茨木のり子さんの詩 (続)
茨木のり子さんの言葉の選び方には、育ちの良さがあらわれている。そしてそれはその時にふさわしい雰囲気をかもしだす唯一の表現である。
たとえば「女の子のマーチ」
男の子をいじめるのが好き
男の子をキイキイいわせるのは大好き
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パパはいう お医者のパパはいう
女の子は暴れちゃいけない
身体の中には大事な部屋があるんだから。
静かにしておいで やさしくしておいで
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おばあちゃまは怒る 梅干ばあちゃま
魚をきれいに食べない子は追い出されます
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工藤直子さん曰く、茨木さんの詩はキリリと真面目で、格調高い世界と。
それでも読みながら、笑ってしまう。読みながら気楽にしてくれるものを持っている。どんなに長いものでも最後まで読ませてしまうものを。
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