エアコンクリーニング
年末も近く、一段と寒さも増すなかでの、エアコンクリーニングは一大行事、一大出費である。
夫の仕事がエアコン関係だったから、我が家の四台は、同じところで購入し、そのメインテナンスも同じところで続いていた。ところが今回は電話したのに一か月以上たっても連絡がない。もう忘れられちゃったんじゃない?と言うと、夫もちょっと不安げにそうかもな、などと答えて、それでは他をあたるか、などと話し始めていたのだった。
その、「ほか」のところが、おいそれと見つからない。ボラれないよう、値段もそれほど高くないところで、なるべく早く来てくれるところは、稀有、のようで、困った、と思っていたとき、ようやく、いつものところから電話がかかってきた。なんでも我が家の電話番号を間違って控えていたのだそうで、すぐ、うかがいます、ということになって昨日の午前中で見事に終わらせてくれた。
去年はオーバーホールも含めて十万以上かかったので、今年もそのぐらいは覚悟していたのだが、今年はそれも必要ではなく、半分以下の出費ですんだ。オーバーホールは二年に一度でいいのだとか…
なによりもありがたかったのは、私の部屋のセルフクリーニングがある機種、なんだか今年の夏がおわったころから、残暑で「さわやか」をつけることが多くなっていたときに、なんとなく空気がよどんでいる感じがして、臭いもあるような気がしていた。
診断の結果はフィルターはそう汚れていないが全体に汚れがたまっている、とのことで、こんなに汚れていました、と真っ黒な水を見せられる。ああ、やっぱり…
わたしはエアコンの暖房が嫌いで、床暖だけで過ごすことも多かったのだが、この日はとても心地よい、暖房に驚きもし、ああこれで、どんな寒さにもめげずに済むと安堵したのであった。
夫の定年後二十年以上も経つのに、これだけの信頼関係が維持されているのを、感謝し、あなたのおかげよ、と、このごろとみに聴力の劣ってきた彼に聞こえるように大きな声を張り上げて、それを伝えた。
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