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2020年1月24日 (金)

ミス・マープルに夢中

夫がテレビで『鬼平犯科帳』を何度も観ているのを、趣味が相当かたよっている彼にはこれしか観るべきものがないのだろうと憐れんでいた。

でも最近のわたしも、現在放映されているテレビドラマは観る気がしなくて、これで数回目のミス・マープルに見入っているのだ。

もちろんミス・マープルを演じるならこのひと、と原作者のアガサ・クリスティーが絶賛したというジョーン・ヒクソン版である。Img_2553 

観る度ごとに新しい発見がある。ということは忘れかけている記憶の隙間を埋める楽しみにハマっているということだろうか。

そうやって今日観終わったのは、『予告殺人』。

ミス・マープルシリーズの中でも、とびぬけて面白いと思っている『パディントン発4時50分』『復讐の女神』に並ぶ、傑作である。

 

チッピンググレグホーンという小さな村の新聞に、予告殺人の広告が載る。『リトル・パドックス館で殺人が行われます』予告されたその日のその時間に館の女主人レティの友人たち、村人の7人が訪れ、館に同居している若者たち三人とレティの親友が加わって見守るうちに、謎の男が侵入、電気が消えてその男が殺されてしまう。

村の牧師館に滞在中だったミス・マープルが続いて起きる二つの殺人を含めた事件の顛末の謎解きをし、実は大富豪の遺産相続をめぐる大事件であったことを解き明かすのだが、一時間もののドラマが三つも続く、大長編スペクタクルで、見始めたら、目がはなせない。

 

テレビが普及して生活様式が一変する前の最後の良き時代が舞台となる、一見静かで穏やかな村の中に渦巻く人間のうらみや憎しみ、悪意と善意が交叉し、それが恐ろしく、忌まわしい事件の背景となるその経過に、惹き込まれていく、快感ともいえるスリリングな満足感、ジョーン・ヒクソンの人の心の奥を見通すような青い瞳に魅せられつつ、まだ終わらないで、と願いつつ、見終わり、終わるとまた次の事件を待つようになってしまう。

 

「人間は70歳の寿命しか割り当てられていないのよ」というセリフに思う。それを11年も超えてしまって生きている自分、この先、もう少し、まともに終わらせることに専念すべきだ、と思いつつも、神がモーセに召命を与えたときのモーセは80歳だったのだ、80はまだ終わりではないのかもしれない、と、私はまだ、迷いのなかをさまよっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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