衰える夫に目をやりながら
この二日間は病院へ行かなかった。というよりは、行けなかった。
あまりにすごい風に飛ばされそうになったからだ。何だか天候にもたたられているようだ。
夫は眠っていることが多い。喉がひくひく動く。痰がうまく出てくれない。
その割には苦しそうではない。
今日から、何か食べさせてもらえる、と訊いた。痰を出させてもらえなければ、だめなのだろう。
もう三週間がたった。どうなるかは、はっきりしない。
わたしは洗濯物を運ぶ役割をしている。疲れているときは、息子に代わってもらっている。
夫のことを考えないときはない。でも考えてもどうにかなるものではないので、すべきことをきちんとできるようにしている。
そして、夫が苦しむことがないように、と祈るだけである。
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