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2023年10月 3日 (火)

メイ・サートンの世界

随分まえにメイ・サートンの世界を知らずにすましていたのは、小説の中に同性愛を告白したという部分に、衝撃を受け、それを知ろうとしないで読むのをやめてしまった。

今回「独り居の日記」を読むつもりになったのは、わたしのブログのコメントにメイ・サートンの文字を見つけて、このひとを読む気にさせるなら、と、図書館で見つけてもらった。

「独り居の日記」は素晴らしかった。独り、のことを書いているのに、背後に大勢との付き合いがある。その友人がまた魅力的で、個性的で、サートンの独りの生活を華やかなものにしていて、日記の広がりを大きくさせている。

同性愛など、気にならない。

もっと早く読めばよかった。でもまだ、間に合ったのは、コメントをくれた、sizuさんのおかげだ。

三十ぐらいの、ポストイットがはさんである。自分の感想も書いてあるのに、自分の字が読めない。病気の後、字が下手になった。感動して書くのだが、あとで読むと、何が書いてあるかわからない。

図書館の本だから、傍線は引けない。これは何とかして、本を手に入れなければ。

息子が熱を出して寝ている。その騒ぎで、すべてのことが遅れている。

サートンの日記には、女性が一人で暮らすということが、孤独を深めることにもなり、またそれを、自己を知らしめるチャンスにもしていて、日記の詳細さはその迫力になっている。

独り暮らしの気楽さと、孤独との両方が書かれてあり、ときには孤独に泣く日もあるとか。

彼女は文学形態の中では、詩を一番愛しており、全力で詩が書けるとわかったときの、幸福感はほかに比べようがない、という。そして書かれた詩はあまり本書にはない。詩として発行されたものへの、効果を図ったのか。

私個人としては、彼女の日記の文章が一番心に残った。あまりにも正直で、彼女が一番愛していた自然を育む心がそこここにあふれている、それが迫力となって、心に残る。

女性は毎日の仕事に終わりを自分で探して、宣言する。一つのことに専念するのがむずかしい。

大きくうなずくところである。

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コメント

ばあばさま
メイ・サートンの『独り居の日記』を紹介していただき、ありがとうございます。
メイ・サートンの名前は聞き及んでいても作品に触れたことがなかったので、
今回、ばあばさまのお勧めならば、ぜひ読んでみたいと思いました。
私は心に響いたことばをノートにメモしているのですが、たしか、メイ・サートンの
ことばもあったはずとノートを繰ってみたら…。見つかりました。『独り居の日記』の
作中にあることばなのでしょうか?確かめてみたくなりました。
 
 「孤独なときには 自分のまずしさを意識します
  みずから選んで ひとりでいるときには ゆたかさを意識します」

しおんさま
わたしは、自ら選んでひとりでいるとき、をつくるほど、余裕がないので、その言葉は見逃しました。
いまは、『ミセス・スティーヴンスは人魚の歌を聞く』を読んでいます。小説ですが、名声を得てから、インタビューを受けるところが、圧倒的迫力で、過去を振り返る描写が、見事で味わっていると、なかなか読み終わりません。
これも図書館からなので、困っています。

はじめまして、久しぶりにブログを読ませていただき、メイ・サートンの本のお話
随分前に図書館で借りて、もっとしっかり読みたくなり、探して買った本が「独り居の日記」
もっと読みたくて「夢見つつ深く植えよ」「私は不死鳥を見た」が手元にあります。
同じみすず書房、武田尚子訳です。
夢中で読んですっかり忘れていました。若いときは味わうということを知らないで読んで終わりなのです。サートンの詩をたまに目にするとニヤッとするぐらいで。
ご参考になれば。


翠さま
サートンの世界は歳をとって読むと、良さが身にしみます。そう言いながらも、続けて読むと、じっくり味わいながら読みたいので、図書館の本は返す日が気になって、急かされます。
自分の本にして、傍線などひきながら、じっくり、しっかり読みたいのです。
いい三冊を借りられましたね。

武田さんの訳は、ほれ込んで訳されているようで、素晴らしい。日本語になっているのを、忘れるときがあるくらいです。

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