ようやく全快
実は八月半ばから再発した膀胱炎の悩みを、きのうまで抱えていた。
信頼していた横浜元町のクリニックは漢方薬を二週間分処方してくれたが、ほとんど効力なしだった。どうしたら治るのか、というわたしの必死の問いに、83歳で現役主婦というのが一番の問題、と言われてしまったのには、ショックだった。どうすることもできない現代の家庭の状況を、原因にして片付けてしまうなんてもう、ここへは来ない、と決心した。
自由が丘に三十年以上開業している泌尿器科の権威というところにも出かけた。また別の漢方薬と抗生物質を処方されたが、それも効かなかった。83歳の現役主婦ということが問題だと言われた、と話したら、手抜きしきゃだめ、だめ、と言われた。
手抜きなんかとっくにしている、知ったかぶりして言われたくない、と、思った。
そこで、自分で勉強しなおし、と思って、家にある漢方や、民間療法なども載せている『家庭の医学』を熟読してみた。
お灸や指圧が効くことがある、として身体のツボが写真入りで示されていた。あと、ハブ茶やドクダミ茶が効く、ゴマやスイカなどを積極的に食すること、コンニャクをあたためて、恥骨のところに毎日10分以上湿布すること、などが書いてあった。
まずはお灸だ。いつも行く整骨院はお灸のベテラン、指名でしてもらっている女性マッサージ師に『家庭の医学』の写真をスマホに映して見てもらって頼んだ。ちくっつ、と、アツッツとするところもあったけど、翌日それが劇的に効いたことがわかった。不快な症状が消えたのである。
その夜別の情報が入った。ブログ経由で友人となった若いひとが膀胱炎を患い、わたしのメールを読んで、ドクダミ茶を煎じて試したのだそうだ。袋入りの茶葉を買ってきて、大量を煎じ、まっ茶色の液体を三回のんで、医院に行ったら、完全にクリーンになっていたのだという。
わかった、いい情報だった、わたしもドクダミ茶も試そう、そう決心し、自然食品店で、オオサワのティーバッグを購入、それを煎じて一日三回、一週間飲み続けて、徒歩距離の婦人科に出かけた。がん検診の結果をききに行ったついでに尿検査もしてもらう。
結果は両方とも、無罪放免、わぁ~っつと叫びたくなるくらいうれしかった。
こんなに民間療法が効果あるとは、医学のまえに存在していた、この植物に関する知恵や、伝承療法の力を見直すときがきているのではないか、と悟りを得たような思いがしたのである。
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