シンシアのマスク
娘と同世代の若い友人のシンシアとは刺し子友達、吉浦先生のレッスンで通訳をしたことから親しくなった。
彼女を九品仏の浄真寺に案内したくて、自由が丘で会う約束をしたのが、三週間前、自粛要請が出た直後だったので、急遽、六本木でランチする計画に変更、ミッドタウンで会った。
そのとき彼女がマスク不足に不安を感じていて、自分で手作りしたいと思っていることを知り、あのオカダヤで仕入れたものを分けてあげると約束したのだった。
その約束を果たして、歓喜のメールはもらったのだが、彼女のブログに、なかなかマスク完成の記事が載らない。先日、日本に滞在しているアメリカ人に帰国を要請する記事を見て心配になった。マスク制作どころではない、帰国準備に追われて居るのではないか?と。
彼女はキルト作家としても知る人ぞ知るの素晴らしいブログをつくっているのだが、ついにきょう、マスク制作を果たした記事が更新された。
わたしはオカダヤでマスクにはダブルガーゼを推奨していることを語ったのだが、彼女は自分の手元にある、日本手ぬぐいなどのあまり切れで実験することを試みたかったらしい。それにしてもすごいヴァラエティである。
今やマスクはカルチャーになりつつある、と彼女は語っている。然り、である。中東で制作されたというまばゆいビーズをちりばめたものなどは、何かが違うと思わせられるが、コロナ危機のさなかでさえ、ささやかな手芸という女性の楽しみを、続けたいという思いは大きな共感をよびそうだ、とわたしは思った。
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