山形花見旅3
昼食におそばが食べたい、と言って、連れて行かれたところはひっきりなしに客が入ってくる大繁盛の店『すぎ』、
なんとラーメンのメニューも沢山ある。私たちは鴨せいろを食べ、夫のみやげに、蕎麦かりんとうを買った。
孫娘のアパートはそこから十分もしない距離のところ、真裏にコンビニがあるという至便の場所で、防音室つきの2LDK、ほとんどニトリでそろえたという、家具や日用品は色も使いよさも、なかなか選択眼のあるそろいようで、わたしが彼女の年頃のときは、嫁入り道具のほとんどを母にそろえてもらったことを思うと、隔世の感を抱かないではいられなかった。
夕方の外出に備えてすぐ料理にかかり、ドライカレーと筍の調理を終えた。筍は大きいものをゆで、タケノコご飯にも煮物にもできるような味付けにしておいた。孫娘は楽器を背負って早めにホールにでかけ、わたしは彼女が呼んでおいてくれたタクシーに乗って、開場時間の三十分まえに山形テルサに向かった。
その日は名実ともに世界のトップに立つというクラリネット奏者のポール・メイエが招かれていて、指揮者としてのキャリアも築いてきた活躍ぶりを披露するプログラムで、リゲティのルーマニア協奏曲とフランセのクラリネット協奏曲、そしてシューベルトの交響曲第八番「ザ・グレート」。孫娘の出番があるのはシューベルトのみである。トロンボーンという脇役の楽器は弦楽器や木管にくらべ、気楽でいられるのではないかと想像した。(続く)
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