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カテゴリー「グルメ・クッキング」の64件の記事

2020年6月25日 (木)

食の悟り 2.

近所に新装開店したスーパーで、豚ひき肉を2パック買って、一パックは早速ドライカレーに使ったのだが、残ったほうをとりあえず冷凍しようと思ってよく見たら、「解凍肉」という表示が読めて、さあ、困った。賞味期限はまさにその日なので、なんとかしなければならない。夜の十時過ぎだったけれど、ネギみじんと、おろし生姜、玉子一個、塩コショーを混ぜで、肉だんごをつくり、カタクリまぶして揚げだんごを作った。

一晩おき、翌日、野菜やゆでタケノコなどと一緒に酢豚風にするつもりだったのだ。

ところが実際、仕上げに甘酢あんをかけて、食べてみると肉団子があまりおいしくない。

一晩おいたものはやはり味が落ちるのだろうか。それともあのスーパーの解凍肉そのものがおいしさを失くしているのでは、と思ったりもした。

 

新スーパーは評判がよくない。コロナ第二波を予想して冷凍食品とカップラーメンのスペースを二倍ぐらいふやし、肝心の野菜果物の品数や、品質もあまりよくないし、肉、魚なども、改良があまり見られず、レジの位置も以前と変わってしまって、一列に並ばされるので、急ぐときには特にわずらわしく、入るのをためらってしまう店になってしまった。

このことも、日々の買い物のストレスを増している。

 

ステイホームの料理は凝ったものはつくらない。作り慣れたものを確実においしく食べたい。

 

悟ったことは昔から伝わってきている、保存食、簡単食の数々、切干大根の煮物や、きんぴら、ヒジキの煮物や、ニラ玉、ナスのしぎやきや、醤油炒めや、冷製ナスの箸休めなど、主菜をおぎなう一品がどれほど箸をすすめる役をしてくれるかである。そして豆腐を冬は湯豆腐、夏は冷や奴で、主菜が焼き魚だけでも、食卓を豊かに見せることができる。

 

きょう試みて、しめた、と思ったのはキューピー3分クッキングという表題の一袋、チャウダーの素、好みの野菜をやわらかくなるまで煮て、牛乳1カップに、このチャウダーの素を加えれば、もう完成。美味しかった。

 

わたしはそれに、スパゲッティナポリタンを添えてみたらこれがぴったり。ナポリタンといってもオリーブオイルで玉ねぎだけいためて、ゆでたスパゲッティを加え、ちょっと赤ワインふりかけ、ケチャップやピューレーなどで赤く味付け、仕上げに庭のパセリとバジルのみじん切りをふりかけただけなのだが…。

               

きょうの成功で少し元気回復、主婦はいくつになってもいいときと悪い時を繰り返しながら、一日を終えるものなのかもしれない。(了)

2020年4月 3日 (金)

今、この時期に食べるべき簡単和食

今この危機を乗り越えなければならないとき、一番肝心なのは、何を食べるかということではないかと思う。

ついついコロナ関連のテレビばかり観てしまい、不安が増すばかりとなっていても、夕食が美味しければ癒される。なにもご馳走である必要はない。

 食べなれた和食ならまずは美味しい味噌汁、出汁は、煮干しからとるのが身体にもいいし、味もいいけれど、わたしはそれに飽きて、近頃ちょっと高価だが、博多産、てら岡の料亭の味というのを使うようになった。一袋で4,5人分の出汁がとれるので、我が家の二回分、煮物にも使えて結構便利。そして味噌、我が家の近くには三十年以上続いている自然食品店があって、そこのオオサワの麦みそが、絶対においしい味噌汁にしてくれるのである。

あと、主菜は魚でも肉でもいいが、牛肉なら、我が家でよくやるのが、ジャージャー焼きと称する、牛の上等の切り落とし、いわゆる細切れを牛脂で焼き、それを玉ねぎのみじん切りと混ぜ、辛子と醤油をかけて食べるというもの、豚肉なら、いわゆる豚の生姜焼きにする。

絶対美味しい豚肉の生姜焼きはまずたれ、醤油と酒小さじ4ずつ、みりん大さじ1、砂糖小さじ1をまぜ、この一部とショウガのすりおろしを豚にすりこみカタクリ粉をまぶしておく。それをフライパンで焼いてから、残りのたれをかけるというやり方、あとはほうれん草など青菜のお浸し類、そして副菜として豆腐の冷ややっこか、湯豆腐があれば、十分。

 

もっと単純なおかずなら、大根の煮物、最近発見した、わたし独自の簡単でおいしい大根の煮物は、大根を一センチぐらいの厚みに切ってそれを半分または四分の一ぐらいにし、人参はもう少し薄切りにして、それを豚こま少々、または豚ひき肉少々と共に、ごま油でいため、水をひたひた以上に入れ、醤油、みりん、酒で味付けして、落としぶたをして大根がやわらかくなるまでひたすら弱火で煮る。大根だけをまず軟らかく煮るのを省略した、手抜き方法だが、夫などは、こんなにおいしい煮物は久しぶりだ、と言ったぐらい、美味しくできあがる。丁寧にするならアクをとること。

 

いずれも手のかからぬ簡単料理だが、おなかは絶対満足する。副菜の煮豆や、きんぴら、切干大根の煮物などは、以前は自分でつくっていたが、近頃は近所のおかず屋さんの手作りですますようになった。

 

面倒でない手作りだから、料理が苦にならない。材料だけは少々張り込んでも、よいものを、選ぶこと、肉はどこで買うべきか、それも主婦の知恵であろう。

 

目先のかわったいため料理など、テレビや新聞で得たレシピをいろいろ試したときもあったが、この年齢になると、ずっと作っていたあの味、つくり慣れたものが一番、安心して味わえるのである

 

2020年1月27日 (月)

渋谷東急プラザ探検

ブリッジトーナメントを一日したあとは、一人ご飯をすることにしている。

その日はお昼にサンドイッチだったので、夜は和のものにしたかったが、重たいものは食べたくなかった。場所は渋谷、おそばが食べたいと思ったが、渋谷はどこ、という店が思いつかない。

ブリッジクラブの坂を下りたところが東急プラザだったので、どう変わったか、探検してみようと思った。

うっかり乗ってしまった17階までの直通のエレベーター、降りた場所はバルコニーでカフェがあり、ゆったりした造り、眺めもいい。

 

蕎麦店が二軒ある六階まで降りて、京都の茶そばのにしんそばが美味しそうだったので注文した。混んでいたけれど一人客も多い。にしんはフライ状になった茶色で、とてもいい味、そばの分量もちょうどよく、1200円の値段も、京都とあまり変わらない。

満足した。

 

このフロアには「竹之内」というもう一軒があって、ウインドの中の見本はどれもとても美味しそうだった。この次はここを試そう。

 

四階には化粧品店が二軒とても親切に応対してくれたので、口紅を買う。

それとついこの間、わたしのうっかりで、夫と息子のご飯茶碗を二つ共割ってしまったので、このフロアにあった陶器店で手頃な値段のものを購入。

 

ともかく買う気にさせるセンスの良い店がゆったりしたデザインで並んでいる。

プラザのリニューアルは成功したと思う。

 

もっとも紀伊国屋のような書店や地下の食品コーナーがなくなってしまったのは残念だけれど、それもまだ探検しつくしていない、別の高層ビルで見つけるのもまた楽しみとなるだろう。

 

オリンピックの年、渋谷の大リニューアルまで生きていられるだろうか、と思ったりしたが、こうして結構歩きまわっても痛くならない足でいられることを感謝しなければ…

2019年11月 7日 (木)

渋谷スクランブルスクエアのデリオープン

四日の日、ブリッジトーナメントでめでたく優勝して、外食し、六時半ごろ、渋谷の副都心線改札にエスカレーターで降り立ったら、右側に渋谷スクランブルスクエアのB2F、東急フードショーエッジが明か明かとオープンしていた。「毎日通いたい必食グルメ、食のエンターテインメント」と銘打ったまばゆいばかりのカラフルな総菜宝庫。

すでにおなか一杯なので、買う気は失せていたが、一巡してみたら、おにぎりからサンドイッチ、から揚げ類、フレンチ、イタリアン、中華、韓国料理のいわゆるデリのもの、サラダボールから持ち帰りどんぶりまで所狭しと並んでいる。

明日まで長もちするなら、夕食の手をはぶくのに、一、二品買ってもいいかな、と聞いてみるとほとんどすべてが本日中に、というものばかり。

しかも、値段はすべて高め、量り売りも、100グラムで4,5百円はする。

 

こういうものを高齢者はわざわざここまで買いに来るだろうか?どう見ても食欲旺盛な若者をターゲットにしているとしか思われない。

この大量の本日中おめしあがりくださいの食品が果たして全部売り切れるのだろうか?

 

きょうの朝日新聞にも、「まだ食べられるものが大量に捨てられている、食べられないほどのものを買ってはいないだろうか、食べ物にストレスや不安の解消を求めている…加工食品に頼る暮らしをするひとが増えた…」などなど、食品ロスの問題をとりあげていた。

食品ロスとともに、失っているものは人間の幸せではないか、人間が料理をしなくなった影響は大きい、というメッセージを、深く、重く実感したのだった。

2019年11月 5日 (火)

もやしの、楽チン、かつ美味しい食べ方

たしか『みそ汁はおかずです』の著者、瀬尾幸子さんだったと思う。

もやしを電子レンジで2分半チンすると、ゆでた状態になり、それを冷やして冷蔵庫に入れると、生でおいておくより長持ちすると、テレビでおしえてくれた。

近頃これがとても役立っている。

 

もやしは買ってきたらすぐ、水にさらし、主なひげ根を取り去って、電子レンジOKのタッパーに容れ、軽くラップをかぶせて、600度で2分半チン、美味しくゆであがった状態のものを、冷蔵庫に入れて冷やしておく。

 

わたしが好む一番おいしい食べ方は、酢2、醤油1の割合に、砂糖少々、からし少々(納豆についているからしをよく利用する)加え、これで合えるとおいしい酢の物ができあがる。和風にしたければ、これに油揚げの細切りを加えるとよい。

 

中華料理のときも、和風のときも、栄養価満点のもやしの酢の物はこれがあると安心という一品になる。

2019年11月 1日 (金)

食べたいものをその通りにつくれるように

同い年の二人の友と電話で話した。

一人はご主人を数か月まえに亡くし、一人暮らしをどうするか迷っていて、長い付き合いのご夫妻が入っている温泉つきのホームに心が動いていると言っていたのだが、電話では、もう手続きも終えて、東京を離れることにしたという。

もう一人は料理をするより、本を読んでいたいという元英文学の教授だったひと、最近急激に腰痛がひどくなって、もうキッチンには立ちたくないと言っていたのだが、電話ではご主人が目下入院中で、退院後二人のホーム入所も考慮中だとのこと。

 

驚いたのは、二人とも、もうまったく食べることに興味を失っているということ。料理をするだけで、気分が悪くなってくるそうなのである。

 

信じられない、わたしは近頃自分の作るものが一番おいしいと思う、としゃべったら、あなたはまだ、現役なのよ、と言われてしまった。

 

自分がきょう、なにを食べたいかを、おざなりにせず、望み通りにして、自分がつくるときには、かなりそれがその通りに実現できるようになった。八十にしてようやくある境地に達したということだろうか。

 

週末のブリッジトーナメントの日は、お弁当を漬物だけ家から持参、玄米入り稲荷ずしにして、帰りは外食、チキン入りのワンプレートシーザーサラダ、というお手軽にしたら、夜になって、三度トイレに行き、下痢してしまった。

 

おなかをいたわらなければ、と、朝はオートミールとリンゴのジュース、昼はフレンチトースト、野菜もとらなければ、とほうれん草のバターいため、夜はキビ入りのおかゆを炊き、実母がいつもおかゆのときの汁ものにつくってくれた、玉ねぎ、人参、ジャガイモ入りで最後の仕上げは醤油、削りカツオ入りのスープと梅干にしたら、これがもう、絶品の味となり、おかゆも買ったものでなく、手をかけて自分で炊くとこれほどの味になるかという出来で満足した。

おなか具合の回復度も順調である。

 

このごろ、みそ汁の出汁を削り節と昆布路線をやめて、前の晩に煮干しを天然水につけて一晩おく、というものにしてみたら、これが、また何とも言えない自然の出汁で、それでも生臭さをちょっと心配して、お味噌、白みそと、知人のシェフのお父さんが手作りしたという赤みそを分けてもらってあるので、それを半サジぐらいまぜ、さらに匂い消しに、金ゴマのすりごまをかけてみたら、これぞ、ようやく到達したみそ汁の頂点みたいな味になった。

 

まだまだ生きているうちは、味には貪欲でいたいけれど、こういうこともせいぜい85歳くらいまでかな、などとも思うのだが、食べることへの努力はあきらめたくない、と思っている。

 

 

 

 

2019年10月 7日 (月)

およばれで舌つづみ

久しぶりのおよばれ、我孫子のY子さんのお宅に、ユニオンチャーチのバイブルスタディグループ、アメリカ人とニュージーランド人を含む四人で出かけた。

我孫子に降り立つと、空気がフレッシュ、東京とは違うという気がした。

 

広いリビングの正面、おおきなガラスドアにゴーヤとブドウの緑の葉が垂れているのが、鮮やかに目に入ってくる。

供されたお料理が今の季節にぴったり、大皿の上を飾るのはすべてお庭の菜園のお野菜。

おいし~い、ナイス、デリシャスの声が上がる。

おソーメンの大皿、いいアイデア、お昼にピッタリ、シソの実の飾り素晴らしい。Img_2472

 

チキンのもも肉、フライしたあとでお醤油、みりん、酢にマリネしたもの、これはレシピ質問の声が飛び交う。

でも揚げるという料理術の苦手な外国人たち、実行できるのかしら、と思ってしまう。Img_2473

ともかく、これ、何度もお替りしたくなる美味であった。

 

サラダ二種、ほかにゴーヤの煮物や、ご主人手作りのチーズの燻製、本当に、本当に心のこもった美味しいメニューの数々、舌つづみを打ちつつ感動した。

Img_2474 Img_2475

 

2019年7月 1日 (月)

炊き込みご飯に対するアフェクション

ちょっと胃の具合があやしいとき、和食でなにを食べるかというと、炊き込みご飯である。ニンジンの千切り、シイタケも細切り、あと、このごろ刻んで売っている揚げを少々(これは冷凍にしておくと便利)出しこぶ一片、酒、薄口しょうゆ入れ、塩少々、水加減して電気がまのスイッチを押すだけでおいしく炊きあがる。

 

同窓生に食物科出の優等生がいた。彼女が癌になり、最後のときを知ったとき、帰宅を許され、その弱った身体で試みたことは、炊き込みご飯を自分で炊いて食べることだったという。

それを知ったとき、涙が出た。長年主婦をしていると、その気持ちが痛いほどわかる。

 

先日、孫娘がサクランボフェステバルのプログラムをオペラシティホールで演奏したあと、ばぁばのうちに来たい、と言い、なにが食べたい?と尋ねたら、和食がいい、と答えたので、楽に作れるものを考え、いつも食べているようなメニューにしてみた。炊き込みご飯、冷ややっこ、赤だし入り味噌汁、味噌豆、白滝入りヒジキの煮つけ、大根おろしとちりめん、メインはオレがつくる、と夫がめずらしく張り切って、朝日新聞に載っていた(ごはんラボ)キュウリの豚肉いため、を引き受けてくれた。これが緑の彩もよく、大成功。おいし~いの歓声に疲れも吹き飛ぶ。

 

手のかかる大根おろしは、近頃1パック90円で売っているのを使ったが、十分においしかった。おまけに翌日食べても新鮮なのである。

スーパーは目配りよく探すと、こんな掘り出し物がある。

 

今回はつくるのは楽だったが、一皿ものではなかったので、後片付けがちょっと大変、洗いもの手伝う、と娘も孫娘も言ってはくれたけど、仕事帰りの疲れている二人をいたわりたく、結局、夫とわたしが全部し遂げた。こんなに作り慣れているものでも、五人分の後片付けはかなりの大仕事。何歳ぐらいまでこういうことができるのか、でも炊き込みご飯の出番はこれからもふえそうだ。

 

2019年5月23日 (木)

きようのレシピ

料理上手の同い年の友人は90歳のご主人と、独身の長男との三人家族、我が家と家族構成が同じなので、食生活をどのようにしているか、大いに関心があるのだけれど、彼女のすごいところは、一週間の献立をたてて、買い物を一度にすましてしまう、アメリカ風を貫いているところだ。滞米生活が長かったひとなので、車の運転術もすぐれ、大量の買い出しも、一度で済ますのが苦ではないらしい。

 

わたしはその日の胃腸の具合で食べたいものが決まってくるので、一週間分の献立をたてるということができない。冷蔵庫にストックしてあるもので、間に合わせる術は一日、二日ぐらいならなんとかなるが、徒歩4分のスーパーに行って売り場を眺めてから、食べたいものが浮かぶのを待ち、買い物を決めるわたし風を,やれるうちは、続けていきたい。味のよい手作り惣菜をつくっている店も見つけたので、なにもかも自分でという念の入れようはしなくなってきている。

 

新しいレシピも随分試したが、やはり、母や義母の世代が毎日つくっていたものが食べたくなって、大事にとってあった義母の手書きレシピノートを読み直してみた。

そして見つけたものが、「イカと豆腐の煮物」

豆腐 2丁、スルメイカ 2 イカの内臓の抜き方まで書いてある。豆腐も水切りして、揚げるやり方も詳述、焼き豆腐にしてもいいが、おいしさが違うという添え書きがあったが、今回わたしは焼き豆腐を使った。

出汁カップ一杯半、砂糖大さじ2か3を入れた中に、焼き豆腐と、スルメイカ(これはスーパーに切ったものがあったので2パック使った)生姜をすって加え、落し蓋をして4,5分煮たあと、醤油大さじ3をまんべんなく入れ、再び落し蓋をして煮汁が半分くらいになるほどコトコト煮るだけ、という、簡単でまことに美味な料理。

 

義母のつくる料理はおいしく、センスがあった。きれいなひとだったので、供されると、おいしさが増した。夫の青年時代の義母は、身体が弱く、寝付くことが多かったそうで、そのため彼は料理をおぼえたと言っていたが、この几帳面な整った字で書かれたレシピノートを見ると、彼女がいかに食べることを大事にしていたかがわかって、感動する。

2019年5月 2日 (木)

タケノコ事情

タケノコがそろそろ終わろうとしている。

四月の初めに、生タケノコが出まわるのを待てず、『美濃吉』の四百円ぐらいするタケノコごはんを買って食べたのだが、タケノコは白っぽく、香りも風味もまったくない代物で、がっかりした。

自分のタケノコご飯が食べたい、一番近いスーパー『OTENTO』は農園と提携しているので、野菜、果物類が安い。でまわったタケノコは小ぶりで、値段も三、四百円ぐらいだったが、よほど売れ行きが悪いのか、すぐ三つ四つ束にされ、それも束で四百円ぐらいと安いので、早速購入して、そのときは糠がついていないので、わざわざ「いりぬか」を購入して、自分でゆでた。食べたい一心だから、手間が少しも面倒でない。

 

炊きあがったタケノコご飯のおいしいこと!!わたしは揚げやほかの野菜など加えず、ひたすらタケノコをおいしく煮て、その煮汁をお米にまぜ、出しこぶを入れて炊き、電気がまが蒸らしにかかったとき、煮てあるタケノコの具を加えるというやり方である。

 

庭の山椒の葉をとってきて、包丁でポンとたたきご飯の上にのせ香りを楽しみつつ、ひたすら食べる。

残ったゆでタケノコはチンジャオロースーに使ってもいいし、ワカメと一緒に炊いてもいいし、焼きそばの具や味噌汁の具や、用途は豊富だ。

 

先日東急デパートに行ったら驚いた。生タケノコは見当たらず、ゆでたものが山盛りで売っていて、それが千円以上もするのだ。生はないの?と訊いたら、一本だけ見つかったが、それはゆでたのよりもっと高かった。

 

こんなとこで買うより『OTENTO』でいい、と思い、もしかしたら、もうないかも、と思ったのだが、あった。また束になって売っていて、しかも高くて四百円ぐらい…もう最後かも知れませんよ、という言葉にさみしくなったが、それをまた大事にゆでて、最後のタケノコご飯を炊く準備をしている。

 

いまのひとはもう自分でタケノコを茹で、料理をするなんてことはしないのではないだろうか。こんなにおいしいものを、料理して食べないなんて、ああ、タケノコさんが可哀そう、食べないひとも可哀そう…

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