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2019年11月 1日 (金)

食べたいものをその通りにつくれるように

同い年の二人の友と電話で話した。

一人はご主人を数か月まえに亡くし、一人暮らしをどうするか迷っていて、長い付き合いのご夫妻が入っている温泉つきのホームに心が動いていると言っていたのだが、電話では、もう手続きも終えて、東京を離れることにしたという。

もう一人は料理をするより、本を読んでいたいという元英文学の教授だったひと、最近急激に腰痛がひどくなって、もうキッチンには立ちたくないと言っていたのだが、電話ではご主人が目下入院中で、退院後二人のホーム入所も考慮中だとのこと。

 

驚いたのは、二人とも、もうまったく食べることに興味を失っているということ。料理をするだけで、気分が悪くなってくるそうなのである。

 

信じられない、わたしは近頃自分の作るものが一番おいしいと思う、としゃべったら、あなたはまだ、現役なのよ、と言われてしまった。

 

自分がきょう、なにを食べたいかを、おざなりにせず、望み通りにして、自分がつくるときには、かなりそれがその通りに実現できるようになった。八十にしてようやくある境地に達したということだろうか。

 

週末のブリッジトーナメントの日は、お弁当を漬物だけ家から持参、玄米入り稲荷ずしにして、帰りは外食、チキン入りのワンプレートシーザーサラダ、というお手軽にしたら、夜になって、三度トイレに行き、下痢してしまった。

 

おなかをいたわらなければ、と、朝はオートミールとリンゴのジュース、昼はフレンチトースト、野菜もとらなければ、とほうれん草のバターいため、夜はキビ入りのおかゆを炊き、実母がいつもおかゆのときの汁ものにつくってくれた、玉ねぎ、人参、ジャガイモ入りで最後の仕上げは醤油、削りカツオ入りのスープと梅干にしたら、これがもう、絶品の味となり、おかゆも買ったものでなく、手をかけて自分で炊くとこれほどの味になるかという出来で満足した。

おなか具合の回復度も順調である。

 

このごろ、みそ汁の出汁を削り節と昆布路線をやめて、前の晩に煮干しを天然水につけて一晩おく、というものにしてみたら、これが、また何とも言えない自然の出汁で、それでも生臭さをちょっと心配して、お味噌、白みそと、知人のシェフのお父さんが手作りしたという赤みそを分けてもらってあるので、それを半サジぐらいまぜ、さらに匂い消しに、金ゴマのすりごまをかけてみたら、これぞ、ようやく到達したみそ汁の頂点みたいな味になった。

 

まだまだ生きているうちは、味には貪欲でいたいけれど、こういうこともせいぜい85歳くらいまでかな、などとも思うのだが、食べることへの努力はあきらめたくない、と思っている。

 

 

 

 

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コメント

 頼もしい現役主婦さまに拍手! お互いに、やりたいことができる幸せが長く続きますように。人は棒ほど願って針ほど叶うといいますから、多くは望まないようにしておりますが、実はこれまでの人生で今がいちばん恵まれていると思っています。勇気を頂ける発信を楽しく拝読しています。

食べることを大事にするばあば様、尊敬致します。食べることは生きることに繋がります。疲れている時は、食事作りが億劫になることもありますが、「さて、今夜は何にしようかな?」と考えている時は、楽しい時でもあります。まだまだ私は食べることに貪欲なので、作る楽しさも保ちたいものです。出汁の工夫や材料の組み合わせなど、ばあば様のやり方も参考にさせて頂きます。

「食べることに貪欲に」が心にチクリ。
最近は、冷蔵庫の食材を使ってバランスよく、手間も省いて、それなりの味に。
ダシが大切ですよねー。やっぱり。
いりこを粉末にして使うと汁が濁るので、生協のいりこだしのもとや茅の舎のダシを手近に使いますが、やっぱりいりこにしようかなと反省してます。

kikukoさま
なるほど、棒ほど願って針ほど叶うですか…出汁のコツがようやくわかってきたのは、その針の部分だと思います。

aiaiさま
実は、手のかかるご馳走のたぐいが、以前のような味にできあがらない、ということがしばしば起きています。
そのかわり、毎日食するような、煮物や炒め物はレシピを見なくても前よりも進歩しているという味になっていたりしています。
自分の年齢に合った食べ物を気に入った味に仕上げることが、大事なのだということを悟らせてもらっているのかもしれません。

ちゃぐままさま
あなたのブログのお夕食のメニューにはいつも、すご~い!と感じ入っております。
おかずの種類はまさに「お数」の名にふさわしい。自分の一汁一菜を恥じ入っておりました。
出汁はいつもこれでいいのかな、と疑問でしたが、健康にぼし、というかなり大きなにぼしを、その袋にも書いてあるように、15グラムぐらいを一晩水につけておくだけなのです。水はやはり天然水にしてみましたが、一度おためしください。昔のひとがやっていたことは、今どきの高価な粉末出汁よりよほど、理にかなっている、と納得した次第です。

87歳で亡くなった祖母は生前口癖のように「自分が食べたいものを作って食べられなくなったら私は死ぬ」と言っていたのですが、本当に亡くなる2週間前まで台所に立ち自分のために調理をしていました。誠にあっぱれです。

料理上手で、祖母が作ったきんぴらごぼうの美味しさや、手間をかけて作った白和えの味は忘れられません。祖母も自分が作ったものが一番おいしかったのだと思います。

ばぁば様もどうぞお孫さんたちにそのお味を伝えてください。味の記憶は心を豊かにしてくれると思っています。

きょうこさま
お孫さまから、あっぱれと絶賛されるおばあさま、うるわしいお話です。
あなたのお料理上手は誠にお血筋だったのですね。
いつかご馳走になったコンニャクのビリカラ煮のお味が忘れられません。

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