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2021年9月に作成された記事

2021年9月30日 (木)

ようやく全快

実は八月半ばから再発した膀胱炎の悩みを、きのうまで抱えていた。

信頼していた横浜元町のクリニックは漢方薬を二週間分処方してくれたが、ほとんど効力なしだった。どうしたら治るのか、というわたしの必死の問いに、83歳で現役主婦というのが一番の問題、と言われてしまったのには、ショックだった。どうすることもできない現代の家庭の状況を、原因にして片付けてしまうなんてもう、ここへは来ない、と決心した。

自由が丘に三十年以上開業している泌尿器科の権威というところにも出かけた。また別の漢方薬と抗生物質を処方されたが、それも効かなかった。83歳の現役主婦ということが問題だと言われた、と話したら、手抜きしきゃだめ、だめ、と言われた。

手抜きなんかとっくにしている、知ったかぶりして言われたくない、と、思った。

そこで、自分で勉強しなおし、と思って、家にある漢方や、民間療法なども載せている『家庭の医学』を熟読してみた。

お灸や指圧が効くことがある、として身体のツボが写真入りで示されていた。あと、ハブ茶やドクダミ茶が効く、ゴマやスイカなどを積極的に食すること、コンニャクをあたためて、恥骨のところに毎日10分以上湿布すること、などが書いてあった。

まずはお灸だ。いつも行く整骨院はお灸のベテラン、指名でしてもらっている女性マッサージ師に『家庭の医学』の写真をスマホに映して見てもらって頼んだ。ちくっつ、と、アツッツとするところもあったけど、翌日それが劇的に効いたことがわかった。不快な症状が消えたのである。

その夜別の情報が入った。ブログ経由で友人となった若いひとが膀胱炎を患い、わたしのメールを読んで、ドクダミ茶を煎じて試したのだそうだ。袋入りの茶葉を買ってきて、大量を煎じ、まっ茶色の液体を三回のんで、医院に行ったら、完全にクリーンになっていたのだという。

わかった、いい情報だった、わたしもドクダミ茶も試そう、そう決心し、自然食品店で、オオサワのティーバッグを購入、それを煎じて一日三回、一週間飲み続けて、徒歩距離の婦人科に出かけた。がん検診の結果をききに行ったついでに尿検査もしてもらう。

結果は両方とも、無罪放免、わぁ~っつと叫びたくなるくらいうれしかった。

こんなに民間療法が効果あるとは、医学のまえに存在していた、この植物に関する知恵や、伝承療法の力を見直すときがきているのではないか、と悟りを得たような思いがしたのである。

 

 

2021年9月27日 (月)

青虫はいずこへ?

あの翌日、青虫たちをチェックしたら、一番小さいのが一匹になっていた。Kimg0382

取り残されてしまったのかしら?このまま、ここで死んでしまったら、可哀そうとか、いろいろ思った。

そして数時間たって覗きに行ったら、もういなくなっていた。

彼らはもう充分食べるべきものを喰いつくしたのだから、サナギをつくりにいく元気はあるのだろう。

もしかしたら、近くに?とあちこち見回したけど、それらしき場所も見当たらなかったが、彼らはネットの情報によると、サナギになるべく落ち着く場所でその場所に応じた姿に変貌するというから、あの山椒の樹の下部のコンクリートにホコリの山のようになった物体がそれなのかもしれない、とも思ったけれども、それがそうであるかどうか確かめるほどの気力はないので、ともかく彼らがみな、無事にふ化してアゲハになってくれるように祈るのみであった。

 

理科は苦手の教科だったわたしが、これほど、熱心にネット検索するようになったなんて、この歳になって、小さな命をとても大切に思われるようになったのが、年の功というか、こういう思いを大切にしたいというか、近頃とみにこういうことに敏感になっている自分を意識することが多い。

 

この秋の喜びはと楽しみは,少々遅ればせに苗付けしたヘブンリーブルーがようやく、モッコウバラの生垣に潜り込んで定着し小さな蕾をつけ始めたこと。

十月に末までには、あの青が見られるかもしれないと胸がはずむ。

 

生垣のそばに植わっているキンモクセイは今年はことのほか、勢いがあるのだが、まだあの香りはただよってこない。

花になりきっていない青い粒が気になる。

2021年9月24日 (金)

戸外の異変

ウッドデッキの外で咲きほこった「隅田の花火」のアジサイが狂い咲きして二つも花をつけた。本来は白の花なのに、ピンク色に変化している。Kimg0368

 

沈丁花の陰から、表に移植した山椒が、場所が気に入ったのか、どんどん枝を伸ばして、まだ立派な葉をつけていたのに、きょう点検したら、なんと、まったく葉を失っている。その枝にへばりついている青いニョロ系、青虫であった。しかも四匹もいるのだ。Kimg0379

白いモンシロチョウになる過程と思えば、その生への執着力に驚くばかり。

 

夫に報告したら、植物も動物もコロナの影響なんじゃないか?と、つぶやいた。

2021年9月23日 (木)

みじめな好奇心…

近くにスリランカの滞在歴が長いという女性が時々開く店がある。

シナモンロールが売りで、一時は行列ができたものだ。

わたしも試しに買ってみたことがあるが、十センチ四方くらいのロールが一個450円もするのに、びっくりした。それほどのおいしさではなく、ただやたらと甘いだけで、一度でやめてしまった。

 

これも近くの店、野菜の苗や、庭仕事の道具などを売っているところがカフェを開いていて、そのスイーツを手作りしている奥さんをわたしは応援しているのだが、彼女が焼く一個、270円のシナモンロールはカルダモンの香りたかく、スリランカ産よりよほどおいしい。

 

その、なんでも高めのスリランカクッキングの店はもう行列はできなくなったが、このごろ前より頻繁にオープンするようになって、中で、テーブルができて、午前中から、なにか食べているのに、わたしはまた、懲りずに興味を持った。女主人が、木曜にランチボックスを売ります、というので、1500円とは、また高めの値段だとは思ったが、スリランカのおいしいカレーと野菜がつきます、などというのに、さそわれて、うっかり予約をしてしまった。

 

きょう受け取ったそれは、おおきな葉っぱに包まれた、一見しておおざっぱなちらし寿司と見まがうような、粗く刻んだ野菜や、なんと小粒の煮干しまで入った、なんとも不思議な混ぜご飯風のもので、手羽元のチキンが添えてある。別入りの二色のふりかけのようなものを、食べるとき混ぜて、カリカリせんべいのようなものを砕いて振りかけてくださいと言われた。

夕食時、息子は外食にしてもらい、夫には冷やし蕎麦を用意し、さて、と楽しみに食べ始めたのだが、カレーと言われたのに、カレーの風味はまったくせず、ただ、唐辛子のピリ辛を感じるだけで、スパイスの香り一切せず、これはおいしいはずだと、自分に言い聞かせながら食するのだが、おいしくないのである。こんなものが1500円なんて、あのシナモンロールもだが、いい度胸しているな、と思いつつ、空しい食事を終えた。

 

また食べたくなる、というのがおいしさの基本だが、それはまったくなく、自分をアホだと思ったテイクアウトであった。

 

2021年9月19日 (日)

椅子物語

十年まえ、この30坪の家を建てたとき、それまで使用していた大きなテーブル、10人分の椅子などをすべて処分し、四人分くらいのテーブルと椅子を購入した。テーブルは当時雪ヶ谷にあった、海外の中古家具の店で、両端を折りたためる英国製を、私の好みで買ったのだが、椅子のほうは、夫とわたしが座る二脚を、夫が座り心地のよさにこだわり、自分で和製のカリモクのものを選んできた。座面と背の部分が布で、わたしはあまりその椅子を好まなかった。おまけに座り心地はいいのだが、少し低めだったので、高さ調整のため座布団を補うという面倒が生じ、インテリアにマッチする生地を探して、ミシンで手製、それを時々は洗濯するという手数が加わった。

ダイニングの外に面した窓の部分は少し張り出していて、三、四人は座れそうなベンチにしたので、収容力は十分だったが、その向かい側に、わたしは自分のこだわりを残したくて、予備の椅子として、ヨーロッパ風のカフェでよく使われるタイプのアンティークチェアを一脚買い足した。数年前だったと思うのだが、三宿のアンティーク家具店『グローブ』で、一万円で購入したのを覚えている。Kimg0350

先日テレビで放映された、『暗くなるまで待って』の映画でそれと同じチェアをダイニングで使われているのを観て、ああ、オードリー・ヘップバーンが座るのにふさわしい椅子なんだ、とちょっとうれしくなった。

 

さて、十年使用し、カリモクのチェア二脚は布の部分が色あせ、やぶれも目立ち、見る影もないあわれな状況になった。近くに張り替えをする店はあるが、我が家のタイプだと布地も、手間もかなりな量になるので、一脚二万以上はしそうである。

現在、夫はもう椅子を探しに外出するなど、まったく不可能である。

 

これはわたしだけの選択で、新しい二脚を買うことにしよう、そう決心しながらちょっとウキウキしていた。

 

となると、あのカフェチェアと違和感のない、アンティーク的なものを探さなければならない、とりあえず、まだ閉店しないで、同じ場所にオープンしていた『グローブ』に出かけてみた。あの種類のダイニングチェアは沢山あった。但しもう数年で三倍以上も値上げしている。二脚をあれと同じにするつもりはなかったし、どうしてもこれはというほどの別種にも出会わなかったし、私の予算もあの時の三倍を出すつもりはなかったので、ほかのを探すことにした。

ネットで欧米中古家具で探して、品数が多そうなところと、見つけたのが代官山の『Idea』 ある。英国製、イタリア製、チェコ製、などなど、種類も豊富で値段も安い、中級家具で、座り心地に関しては、疑問が残るが、わたしはもう疲れていて、カリモクまでチェックする気力も元気もなかった。デザインと、色があの予備に買ったカフェチェアに一番マッチすると思ったので、これまでの人生で一番縁が深かったイタリアの製品に決めたのである。Kimg0360

 

夫は座るなり、カタくてケツが痛いと、不満そうだったが、わたしは無視することにした。

テーブルとの高さのマッチ具合は申し分なかったので、わたしとしては、よしにしたのである。

夫は捨てるはずだった座布団をのせて、これじゃ、高すぎちゃうしな、とまた不満顔である。

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年9月 9日 (木)

モノクロは美を引き立てる

アマゾンプライムの映画をクリックしたら、なんと、ネットフリックスみたいに、カーソルが動くので、自分がプライム会員だと知ってエキサイト!

わたしの娘時代に夢中になった白黒映画がずらりと並んでいて、ついつい次から次へと観てしまった。

ローレンス・オリヴィエとグリア・ガースンの、『高慢と偏見』やら、ゲイリー・クーパーが最高の美男子ぶりを発揮する『オペラ・ハット』やら、恋に恋する乙女を、画面に釘付けにした、あの『忘れじの面影』までそろっている。ルイ・ジュールダンが美男のピアニストを見とれるばかりに演じ、ジョーン・フォンティーンの清純な美しさに涙を流した、あの映画、ピアニストが即興で弾いて聴かせる、ウインナワルツの曲名が知りたくて、夜も眠れぬほどだった、あのころ。

翌日マッサージに行ったら、尋常な凝り方じゃないけど、どうしたんですか?と訊かれ、パソコンで映画を観ていたと話したら、信じられないという声で、本来、テレビなどで3メーターぐらい離れて観ているのに、パソコンではすごくちかい距離で見つめてしまうから、目の疲れようはハンパじゃない、身体に悪いです、と言われてしまった。

息子に頼めば、PCとテレビをつなげてくれそうだけど、また新しいことを覚えなければならない、それが、疲れる。

すでに83歳の現役主婦の日々の疲れようは、ハンパじゃなく、ちょっとコワくなって、PCから遠ざかる日が続いた。

 

 

 

 

 

 

2021年9月 2日 (木)

ネットフリックス、わたしの今、イチオシ、イッキ観の作品

ようやく見つけたこの作品、タイトルは『レイト・ナイト・私の素敵なボス』、エマ・トンプソン、ジョン・リスゴーの出演者の名を詳細情報から見つけて、ハリウッド映画ではあったが、観ることにしたのだった。

ストーリーはテレビ界、レイトショーの司会を長年つとめ、エミー賞、ゴールデングローブ賞などを多く受賞、一番人気だった番組が、視聴率がさがり、カリスマ司会者は降板の危機にさらされている。十人近いグループで結成されているライターはすべて男性、そこにズブの素人の女性を採用、さて、その成果は?というストーリー。

主役のエマ・トンプソン、実年齢六十代半ばだが十年以上若い役柄を、美しく、賢く演じ切り、ショートヘアーの姿見とれるばかり、クイーンズイングリッシュの英語が耳に心地よく、ストーリーのテンポのよさも手伝って、実に楽しく、面白く、ぐいぐい引き込まれてしまう。

英国人女性が、これ程長期にキャスターの座に君臨できたのは、この、米語ではなく英語を、視聴者が聴きたかったのでは?と思わせる設定、アメリカ人は実は、語源の古い、英語にコンプレックスじみたものがあり、あこがれを持つひとたちもいる。

そんな雰囲気が立ち込める、男性ライターたちの従順な態度、それなのに、これ程長期に君臨されるとコンチキショウ的な反発も生まれ、という状況が実によく出ている会議の見せ場沢山。

女性司会者の元大学教授、夫役のジョン・リスゴーが素晴らしく、知的でいい年取り方をしていて、みとれる。夫婦の危機をむかえたときの二人のセリフのやりとり、ノートに書き留めたかった。

もう一度ゆっくり観たい映画。Late-night

一般視聴者のレビューにも同意見あり、満足感大、元気をもらった、という言葉も見つけた。

 

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