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2022年9月 6日 (火)

「ドン・カルロス」を観る

九月は忙しい。METライブビューイングアンコール2022、選りすぐりの名演27作一挙上演を見逃したくないからだ。

でも、東劇まで行くのは三年ぶり、それだけの体力があるだろうか?

暑さに弱い身体は外出時のマスク着用で、疲れが増し、水泳もしていないので肩凝りがたまりにたまっている。

それをなんとか、前日マッサージでほぐしてもらい、ともかく、四時間があっという間というほどの評判の高い、「ドン・カルロス」の十時半公演を観にいくことにした。

その日は比較的涼しかったので、東劇までの道はそれほどつらくなかった。私の前に同年配の女性がとても弱弱しい足どりで歩いていた。着いてみるとそういう世代が圧倒的に多く、客席はちらほらという入り具合だったが、みんな思うところは同じ、待ちに待ったオペラの傑作を見たい一心なのだと思った。

これまでにこの作品は二度観ている。一度は日本、そして二度目はウイーン、そのときは題名が「ドン・カルロ」だった。今回は仏語訳のせいなのか、「ドン・カルロス」、ロドリーゴもロドリーグとなっている。

二幕目のドン・カルロとロドリーゴの二重唱が聴きたいために遠路はるばるやってきたという感じである。

ウイーンのそれは素晴らしかった。ドン・カルロがホセ・クーラ、ロドリーゴがイギリスの誇るバリトン、サイモン・キーンリーサイド、彼は主役の二枚目テノールを完全にしのぐほど絶好調で、曲の美しさと見栄えのする二人に、忘れがたい恍惚感を味わった。

今回のボレンザーニとデュピュイの二人、声はよかったが、デュピュイというカナダ人のバリトンのモヒカン刈りと髭の顔が不快だった。演技もいいし、顔立ちも悪くないのに、どうしてこういう顔とヘアースタイルなのだろう?気になって仕方がなかった。

でもドン・カルロス、王妃エリザベート,エボリ公女、国王フィリップ2世、ロドリーグ、大審問官の六人の詠唱も演技も素晴らしい。

演出家がインタビューで、この六人の重要性が複雑にからまっている、それを重視したという説の通り、圧倒的な迫力を生み出していた。物語もウクライナの現状を思わせる深刻さと、感情移入が出演者にも、演出にもオケにもそして久しぶりの大作オペラの劇場を満席にしている観客にものりうつっているせいなのか、と思われるド迫力なのである。

いいものを観たという満足感は大きかった。

休憩は二度、十分ずつなので、持参した手製のサンドイッチを味わうほどの時間がなかった。会場は空いているせいかちょっと寒くて、レッグウオーマーや、スカーフが必要と思われるほどだった。

 

終了は三時過ぎ、銀ブラをする時間はあったのだが、東劇から銀座に出る道順を思い描いただけで、疲れる感じがした。交差点を地下鉄の方にわたったとき、天の助けか、東京駅行きの都バスがとおりかかって、停留所にとまった。それに飛び乗って正解だった。次ぎの停留所が有楽町駅、改札を入るとエスカレーターがのびており、わたしは蒲田まで行って、西口にずらりと並んでいるタクシーに乗り、思いのほか楽に帰宅することができた。

 

*ご参考まで、「ドン・カルロス」9月10日10時と16日17時30分に公演があります。

 

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コメント

お陰様で久しぶりに東劇に行ってまいりました。すっかり出不精になりまして、ライブビューイングのアンコール上映のことも忘れかけていましたが、背中を押していただいて感謝しております。渋谷経由のアクセス以外の方法を調べて、往路は東西線と日比谷線の空いた電車で楽に行け、帰りは都バスの都04で東京駅まで行って、中央線で帰宅しました。
 鑑賞したのは「ロデリンダ」です。

ヘンデルの『ロデリンダ』のこと、ご意見をうかがおうと思っていたところです。
お元気で安心しました。
今回はフローレスのオペラが三作もありますね。ロッシーニは絶対行くつもりです。
日比谷線の地下鉄は相変わらずエスカレータは歌舞伎座口だけのようで、シンドイことです。
バスは私たち高齢者にはありがたいですね。

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