横浜で受講
四月から「旧約聖書を読む」というコースを横浜の朝日カルチャーセンターで受講している。一年かけて旧約聖書の構成や成り立ちを読み解こうという主旨で、月一回一時間半、講義を聴く。講師はフェリス学院院長の鈴木佳秀先生、ギリシャ語やヘブライ語の原語で聖書を読み、アメリカでPh.Dを取得されているだけあって、講義はとても具体的で、生き生きとした語りに満ち、まずは現在の聖書が誤訳もあり、文章表現に問題があるという、大いにうなずきたくなる指摘から始まり、午後の三時半から、という一番眠くなる時間帯であるにもかかわらず、目がぱっちりとして耳も吸い寄せられる面白さである。
受講生はほとんどが高齢者、二十数名、質問も多く、関心の高さに驚いた。
横浜の朝カルで以前イタリア語会話を習っていたので、来るのは十年ぶり、ルミネ八階の教室はちっとも変っていないが、帰りに買い物にと立ち寄った「そごう」までの道がとても遠く感じた。足がスタスタ動かないせいもあるし、自分が溌溂としていないのを意識する。以前は一階の食品売り場に買いたいものが沢山あったのに、今回は配列が変ったせいなのか、目を惹くものがあまりなく、知り合いにギフトを用意したくて、探しているのに、ぴったりのものがなかなか見つからない。ついでに夕飯のおかずも、と思ったのだが、おいしそうなものがなくてがっかりした。
横浜駅のルミネまでの雑踏が疲れる。
先日、夫が一番楽しみにしていたマージャンの会に、当日になって、どうにもシンドくて、でかける気がしない、といって、親友の幹事役に、早朝電話してことわっていたのを思い出した。この横浜駅の雑踏を抜ける気がしなかったのだろう、と自分もやがてはそういう日がくるのを、まざまざと思わずにはいられなかった。
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私も今年から旧約聖書の通読をしています。今、士師記を読んでいるのですが、背景の全く違う人物が士師として召命されるあたり、とても興味深いものがあります。一人で通読するのも良いですが、質問ができる講義も魅力的ですね。週に一回、一年かけての講義に興味津々です。
投稿: しおん | 2019年6月 2日 (日) 14時51分
旧約聖書の講読の週一回のコースを1年間とは、長丁場と驚きつつ尊敬の念を抱きました。さぞ充実した内容と存じます。私の朝カルは、ほとんど月一の講座ばかりです。なんとものんびりした歩みですが、私にはこのくらいが、丁度良いペースです。アイルランドの昔話は、荒唐無稽で楽しいばかりです。ばあば様のように深く長くという訳ではありません。20名もの受講生がおられるとのこと、魅力的な講師なのですね。その様な講義受けてみたい気が致します。
投稿: aiai | 2019年6月 2日 (日) 16時07分
しおんさま、aiaiさま
まずはお詫びを。教会のバイブルクラスと混同して、つい週一、などと書いてしまい、訂正しました。
月一でした。こういう、愚かな早とちりを近頃よくしでかします。
、
ともかく十二回なので、たとえば、モーセ五書を読んでおくこと、とか、宿題があるのかと思ったらそうではないのです。自主性に任せるということのようなので、読書が苦手になっているわたくしとしては、戸惑うばかりですが、旧約の内容は神の話が中心なのではなく、ほとんどが神の前における生身人間のドラマが主であるとのことで、講師の巧みな話術にひきこまれ、興味がつきません。
投稿: ばぁば | 2019年6月 2日 (日) 17時57分