喜びのロールキャベツ
再びの尿検査で無罪放免となったので、俄然元気が出てきて、スーパーの入り口に積んであった春キャベツでロールキャベツをつくった。
栗原はるみさんのレシピである。これまで和風出汁のもの、ホワイトソースのもの、トマト味のもの、レシピはいろいろ保存してあるが、はるみさんのレシピで気に入ったのは、スパイスにナツメッグを入れるというところだ。
彼女は顔を輝かせて、この名前とスパイスにどれほど魅力を感じたかを語った。
スパイスの名に惹かれることはわたしも経験済みである。イタリアのルネッサンス料理研究家のジョヴァンナはナツメッグのイタリア語、ノーチェモスカータを美しいフィレンツェ風アクセントで、高らかに発音したとき、わたしもなぜか料理をつくる喜びにふるえた記憶がある。
はるみさんのこだわり、ひき肉はトリと豚の二種類を混ぜる、3カップのスープはチキンコンソメと中華風鶏ガラスープをそれぞれ小さじ一杯とかして使うというアイディアもお見事、と言いたい。煮る時間三十分、わたしはあえて、ジャガイモと人参に一口サイズに切ったものを一緒に煮込んだ。
最後は牛乳三分の一カップとバター二十グラムプラス小麦粉大さじ1のブールマニエをとかしながら加え、さらに生クリーム三分の一カップで仕上げするというもの。
パンを添えたこの一皿は何とも言えぬ美味、一皿で、肉っけも野菜もスープものぜいたくレシピ、だから、できあがってしまえば、主婦には洗い物も少なく、味よく、彩りに富んだ申し分のない旬の逸品になった。
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