手作り握り
週に二度訪れる、移動スーパーの「とくし丸」はカタログがあるわけではなく、肉類や生鮮食品は指定して前日までに頼まなくてはならないので、メニューをあらかじめきておかなければならない手間が面倒で、週に二度ではなく、週一月曜だけ来てもらうことにしている。
その日は霜降り牛の薄切りを頼んでいたのだが、等級が少し下がるものしかないということで、一応みてください、と言われたのだが、やはり思ったような肉には思われず、それはやめて、思いのほか上質なマグロと真鯛の刺身を購入することにした。
確か、先回買った稲荷ずし用のお揚げが一組だけ残っているから、この刺身を握って、急遽お寿司にしよう、と考えたのだが、息子が食べるとなると、分量が足りない。
さて、とまたあれこれ考えて、イタリア製のサラミがあるから、農家の自家栽培の立派なしその葉もあるので、刻んでまぜ、マスタードの入った洋風のすし酢で混ぜたサラダ寿司の、洋風にぎりを付け合わせたら、分量が収まるのではないかと、思いつく。
それと人吉のすこぶるおいしい生みそのお味噌汁、刻んだお揚げに、京都の九条ネギの刻みを入れれば、出来上がり。
きょう、自由が丘のいつものブティックにセールの値段になっているというブラウスジャケットを買いに出かけた。毎日の料理が疲れると愚痴をきいてもらって、ついでにおいしいオカズ売ってないかしら?と主のKさんに訊いてみたら、首をおおきくふり、おいしいものはありません、テイクアウトで満足することはほとんどなくて…というので、前の日の苦心の握りメニューのスマホ写真を見せたら、仰天されて、まあ、なんておいしそう!!、それはもう、シェフがつくるものより、何十年も手作りされている主婦の方の腕に叶う味はありませんよ、という思いがけない感想を聞いて、このところ、何を作っても疲れが先で、落胆が大きかった悩みがス~うっと消えていくのを感じながら、元気をもらったのであった。
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