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2023年9月13日 (水)

R.シュトラウスの魅力

神は時として舞い降り、指揮者のタクトに入り込むことがある。そして優等生ばかりの、N饗のつまらない音楽を神の調べのように変えてしまう。

ファビオ・ルイージはそれが可能なひとだ。

ルイージを聴きにNHKホールに出かける。

数年ぶりのNHKホール、行き方がわからない。

電話をかけたら、停留所の名前にNHKホールはないので、ハチ公バスに乗って区役所前で降りるのが一番近い、と教えてもらった。降りたのはいいが、建物がどれだかわからない。左のほうに高齢者が集まっているのがわかった。前まで行って確かめる。そこがホールであった。全然変わっていない。S席は一階、といっても階段を十段ぐらい降りなければならない。S席を取る場合、階段を通らないですむところ、と指摘するべきかもしれない。

ファビオ・ルイージは十年ぐらいまえ、札幌のホールでPMFに招かれて、総監督をしていた。物静かなひとであったが、指揮ぶりは勢いがあって、素晴らしかった。彼は十年、注目の中にあって、今や名指揮者として名を馳せている。

そんな彼のプログラムはR.シュトラウスづくし、めづらしい曲目ぞろいだ。

第一曲「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」ホルンに始まり、クラリネット、いろんな楽器がその特徴を出してあばれまわり、飽きさせない。楽器の音の魅力にみせられ、音の引き出し方の面白さに酔う。

シュトラウスの魅力、思いがけぬ音の展開、だれも手をつけていない、クラシックでいて、新しい何か、を教えてくれる傑作であった。

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コメント

楽しくも珍しい演目だったようですね。N響も堅いイメージを脱ぎ捨てて素敵な演奏をルイージさんに引き出してもらったのは、嬉しいことです。ばあば様が再び演奏会にお出かけになれたのを知り、何やら私も楽しんだ気持ちになりました。どうぞ、涼しくなりましたらまた演奏会にお出かけになってください。

aiaiさま
最後の交響的幻想曲「イタリアから」も初めて聴く曲で、フニクリフニクラをテーマにしています。これも最終部分は聴かせる曲で、終わり方が素晴らしく、ルイージならではのものでした。
でもNHKホールは古いですね。CDを売っていて買いたかったのですが、階段を上るのがつらくて、あきらめました。

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