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2021年5月17日 (月)

東京ハルモニアのリスト、メレディクション(ピアノ、江口玲)

15日、この日の外出が可能となるかずっと心配だった。身体の突然の異変が消え、血液検査も、ほぼ正常とわかったので、元気は出てきたのだけれど、上野の東京文化会館までという遠出は三週間ぶりぐらいなので、足元がふらついて倒れたりしたら、どうしよう、などと不安がちらついていた。

でも、音楽が癒してくれる、きっと、と確信して出かける。

お天気もいい、電車もガラ空き、文化会館小ホールは五分の入り、中庭の見える広々としたロビーが気に入っている場所だ。

危なげなく、無事についた。

 

12人の弦楽器だけの室内オーケストラ、東京ハルモニアの定期演奏会を選んだのは、ドニゼッティ、リスト、ヴォルフ、レスピーギ、選曲に惹かれたこともあるが、何よりもリストを弾く、江口玲さんのピアノが聴きたかったからである。

それは正しく期待どおりであった。中央に据えられたローズウッド・スタインウェイ、それをハルモニアの奏者が囲むように位置につく。

初めて聴くメレディクション(呪い)という曲目、ピアノと管弦楽の第一楽章だけというリスト独特の想い入れ多い14曲の一つであるそうだが、これぞリストという最初のピアノのフォルテの和音にまず心をゆさぶられた。これを聴くためにわたしはここにいる、という感じにつつまれながら、ただただ、聴きほれる。江口さんの、この日の表現力は格別だったように思う。ラフマニノフも弾いたという歴史ある古いスタンウェイ、響きが独特の迫力で、リストの醸し出すメロディの妙がさえわたった。

合間をいろどるフォルテ、プレストのフレーズも忘れがたく美しかった。12人のハルモニア奏者はピアノを引き立て、包み込むような合奏の音の冴えを聴かせてくれた。

アンコールのシューマン=リストの「献呈」聴きなれた曲だが、江口さんのこの日の表現には今この時期、いろいろなことに耐えているわたしたちへの励ましが一音、一音にこめられているようで、涙があふれそうになった。

 

来てよかった、癒されたと心から満足したコンサートであった。

 

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