二代目、あんこ
お向かいの家はこの辺では、かなり古いが、高台で陽当たりがいいので、植物の発育が素晴らしい。いまは赤いツツジと、ピンクの名前は忘れtが、花だけが一面に咲き誇る、樹があって、それが二つまばゆいように、ピンクの濃淡を見せている。
黒い犬がいて、あんこ、と言う名がついていた。二代めも似たような犬で二代目あんこである。ご主人は花の世話と、犬の散歩が主な仕事で見事にこなしている。
このところ、散歩姿を見ないので、どうしたのかな、出逢った時に尋ねたら、死んだんですよ、と言う返事でびっくりした。
高台の家は急階段がついていて、あれは年取ったら大変だ、と思っていた。
そういえば、散歩がえりの犬が、登ろうとしないときがあった。あれは、死期が間近かったのだろう。
人間でもわたしたちの年頃だったら、尻込みする急階段、今になって思い当たる出来事だ。
あんこは、三度ぐらい拒否していたが、最後に上った。
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