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カテゴリー「旅行・地域」の134件の記事

2019年4月23日 (火)

山形花見旅2

  翌朝チェックアウトの時間ぴったりに、孫娘が若葉マークの白い軽の車でピックアップしてくれた。ナビに合わせて走るハンドルさばきは堂に入っていて、意外にも安定感充分。

若葉マークはこの六月で卒業だというが、これだけあやつれるようになったのは、あまり交通量が多くない、ゆったりしたこの街が「天然」というあだ名の彼女にぴったりだからなのだろう。

 

今日からの週末の二日、彼女は定期演奏会の出番があるのだが、この日はわたしが手料理をふるまう約束をしたので、まずはスーパーへ、ドライカレーの材料と、筍を買う。東京と違って筍は大きいものばかり、値段も700円以上。産地でもある地方のスーパーにしては、野菜の値段は都内の大手とあまり変わらなかった。

 

そのあと、「ばぁばに、お花見させたい」と言って、ドライブしながらの花見に最適な名所、馬見ヶ崎さくらラインを走る。河に沿って、右に山、前に雪をかぶった奥羽山脈を視界に入れながら花のトンネルを行く極上のドライブ。Photo_3  

 

もう一か所見せたいところがある、と言って案内されたのが、旧市庁舎『文翔館』、022

彼女は駐車も空きのところをすばやく探して一発で入れる。021 019

大正時代の建造物だというが、豪族最上家伝統の豊かさが随所に現れた格調高い豪華さ、まわりの風景もまるでここだけヨーロッパという面影である。 026 033

 

 

 

2019年4月22日 (月)

山形花見旅1

12時発の山形新幹線、米沢を過ぎるあたりから車窓の風景が一変する。山肌にまだ雪が残り、木々は芽吹いた新芽の淡いグリーンに染まり、そして点在するサクラが開花している、四季の彩りが混じった日本独特の山岳情景が連なる。

 

かみのやま温泉駅はちょっとさびれた温泉街、車で五分の、娘に推薦されて選んだ宿『森の音』に到着。

ロビーは薪の炎が燃え立つ大きな暖炉をかこんでお茶とチーズケーキがふるまわれ、その後案内された個室のガラス戸には満開のサクラがあふれんばかり枝を広げている。005 004

 

夕食のメニューは山形の豊富な野菜を工夫した創作料理で、ほどよい量がうまく塩梅されていて、どれも美味。008_1 010 009

ダイニングルームのガラス窓もまばゆい夜桜で埋まっている。(続く)

 

2019年2月17日 (日)

ウイメンズ・コンファレンス2019

Wocon_2019

一年に一度のわたしの楽しみ、Women’s Conferenceウイメンズ・コンファレンスに、2月15日から二泊三日、参加した。今回の会場は那須塩原のアジア学院、宿泊場所は乃木温泉ホテルで、温泉三昧の楽しみも倍加する。
テーマはbeatitude(キリストの山上の垂訓・幸福とは?)で、講師として、ベネディクト派のシスターであり、国際的な看護活動者として高名なヴェロニカ・ダニエルズ女史が招かれている。
会場は木造の素朴な建物で、ネコが飛び回っていたり、白いヤギの姿が見えたりするのどかなところ。大食堂には暖炉が赤々と燃えていた。S004

夕食と昼食がどのような料理なのか、興味津々だったが、供されたものは素朴すぎるほどの野菜のいためものと、肉のぶつ切りのソテーで、いつも家で食べている味噌汁とはちょっと違う、出汁のうまみが目立たぬ、茎つきの葉が入った茶色のスープといった感じのものだったが、二度目からは、似たようなレシピではあったが、とても自然でお腹にやさしく、口当たりがよいという感想に替わり、最後のココナッツミルクを加えたカレー味のトリ肉と具だくさんの野菜スープ、炒め野菜のメニューは、皆が一様においしいと言い、人工のうまみ調味料に毒されているような普段の生活の反省しきりとなった。S012


ロニ・ダニエルズ女史の語りは、彼女が選ばれて看取ったとされるマザー・テレサの逸話も加わり、心にしみいる内容があふれるものであった。英語の語尾が聴き取りづらくて、感想をかたりあうところで、内容の確認が必要になり、隣席の南アフリカから来ているメンバーに助けてもらった。現在わたしがかかえている教会に関する悩みも含めて、とても辛抱強く聞き役を果たしてくれて、理解を示してくれたのがうれしかった。
今回の出席者は五十数名、アフリカ諸国、インド、オーストラリア、カナダ、英国、イタリア、アメリカ出身の日本居住者である。なんと今年は日本人が二割程度の少数で、英語の聞き取り力がかなり落ちているのを感じつつ疲労がたまった。S008
S009

この会の素晴らしいところはキリスト者として経験が浅かろうと深かろうと、まったくの差別も、偏見もなく、皆が心を開いて語り合えることで、この親しみがあふれて雰囲気も一段となごやかで深みのある感動が広がるのだと思う。しかもプロテスタントばかりでなく、今回はカトリックや聖公会からも参加者があり、和気あいあいの風景でうれしく思った。

乃木温泉ホテルの湯は熱すぎずぬるすぎず、実に適温で、あたたまり、しかも整形上の痛みに効果抜群で、脱衣所にはマッサージチェアが二台もあるので、肩凝りのひどいわたしには、大助かりだった。


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パペットの余興

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日曜日の礼拝、聖餐用に焼かれたパンが持参されて、それをちぎってグレープジュースに浸して食する儀式

2018年11月12日 (月)

京都一泊旅行 5

錦市場からの帰途はまた五条まで戻って、ホテルまで散策しながら歩いた。
ゲストハウス情報を確かめる。教えてもらった宿はこじんまりして、客室も少なく、居心地よさそうでトイレも近い。しかも朝食つき、周辺に定食屋や、カフェもある、便利なところ。このつぎはここに一泊もいいかもしれない。
そのあたりから路地がのびていて、京都らしい個人商店が軒をならべる。店の歴史が長そうな豆腐店で油揚げを買った。Photo

こういう路地はフィレンツェのアルノ川の向こう側、サントスピリトにホームステイしたときの散策を思い出させる。国は違っても古都には共通したものがありそうだ。


何を食べたかについて
着いてすぐの昼食は駅構内の『松葉』でにしんそばを食べた。夜、ホテルのレストランディナーは食べる気はしなかったので、駅で京都独特のお弁当を見て回る。まさにそれだけを売っている場所があって、庶民的な「おばんさい」弁当から和久伝や辻留の高級品、柿の葉寿司など、種類も豊富、和久伝の炙りサバ寿司、分量もちょうどよさそうだったので、これにしたのだが、サバの生臭みが残っていて、期待したわりにはおいしくなかった。
夜出かけていくのが億劫ならば、ホテルの場合、ルームサービスのメニューがかなり充実豊富なので、高齢者にはこのほうが向いているのかもしれない。
昼食はあのタマゴサンドは失敗だった。大丸ではなく、高島屋まで足を延ばせばよかったのだろうか、研究の余地がありそうだ。『松葉』のニシンそばもまあまあ昔の味だったが、おそばがやわらかくて、東京の田中屋のほうがおいしいと思った。これも京都ではいま、『松葉』より『尾張屋』のほうが人気なのかもしれない。
昼食を京都風にするなら、目的地の寺社のそばの茶店などで食するほうが、できたての土地の味を楽しめるのではないか、と思った。

東急ホテル独自の「京都市市内中心マップ」は素晴らしい。バスで著名な場所にどこにでも行けるように、バス停の位置から、行き先まで見事な分類と地図が網羅されていて、永久保存に値する旅行情報となった。(了)


2018年11月10日 (土)

京都一泊旅行 4

京都御所は烏丸線今出川駅から徒歩五分、手荷物検査があるだけで、入場無料、順路に従って、およそ40分ぐらいで見回ることができる。ガラス戸越しだったが、墨絵あり、極彩色絵模様ありの襖絵を堪能した。玉砂利をふみながら、かなり歩いたわりには膝の痛みもなく、乾御門から出て地下鉄へ。東京と似たつくりの駅、エスカレーターなし、階段を慎重に降りる。
四条駅から大丸までも地下道をかなり歩く。大丸の裏手だと思い込んでいた錦市場にたどりつくのも五分くらい歩く。

それほどまでして着いた目的地の錦市場は以前ほど活気はなく、外国人観光客の立ち食いやら、歩き食いやらが目立って、目当てのウナギ茶漬けの店は閉まっていたし、特長あった惣菜店なども閉店していた。
漬物店は二店ほど入って試食してみたが、あの東寺漬けに匹敵する沢庵は見当たらなかった。わずかにしば漬けとすぐきの刻みはまあまあの味だったので、購入した。
漬物は錦市場より、先日の松尾大社のように有名寺社の近くに店開きしている個人商店のほうが手のこんだおいしい品にめぐりあえるという事情があるような気がする。

お昼どき、この日はパン食にしたかったのだが、近くのベーカリーのパンがちっともおいしそうに見えない。甘いパンばかりが目立ち、サンドイッチはほとんどなく、あってもタマゴサンドばかり。その中身のぎっしり詰まった分量の多さにちょっとうんざり。
大丸の地下のベーカリーで何も食べたいパンがないので、仕方なくそのタマゴサンドを買って食べたが、おいしくなかった。パニーニは並んでいるのだが、サンドイッチの種類は限られていて、東京に負けているという感じがした。

大丸のお弁当は種類が豊富、下鴨茶寮のご飯の量が少ない手ごろなものを夕飯のために購入、あと惣菜のコーナーでふろふき大根を見つけたので、夫の好物だったのを思い出して、土産替わりに買った。

夫は実はわたしの胃腸風邪が治った後、すぐに発病して治りかけたのを見届け、京都にでかけたのだったが、帰って食べてもらったこのふろふき大根がすごく気に入り、おいしい、おいしいと言って二日がかりで味わっていた。(続く)

2018年11月 9日 (金)

京都一泊旅行 3

帰りの列車は4時35分、時間はたっぷりあるけれど、無理は禁物。
この日は、町中のみに絞った予定である。
修学旅行以来行っていない、京都御所を訪れ、ざっと見てから、四条に出て、錦市場と大丸百貨店で買い物をするというプラン。

わたしは今、京都のぶぶ漬けに興味があって、来る前、NHKのぶぶ漬けの特集番組を観たとき、ぶぶ漬けの漬物がぬかと塩だけで漬けた沢庵だと知り、わざわざ東寺漬けという沢庵を取り寄せて、食べてみたのだ。黄色の東京沢庵とは全く違う、塩味だけのあっさりした、噛むほどにおいしさの増す、実に好ましい味、これを京都の実際の店で買うつもりでアクセスも教えてもらってあったのだが、きのう松尾大社でとてもおいしそうな青じそ沢庵が買えたので、もう、わざわざ知らないところを訪ねていく必要もないと決断、あとは錦市場で補う程度でよいだろう、と判断した。

きのうはバスの一日乗車券600円也がとても役立った。きょうは地下鉄一日乗り放題600円、東急ホテルの女性コンシェルジェは素晴らしく有能、どこで乗り換え、どのルートを通れば近いか、高齢のわたしにもとてもよくわかるように道順を描いてみせ、復習させ、理解しているかどうか確認してくれる。今回これはとても収穫だった。駅の案内所でこれほどの行き届いた説明を得られるかどうかは疑問である。ホテルを選んだことは正解だった。

烏丸線の五条駅までおよそ4ブロックくらいだったが、歩いた。途中、好ましいのれんたなびくゲストハウスが目についた。思い切ってドアを開け、中を見せてもらい情報を得た。Photo


町屋を改装した内部は好ましいインテリアだったが、トイレも共同、高齢のわたしにはちょっと不向き、それを言うと、高齢でも大丈夫そうという、ゲストハウスを紹介してくれた。

こういう情報は歩いてみてこそ得られるもの、ネットからだけではおひとり様お断りばかりなのだ。(続く)

2018年11月 8日 (木)

京都一泊旅行 2

庭園には先客がいた。きびきびした足取りで、自然を愛でながら目配りよく歩くそのひとは近くに住む京都人の女性、私よりは十歳ぐらい若そう、会話をするようになった。
そしてもう一つ近くにとてもよい神社があります、という言葉に、徒歩十分ぐらい先の松尾大社まで案内していただくことになった。
ふいに視界が広がって 目のまえは桂川、橋を渡ると、一面まぶしいような緑、それより少し濃い秋色の山を背にした立派な赤い鳥居の松尾大社をみたときの感激は忘れないだろうと思った。Photo

自然を愛し、京都を愛し、それを写真にとり、詩をつくりながらブログをつづっているそのひとと、神社のふもとのお茶屋で抹茶つきくずきりを食べた。
窓の外の庭は沢山の岩が突き出たユニークなデザインで、目を楽しませた。Photo_2

ブログを書く苦労、それでも書かずにはいられない気持ちをわかちあう。

京都にきてブログライターに遭遇し、お互いのことを語り合えるなんて、想像さえしなかった。
閉店が四時半というので、あまりゆっくりできなかったが、売店が閉じる寸前、沢庵の青シソ漬けやしば漬けなども買うことができた。
そしてすぐそばのバス停からまた28番のバスに乗る。

今回の旅、この思いがけない出会いはトップメモリーになったという気がしている。(続く)

2018年11月 7日 (水)

京都一泊旅行 1

京都に行きたいという想いがいつもつきまとっていた。『京都人の密かな愉しみ』を観てからだと思う。でも行くなら、二泊以上だろう。遠いし、費用もかさむ。具体的にならないまま、日を過ごしていた。
亡きご主人が京都出身だったという友人と京都の話を長電話するようになってから、行きたいという想いはますます強くなっていたのだが、彼女が行くときはいつも一泊よ、と言ったのに驚き、はっとし、そう、それならわたしも今にも行けそう、と思ったのだった。

今週はめずらしく土曜まで予定なし、よし、行こうと決め、行動開始。
JTBで新幹線つきホテル一泊が予約できて、きのう出発した。
目的地はすぐには思いつかず、ホテルのコンシェルジェに相談しているうちに固まった。
ネコが何匹も住みついているという『梅宮大社』へ。

宿の京都東急ホテは五条堀川、ネットで調べておいたのをコンジェルジェに確かめると、思ったとおり、28番というバス一本で、行けることがわかり、およそ40分で到着。001


10匹以上もいるというネコちゃんたち、会えたのはそのうちの黒、白、キジトラの三匹だけ。002

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ちょっと荒れているような有料の庭園に入る。池にコイが一杯。渡された紙袋入りのエサをまいたら、恐ろしいほどの数のコイがあらわれ、争って食いつくのにびっくり。015


春は梅、桜、そして五月のツツジと花の季節は豪華らしかったが、まだ紅葉も早かったので、お庭の彩はひっそりだったが、ちょうど結婚式の予行演習とかで、晴れ着を着た若い二人が窓辺に立つ庵が見通せて、それをカメラにおさめたところでバッテリーぎれ…(続く)014

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2018年9月29日 (土)

ヴェネチア異聞

読書家の友人K子さんからお借りした、内田洋子著『対岸のヴェネチア』。

もうイタリアが遠くなった身としては、読むのがシンドイかな、と思っていたのだが、きわだった文章表現の巧みさに惹きこまれ、一気に読み終えた。

二度しか行かなかったヴェネチア、最初は雨、二度目は炎天に祟られ、その場所の魅力は半減していて、たとえ今、どれほど歩いたとしてもビクともしない足を持っていたとて、再訪したいという気になれないわたしなのだが、「本島を南から見る位置にある離れ島のジュデッカ島」での庶民の暮らしは惹かれるものがあった。

わたしが20回を越すイタリアの旅で一番惹かれたのはひたむきに暮らす庶民の生活だったからだ。

内田さんの表現の中にも、「最初のうちは新旧が挑みあうような町の雰囲気に感嘆していたが…高尚で刺激的な非日常より、凡庸で何も起こらない毎日が恋しくなった」とか、「ヴェネチアにはたくさんの影がひそんでいる」とか、「過去が沈む重い風景」とかいう形容に、生活していくうちに感じとっていく、ネガティブな部分をにじませているのではないか、と思った。

須賀敦子さんの著作に『ヴェネチアにすみたい』というエッセイがある。「ヴェネチア人は、土地の最後のひと切れまで都市化しつくしていて、島に島ではないふりをさせていた…運河で縦横無尽に切り刻んでおいて、それを小さなかわいらしい橋でむすんで、端から端まで、船底についた貝がらのようにびっしり家を建てたりして、どうも遊びがきつい人たちのようにもみえた」何という描写、彼女にしか書けないヴェネチアではある。
でも彼女は本島からジュデッカの方を見て、アンドレア・パッラディーオが設計したレデントーレの教会が夜、照明のなかに浮かんでいるのをみていると、一生ヴェネチアに暮らしたくなる、と述べている。本島側から海を眺めてヴェネチアにこころを奪われている、というふうなのである。

須賀さんとは対照的に、本島に沿うように位置する島から、ヴェネチアを眺める庶民の生活をドキュメンタリー的に描写して、人間の生活を生き生きと描写する内田さんの著作はより現代的であり、感情移入的な好感を持たせるのではないか、と思われてくる。


2018年7月30日 (月)

軽井沢の休日

猛暑が一段落した四日前、母校の軽井沢夏季寮生活に参加した。
三年ぐらい途切れていたのだけれど、寮内は畳の部屋も長い渡り廊下も以前のまま、
足の状態が落ち着いているので、セルフサービスの生活は快適だった。009

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広大な庭の緑も美しく、さわやかで清涼な空気が心地よい。
その夜の夕食メニューは定番の花豆ごはんの和食。005

何よりうれしかったのは、思いがけなく、同じ同窓会支部のメンバーから声をかけられ、心和む会話をいっぱい楽しめたこと。

翌日はバス旅行だったが、わたしは参加せず、読書三昧で過ごし、昼食どきに、銀座通りで買い物をした。
必ず立ち寄る、軽井沢会館横の、インド綿の店と、その先のタイ系のブティックで、今年はこれこそ、自分の雰囲気というブラウスが二点買えた。セール値段で、それをまたかなり負けさせるスリルも加わる。高齢となってもしゃれっ気は失せていないし、あきらめるつもりはない。女性の元気の源である。

昼食はジャム店の、沢屋で、ピロシキセットを食べたが、800円、飲み物、ピクルス付き、ヨーグルトのデザートも供され、わたしのお腹にはちょうどよい分量でおいしかった。

なにか食べものの土産をと思ってぶらついたが、表通りの店は、若い人向けのものが多く、漬物でもないかなと、もう半分あきらめの境地で、路地を曲がったところに、漬物専門の『あいき』という店があって、白髪の主人がもう五十年、漬物を仕事にしており、ピクルス修行にフランスまで行ったという話をじっくりしてくれて、自慢の商品をからいのも酸っぱいのも甘いのもすべて試食させてくれて、納得がいき、野沢菜と、キャベツと福神漬けがわりにもなる、きざみ大根の三点セットを購入、満足感いっぱいで店を出た。013

酢味噌つき手作りこんにゃくもおいしかったが、これ以上買うと、スーツケースに入らない、その辺の目分量は旅行慣れしているのでわかる。

娘時代は別荘生活にあこがれたこともあるけれど、都内の家一軒のマネージも精いっぱい、盛夏の半ばに二泊三日ぐらい、命の洗濯をするのが、自分相応である。

最終日は友人たちと鹿島の森でランチをする予定だったが、台風襲来でチェックアウトが早まったので、急きょ、キャンセルし、あわただしい帰京となった。


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