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2020年10月20日 (火)

ソーイングビー2(5)ローナの快挙

ローナはニールに勝ちたいと言っていた。「きっと、今に追いつくわ、きっと」この二つの「きっと」が本当になった。

ローナに拍手!二度も一位を獲得したのである。

 

彼女は時間配分が抜きんでて巧みで、技術も安定していた。

それでも、ほとんどが二位、彼女の実力を効果的にあらわすことに、これまでは迷いがあったのではないかと思われた。

珍しく五位だった古いデザインのワンピース、型紙のマニュアルの言葉に、確信がゆれていたようだ。英語は日本語と違って、表現を画一化できるのに、「後ろの脇のはし」と言う型紙の指示が一瞬の迷いとなった。英語でもこういうことがあるのだな、と洋裁の幾何学的な表現のむずかしさを改めて思った。

 

そしてカーテンのリメイク、美しいフレアーの出た太いベルトの大胆さが引き立つ、スカート、パトリック審査員も、ローナのこのときが必ず実現することを知っていたような絶賛をあらわしていた。Img_2666

 

続く古風なブラウス、でもどれも優雅で着てみたくなるようなデザイン、それだけに、生地とデザインのフィットという課題がむずかしい。こういうときに洋裁のセンスがあらわになる。

今回のコンテスタントたちはみな優れた素質をもっているのにかかわらず、完成まで到達できないひとがずいぶんいるのに、驚く。それほどに洋裁というのは、思いがけない技術的誤りなどが勃発するというハプニングがあることを、わたしも手製の服をずいぶんと縫った経験があるので、わかる。それだけに、思っていたとおりに完成した喜びはかけがいのないものだ。だから男性たちもソーイングビーになるのだろう。

 

ローナのブラウスは優雅でしっとりと肌になじみ、この上なく美しかった。モデルの女性も美人で、得をしたのではなかろうか。見とれるばかりであった。Img_2671

 

彼女はこの挑戦者たちの中で一番年上ではないだろうか。クルーズによく出かけるという優雅な生活らしいが、そのとき着るものは全部手製よ、と話していた自宅の場面もきれいだった。それでも、喜びをかみしめながら落ち着きを見せる、この優勝の瞬間は謙虚さもにじみでていて好ましい。Img_2672

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