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2020年9月 6日 (日)

ハンギングバスケットのリニューアル

九年前、この三十坪の家を建てたとき、最後の仕上げの直前に3・11の地震が起き、発注していたキッチンの部品その他、東北地方で作っているものすべてに影響が及んで、完成が三か月ぐらい遅れることになった。おまけに、工務店が倒産するという災難まで重なり、弁護士さんを頼んで交渉し、どうにか途中で投げ出されることだけは避けられたのだが、そのせいか、最後の仕上げが雑になって、本来なら家の裏側におくべき、水道のメーターをとりまく水道管とか、エアコンの室外機などの置き場所が、玄関のすぐそばになってしまい、外観を著しく害することになってしまった。

なんとかカバーする手立てはないものかと、大工さんとインテリアデザイナーのひとと頭を寄せ合って考えた結果、トレリスを作って、ハンギングバスケットをかけ、花を飾ろうということになった。

 

この十年、バスケットの中身の花はずっと同じというわけにはいかず、あれやこれやずいぶん変わったが、最近になってついに、麻袋を敷いたバスケットの金属本体が腐食してくずれ、役に立たなくなってしまった。

以前のわたしなら、自分でバスケットを買い替えに出かけ、花の苗も選んで植えるということもできただろうが、今はもうダメ、腕を使い、工夫を凝らすということがすべてシンドくなってしまっている。そこでこわれかかっているバスケットを外し、処分し、新しいものを探して、植物を植えてくれる店を探すことになった。

 

以前二度も花の苗の植え替えを頼んだことがある、田園調布の生花店に問い合わせたら、そういう仕事はしないというにべもない返事、さあ、困った、花工場は花の種類も多いし、バスケット、麻袋、ヤシマットなど、必要部品は調達できる場所だが、電話で問い合わしてみると、手間のかかる注文仕事はしてくれないとわかった。

現場を見て、判断をたやすくしてもらうには近くの店がいい、あそこはどうだろう?と思いついたのが、中原街道沿いの、ちょっと苗の値段が高めの花屋さん、なんとそこはすぐにOKで、現場を見に来てくれた上に、古いのをとりはずし、処分もしてくれ、新しいバスケッとも探してくれて、花を植えてくれるというすべてを引き受けてくれたのである。

これまでおいてある苗がすべて割高なので、あまり買う気がしなかった。ところが三か月まえに紫の色が気に入ってひとつだけ購入したサフィニアの花があまり咲かないままなので、苗がよくなかったのでは、という疑念を持ちつつ、質問したら、少しも動じず、陽にあたるようにしたら、今に必ず咲きますという言葉が返ったのだが、本当に近頃は次々に咲き続け、たった一つの苗が大きく広がって毎日あふれるくらい咲き続けるので、感心していたところだったのだ。

思い込みが強く、判断をあやまりやすい自分をつくづく恥じている。

 

一週間ほどして出来上がったバスケットは見とれるほどの出来栄えだった。しかも、ハツユキカズラとハーブのリッピアに挟まれたジニアの花は終わったら、その花の部分をべつの季節の花にさしかえれば、効果は変わらないというデザインのよさ、

あと十年、生きられるかどうかわからないが、この花たちを毎日見るたびに、幸せを感じ、励まされことだろう。

『フラワー・ヒュッゲ』さん、本当に満足し、感謝しています。ありがとう!!

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コメント

この花屋さんは本物ですね。以前、黒のサフィニアを買ったことがありました。
良く咲きました。どんな花屋さんか見極めることができると、いい花を楽しめますね。
ついでがあったらお宅の花かご覗きに行ってみましょう。

mochakoさま
あなたにそう言っていただけると自信がつきます。
今回はずいぶんと大きめになったので、水やりがちょっと大変、わたしは腕が痛むので大きなジョーロが持てず、小ぶりのを使っているのですが、一度ではすまない、二度、三度になることもあります。ま、植物をいつも元気よく、美しく育てるというのは、かなり神経を使う、重労働になることもありますね。バラ栽培の名人のあなた、さぞや、とお世話のご苦労が、とお察しいたします。、、

”おはよう! きょうもげんきだね! ごめんね。のどかわいたね。
すぐお水あげるから、まっててね。!
なんてお花にはなしかけながら、お水をやっていますか。
お花との会話は大切です。
考えたこともない? たのしくなります。

mochakoさん
朝起きて一番にのぞくのは、ウッドデッキの植物たち、ハンギングバスケットのほうは、表なので、ねまきのまま、外に出るわけにはいかない、というわけで、早起きし、お風呂に入り、浴槽の中で膝のマッサージ、そのあと、水やりという毎日、朝から結構忙しい、でも、神様のお水(雨)が降ってくれたおかげで、植物たちは、たいそう元気です。

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