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2021年10月16日 (土)

ショパンコンクール2021、ファイナリストは確実の二人

三次予選合格者の中でまだその演奏を聴いていないカナダのコンテスタントの配信をクリックしてみたら、これこそ、突出した才能ではないかという音を聴くことになった。

 J J Jun Li Biu, アジア系風貌の、なんとコンテスタント中最年少の17歳、大柄で、がっしりしていて手も大きい。風貌はよく見ると、少年の面影を残してはいるが、演奏している時の顔つきは、むしろ老成しているかのように曲の中にのめりこんでいる。

二次予選で演奏したのは、ヴァリエーション、ファンタジー、ワルツ、華麗なる大ポロネーズだったが、選曲もよく、美しいテーマの多い曲ばかりだったから、弾むような音色が効果的にひびき、弾き終わると大歓声と拍手に包まれた。

もう一度聴いてみたい、と三次予選の配信で最初に聴いたのが、またこのひと、彼は日本のカワイのピアノを弾いている。バラード、マズルカ四曲、マズルカ風ロンド、そしてソナタ3番、また選曲がいい。マズルカをワルツのように弾かず、民族的テーマを十分に表現する、余裕ある演奏、ソナタは美しいテーマが三度、異なる音程で繰り返されるが、この大曲を、華麗に、雄大に十分すぎるほど表現していた。演奏が素晴らしいと、聴衆は聴いているというよりはピアノと一緒に歌っているような錯覚をおぼえる。この若者は私たちをそういう境地に連れていってくれるひとだと思った。

終わって、立ち上がりピアノから去るときには、青年になりかけの少年の表情がくっきりと浮かんでいた。

そして、もう一度ぜひ聴きたいと思ったのは、進藤美優さんだ。マスコミはあまりにも反田さんと、角野さんに注目するが、実は今回これほどの才能に出遭えるとは思いがけなかった。このひとは素晴らしい、海外のひとのコメントもそれを証明している。

彼女はまるでダ・ヴィンチの適格さで、キャンバスにペイントするように曲を繰り広げる。聴衆は彼女と共に歌う、審査員たちはどうかこの小さな手の持ち主が、これほどの歌を奏でてくれているのを見逃さず、ファイナリストに選んでほしいと祈る、とまで言わせている。彼女はマズルカをワルツの様な弾き方にしなかった稀有な弾き手だ、と語っているひともいた。

マズルカ四曲、マズルカ風ロンド、ソナタ三番、弾き終わったときの拍手と歓声はJ Jさんと同程度に思われた。

この二人の後で、聴いた反田さんと、角野さんは、ちょっと印象が薄いように、わたしには思われた。

 

 

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コメント

Finalに進んだ日本人は、反田さんと小林愛実さんでしたね。進藤さんは、残念ながら入っていませんでした。あのカナダ人のJJ Biuさんは、入っていました。まだ17歳とは驚くべき才能です。楽しみです。どきどきです。

今回は実力伯仲の状況でしたから、各国に公平のように、人数も配慮された感がありますね。
進藤さんの名前はしっかり記憶しておこうと思っています。
同じ曲を、しっかり意識を維持しながら、何度も聴くというのは疲れますね。
審査員の苦労が思いやられます。

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