。帰宅してから、バッグの中を探ってみると、貼り絵とか切り抜きとか、まるで幼稚園の作業のような作品が出てくる。これが脳トレの一種なのだそうだ。指導の仕方がいいので、別段嫌悪感もないらしい。ボンドガール来ました、とか言いながら、ノリ貼りをうながしてくれるユーモアもあるという。

 

でも、それより薄れゆく常識を保つために、歴史的有名人とその国名や職業などを結ぶクイズのようなものもやってほしい、と思ったのだが、出席者十数人の三分の一が認知症にかかっている方々だそうなので、そういう望みは差別めいていて、平等ではないのかもしれない、そう思って要求をひっこめることにした。

 

きのう、もう一度,訊いてみた。シェクスピアがだれか、本当にわからないの? わかってるさ、英国の劇作家だろう? 

 

これって薄らボケの一種なのか、それとも、わたしのうろたえる表情を面白がっているのだろうか、それがわからない。

2022年5月 1日 (日)

デイサービスのこと、2

ケアマネさんからの、情報二通がほどなく届いた。我が家から徒歩でも行ける場所だったので、そのうちの一軒に連絡し、さっそく見学。ちょうど昼食どきで、環八通りに面した場所だったが、およそ三十人ぐらいが参加していて、男性が四人食事しているテーブルのそばにいたのだが、まったく会話なし。係のひとはアジア系の外国人も加えた五人ぐらいで、とても行き届いた世話をしていたが、参加者があまりにも多く、団体活動が苦手の夫には、ここはちょっと無理だなという気がした。

聴力は落ちているが、認知能力は十分にあり、足は弱ってはいるものの、家の中では杖なしで、階段の上り下りもできる89歳、彼に最もふさわしいところがまだありそうに思われるのだが、どのように探したらいいのだろう? ケアマネさんに任せただけでは無理なのではないだろうか?

同じ89歳で、認知能力はかなり正常に近いけれども、方向感覚に障害を持っているご主人を介護している世田谷の同級生に電話して訊いてみた。

「ケアマネさんにだけ任せてるんじゃなくて、自分でもさがすのよ、驚くわよ、沢山あるんだから」

「ええ~っつ?」であった。

パソコンで、大田区のデイサービスと検索してみたら、なんと200件以上が出てくる。ところが、写真や、特徴などが書き込まれている紹介はほとんどなく、詳細を知るためには、ケアマネさんに頼むしかない、ということが判明。とりあえず我が家の隣町、に加えて雪が谷、北嶺町までの六軒ぐらいを選び、情報を調べてくれるように依頼した。

結果にびっくり、そのうちで現在経営しているのはわずか一軒のみだったのだ。 ということは、空いている不動産を、そういう目的に使用されることがいかに多いか、しかし、決まった人数が、毎日利用してくれなくては、経営成り立たず、ということではないのかと推量する。

隣の駅から徒歩五分の場所を再び見学する。マンションの一階、十人ぐらいで、男性二人、レクリエーションまで見学したのだが、お手玉が出てきたのには、びっくりした。頭の体操だというクイズも名産品を読みあげて、県の名前を当てたりするもの。男性はいずれも参加していなかった。中のインテリアも、今一つという感じである。

結局、もうそれ以上の検索はあきらめ、夫が最初のところでいいよ、としきりに言うので、とりあえず決定。週一、四回を無事経験した。

夫の感想、よく計画されていて、世話してくれるひとたちも感じがいい。でも同じ姿勢、座ったままでの八時間は疲れる。レクリエーションがちょっとつらい、一人だけ別のことをする、のがむずかしいらしい、と知り、なんとかならないか、と、お節介妻、はまた考えをめぐらし、来週、ケアマネさんとデイサービスのマネージャーが我が家を訪れ、話し合いをすることが決まっている。

 

 

2022年4月30日 (土)

デイサービスのこと 1.

夫はこの四月から、週一度デイサービスに行ってくれるようになった。要支援1の彼の外出は、もう三年ぐらい、徒歩距離の内科医のところか、同じ距離のコンビニ、スーパーなどに、二本杖でほしいものを買いに行くくらいで、一日かかるような遠出はまったくせず、「あなたが毎日在宅だから、友人も呼べない」と愚痴をぶつけたことがあったのだが、このところ、外食もままならず、自宅ごはんがふえているので、疲れが出やすい私の現状を目撃し続けている彼としては、行きたくない場所ではあるけれど、「利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るため…」というデイサービスの目的の一つに注目してくれたらしいのである。

デイサービスの場所をどこにするかは、問題だった。あちこち見学するのは、夫にとって気がむかないことはよくわかっていたので、ふと、思いついて、数年まえ、わたしがデイケアに一年ほど通って膝の痛みがとれた、あのサービスが別の家で、一日のスケジュールで始めたというデイサービスはどうかなと、夫に話し、我が家からかなり近いところでもあるので、そこを一緒に見学しないか、と誘ってみた。さいわい、所在地の近くが、昔夫が大学の野球部に在籍していたとき、通ったグランドや、ランニングをした場所だという記憶がよみがえったらしく、とてもなつかしいと言い、思いのほか乗り気になってくれた。

見学したときは、ちょうど午後の、転倒予防体操の真っ最中で、十三人ぐらいの参加者のほとんどが女性、男性は三人ぐらいという、日本の男女の生存率の実態をまさに証明しているような情景で、指導者の号令で主に上半身を動かす体操をしていたが、男性はかなりの高齢の人も見受けられ、居眠りをしているひともいたので、この中に夫が加わるのは、似合わない、と思われたのだが、夫は早く立ち去りたいせいもあったのか、ここでいいよ、とほかの施設の見学はしないままに終わった。

でもわたしは、せめて自分だけでも、もう二、三軒、別の施設も見学してみた上で納得して決めたいと思い、ケアマネージャーに情報を依頼した。(続く)

 

 

2022年3月21日 (月)

古いものが愛おしい

十年ぐらい好んで履いていたワインカラーのブーツが、色も落ちたところがあり、靴底もくずれてきたので捨てるしかないかな、と気落ちしていた。

雪が谷に「リペアーズ」という靴の修繕を主にしている店を見つけて、相談してみた。底を張り替えるだけで、一万円以上もすると聞いて、予算オーバーなので、あきらめようか、と思ったとき、その男性が言った。靴の皮って、捨てようと思うくらいの年月が経ったときに、よくなってくるんですよね、ええっつ?

その言葉に考えが変わった。これと同じカラーの靴を見つけるのはむずかしいだろう、それに今のわたしは店を探して歩き回る気力も欠けている。修繕費用、13000円、修繕し終わったらまた十年は履けるというのを聞いて、元はとれると思ったし、およそ一か月を要する、ということはかなり念の入った仕事なのだろうと想像できた。支払いが先、不安もあったが、期待も大きく、じっと待った。

仕上がりは期待以上、色あせも消えており、履き心地はまえよりいいくらい、満足した。ワインカラーは、何の色の服装にも足元を飾る華やぎがある。生き返った靴、新品を買ったときより、うれしい日々である。

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アンティーク風のコーヒー沸かしは、今から53年まえ、イリノイ州エヴァンストン市に住みはじめてすぐ、中心街のしゃれた雑貨屋で買い求めた。帰国してからは、ガラスの飾り棚の中、目立つところに、入れたまま。

コーヒーマシンは使い果たして、どれも気に入らず、自分用なら、一人分ずつの簡易包装のもので済まして、沢山入れるということはしなくなっていた。

でも朝のうちにコーヒーを多めにつくっておきたいと、近頃になって思うようになり、思い立ってこの骨董品を使ってみたら、これがじつにぴったり役立つということを改めて発見。お湯が沸騰し、コーヒー色に変わるのがガラスのつまみに透けて見えてくるのがうれしい。

ちょうどいい味のコーヒーができあがる。これも満足である。

再訪したエヴァンストンでは、あの雑貨屋さんはとっくになくなって、街の雰囲気も変わってしまっていたのだが、でもあの、初めてアメリカ中西部のメインストリートをそぞろあるいたときの、興奮を、わたしは今も忘れられないのである。Kimg0587

2022年2月14日 (月)

事件

夫が通帳記帳をどうしても自分でしたいからと自由が丘に出かけて行った。それよりも書店をのぞくのが目的だとわかってはいたが、それだけの元気があるのだからと、見送った。その日はシルバーさんが掃除に来る日だったし、移動スーパーも食品を届けてくるので、在宅しなければならない。かすかな不安がよぎったが、夫が近距離のコンビニまで出かけるときも感じるかすかな反応、もういつものことになってしまっている。

タクシーで戻った夫は、言った。転んじゃってさ、ええっつ?

不安が本当になってしまった。

 

駅の近くで、あたりを見渡しているとき、ほんの一段の段差にすべったらしい。五、六人がかけつけてくれて、抱き起こしてくれたという。

 

足の甲のあたりがちょっと痛むというので、靴下をぬがせてみると、赤く腫れている個所があって、要注意のように思われた。近くの接骨院でとりあえず、処置をしてもらうことはできるが、やはりレントゲンでもしや骨折が見られないかどうか、検査が必要だと思った。ここだ、という病院を三軒電話したが、いずれも予約はとれない。レントゲンやMRIを設備がある個人病院の翌日三時の予約がようやくとれた。

 

十年ぶりのこの医院、設備もリハビリも整ってはいるが、医師が個人の家庭問題や、性格分析にまで及ぶ説教じみた診断が余計に思われて、足が向かなくなっていた。今回は触診がとても丁寧で、レントゲン診断も骨折箇所まったくなく、ただし、高齢ゆえの骨の弱りが顕著なので、骨折症状が後になって出ることもあるから、注意しながら治療していきましょう、ということだった。待合室で夫が言った。十年もたつと、ひとって変わるものなんだな、と。でも夫の聴力の弱りを、ちょっと、と言ってしまったら、医師はちょっとどころではありません、とても、以上です。と大きな声で訂正していた。

 

レントゲン室と診察室がとても近く、歩行に痛みを抱えている彼にとっては移動が楽だったし、帰りは頼めば、タクシーも呼んでくれるというサービスもあって、助かった。

三度目のワクチン接種は五日あとだが、果たして行けるだろうか。

蒲田の工学院の場所が今ひとつ定かではないが、まず無理だろうという気がした。

この程度で済んで幸いだったと思わなければならない。但し私自身の日常が倍ぐらい多忙になったのだけは確かである。

 

 

 

 

 

 

2022年1月28日 (金)

観梅検分のあとのワクチン予約

ご近所の紅梅がかなりほころんでいるので、北嶺町の梅の名所を観に行く気持ちになった。

我が家から徒歩十五分くらい、インソールのおかげで、長く歩いても大丈夫という安心があったので、遠出を苦にせず、出かけられた。

残念ながら、梅はまだ三分咲きぐらい、そういえば、梅が満開のころ、長久保庭園の事務所にお雛様が飾ってあったのを思い出す。二月の半ばぐらいが観ごろなのかもしれない。

久しぶり、二年ぶりぐらい、御嶽山の商店街を歩く。イーオンが新しくなって、初めてかもしれない。三階がお菓子、スイーツコーナーで、中央がカフェになっていて、ワインも飲めるというしゃれた場所。お菓子は文明堂や、帝国ホテルのものまで、しかも包装の小さい安価なものが並んでいるのにびっくり。榮太樓の最中が一個150円というのもあり、あんこと皮が別々になっていて、自分で最中をつくるというので、安いのである。

バレンタイン向けのチョコがぎっしり並んでいたが、プレゼント用は4,5百円からある。これはお値打ち、チョコ目当てにまた出向くことにしようと思った。

カフェでアップルパイとアイスティーを頼んだら、パイは温めてあり、アイスクリームがついていて、合計570円、とてもおいしかった。

 

いい気分で長い散歩を終えて、帰宅したら、ワクチンの接種券が配達されていた。

21日発送というのに、ずいぶんの後れである。

早速、PCで検索、ファイザーの徒歩距離はなんと、すでに二月は満の印、三月はずいぶんと先に感じられ、予約をするのを躊躇した、というのもかかりつけのクリニックもファイザーで、確実に予約できるだろうと思ったからである。ところが、検索してみるとすでに満の印、電話で確かめると、三月から先はワクチンが入るかどうかわからない、と言われ、にわかに、ビビった。これはともかく三月でも予約だけはしておかなければ、と先刻の徒歩距離の嶺町集会室をふたたび検索、夫と私の分二名予約、3月19日をゲット。

でもいかになんでも、先だなあ、という気がして、翌朝、今度は電話を試みた。12回目でようやく、通じ、その嶺町集会室の2月21日予約が確定した。

 

それにしても面倒な話である。高齢者を優先にするなら、せめて、場所と日にちと時間を設定してくれることはできなかったのだろうか。自分で検索したり、電話を何回もしたり、こんな生存競争みたいなことを、この年齢でさせられるなんて、腹立たしい。

でも今回は息子に頼まずに自分でやれたのだ。

夫は「きみは偉いよ」とほめてくれた。

 

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