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2022年12月16日 (金)

目にも耳にも美しい『ドン・ジョヴァンニ』?

舞台美術は美しかった。モダンでなく、クラシックな色彩豊かで、幾重にも重なるカーテンに曲線を描いた樹木が描かれている森の場面とか、ヴェネチアみたいな水辺の広がりに、照明が当たり何かが起きている部屋に届く階段があらわれる効果的な最初の幕開け、これはしっかり作られている、さすがイタリア人的確かな美のセンス、と感激したが、歌唱は非があるというのではないが、ドン・ジョヴァンニが無難すぎて、ちょっとがっかり、もっと少々オーバーでも演技の細やかさ、と目を引きつけてやまない、悪の魅力が、欲しかった。あの、待ちに待った、「お手をどうぞ」のアリアもあっさりと、あっという間に終わってしまった。もっとしつこく、歌ってほしかったのに。容姿は恵まれている彼ではあるが、演技が普通なのである。マリウス・クヴィエチェンがこの新国立でドン・ジョヴァンニを演じたとき、あまりにも魅力的で、三日も通い詰めてしまったという友人を知っている。今回は私の期待が大きすぎたのだろうか。

席は一番のお気に入り、張り出した二階のLと言う席、後ろに高齢男性三人、私の両側も高齢男性、前に高齢カップル、私以外の高齢者はすやすやとおやすみが多かったらしく、アリアの拍手はわたしだけという、空しい音がひびくこと度々。

オペラはおしゃれな服装を見るのも楽しみだったのに、今回はセーター姿が多かった。サントリーホールでもリュック姿を何人も見かけたけれど、この三年、世の中は変わったのだ。まだ当分元には戻らないだろう。

飲食禁止で、舞台は3時間25分、空腹をかかえたので、マエストロの予約をした。ホールからレストランに近道で行けると知らされていたのに、うっかりエレベーターに乗ってしまって、ぐるぐるまわり、ちょっと、めまいが出そうでドキドキ。

各種ハムと小さな野菜サラダの前菜、久しぶりのイタリアのハム類、おいしかった。お酒は敬遠し、サンペルグリーノ水にする。鱈とミニトマトのアーリオ、オーリオがこれまた、ほっぺたが落ちそうなおいしさ。女性一人だけはわたしのほかに、二席もあり、心強かった。デザートはバスク風チーズケーキ、あいだにパンを供されたが、それがまた、くせのない、正にイタリアの、あのパン。

オペラへのちょっと不満は、このディナーのおいしさで消えてしまった。

 

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コメント

主役を演じたバリトンの演技が、あっさりし過ぎて物足りなかったのは、同じ意見です。何だか肩すかしにあったみたいでした。クヴィエッチェンで観たかった!見逃したのは、とても残念! 舞台は、スペインからヴェネチアに場所を移して成功していたように思います。しかし、やはりドン・ジョバンニは、もっとあく強く演じて欲しかった。演出のせいか歌手のせいかは、分からないですが、、、、それはそれとして、美味しいディナーで良かったですね。終わりよければ全てよしです。

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