書棚すっきり
自室の大きな書棚には、いつかはわからないひまを当てにして再読するつもりで保存してある本も含めて、もう一年以上も手に取っていない未読の本もいっぱい詰まっているが、この頃のわたしときたら、ケーブルテレビのシネフィルWOWOW の英国ドラマや古い名画ばかりに目を奪われて、本のページをめくるのが楽しみでたまらない、などというワクワク気分をすっかり忘れ、読書生活から遠ざかっている。
雑誌も手にとるのは美容院か、医院の待合室、出版社をおそう読者の活字離れというナイトメア現象は広がるばかりなのではなかろうか。
無教会派の家庭に育った友人が内村鑑三の全集がそろっているから、読んでみない?と言ってくれて、何冊も送ってくれたその本は、転会を機に必要にせまられ、目を通しているうちに、むずかしい聖書の解説などだが、文語の美しい旋律に魅せられて、これは読み進むことができた。わたしたちの世代は文語の詩や名文を暗記させられて育った。古い日本語は美しく、なつかしい。書棚の中央にしまいたいと思うようになり、不要になった本を処分する決心がついた。
洋書もふくめておよそ三十冊、CDも聴かなくなったものを、値がつくかどうかはともかくこれも三十枚ぐらい、段ボールに詰め、ブックオフに取りに来てもらった。
すっきりした書棚を見るのが目の癒しになる。過ごしやすい秋の季節が終わらぬうちに
ためこんだ資料、情報などの整理に精を出そうかと思う。
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本棚の整理が進んでいるとのこと、すっきりして気分も良いことと存じます。私は、数ヶ月前にダンボール4箱をブックオフに出したばかりなのに、又々本が溜まってきました。本の山を見ては、溜め息をついております。愛着のある本も思い切って処分せねばと思う日々です。ばあば様の転会のお知らせ、感慨深く読ませて頂きました。心の休まる所を得るという大切な事をなさって、さぞ安堵されたことでしょう。ブログで拝読させていただいた教会の雰囲気がとても惹かれます。何よりも近いということも素晴しいことですね。何時もお出かけになれて、静謐な時間を過ごされるのは大事なことと思います。
投稿: aiai | 2019年9月20日 (金) 11時30分
aiaiさま
転会のこと、この数年間の悩みのタネでしたので、ご理解いただき、うれしいです。
いつ、この世の最後がきてもいい、という気分になっています。
ダンボール四箱分の本とはすごいです。私の場合はかなり箱に隙間があり、新聞紙などで詰め物をするのも大変だったくらいです。きょう買取値段を確かめましたら、それでも5000円近く振り込まれていたので、aiaiさまの場合は新刊も多いかとお察ししますから、結構な買取額になるでしょう。それにしても読書家でいらっしゃいますね。
これからもお見限りなく、啓蒙してくださいませね。
投稿: ばぁば | 2019年9月21日 (土) 21時13分