ソーイングビー2(18)
新シリーズが始まって五回目、ソーイング技術の基礎的な試練が続く。下着のブラのあとは、スカーフを使ったリメイク、そして大仕事はローブである。
どんな生地を選ぶかが、勝敗を決するのだが、シャーロットだけは、コットンを選び、しかもすべて手縫い、ほかの全員がミシン縫いにふりまわされるのに、悠然と座ったままでの針運び、審査員も驚愕するほどの、美しい仕上げで文句なしの一位となった。
外国人が手縫いのワザをこれほど、示すとは、視聴者の私たちも驚愕であった。
滑りやすい絹や、厚さの異なる二枚を重ねた襟回りのむずかしさが仇となって、ジェイミーは脱落。
これはまったく、劇的な場面展開、ドラマ以上の場面をしかと見届けた、という感じである。
カメラもそれをとらえていた。脱落者はどちらか?というところで、ジェイミーはジョシュの肩に手をおき、その名が発表されるとき、ジョシュの肩をしかとつかんだのだ。
これは、ほら、がっかりするなよ、だったのか、ほら、言っただろう、この僕のほうだって、のぎゅっと、だったのか、この場面をとらえた映像はスゴイ、とわたしは息をのんだ。
ジェイミーは一位が連続し、前回のニールを思わせた。だが回が進むにしたがって、彼のあせりが、生地の選択や、デザインの挑戦などにあらわれ、目立とうとして奇をてらった形になったのは惜しかった。
審査員は苦渋の選択だったと言っていたが、正しかったと視聴者を納得させるところも十分だったと思う。
見応えのある、三十分であった。
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