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2019年3月22日 (金)

アンスネスのモーツアルト

久しぶりの東京文化会館、ベルリン放送交響楽団との協演でブラームスの協奏曲一番を聴けるはずだった。

Photo

ところが精養軒で食事をしているとき、隣の話し声が耳に入った。「曲目変わったのよ」

入場して渡されたプログラムを見るとやはり曲目変更、「日本の皆さまへ」というアンスネスの詫び状がついていて、それによると昨年12月から右ひじの故障に悩まされており、大きな身体的負荷を要求される演奏を避けなければならなくなり、今回モーツアルトのピアノ協奏曲21番に変更したという、経緯が明らかにされていた。

アンスネスもデビュー以来、三十余年、身体的悩みをかかえるようになったのだと、世界的な名ピアニストの一人として名を連ねるようになった彼を、ずっと見守っていただけに、演奏家の人生が重なって深い思いを味わった。
アンスネスが訪日するときにはコンサートに欠かさず出かけ、友人のアンスネスフアンと一緒に彼が監督をつとめるノルウエー、リソールの音楽祭にも出かけて、一軒家を借り、一週間、小さな白い教会で奏でられる音楽の粋に酔いしれたこともある。

その日のモーツアルトは彼が述べていたように、美しさとユーモア、ソリストとオーケストラの間で交わされる気品に満ちた会話があふれた、演奏で、軽やかでかつ響きと迫力ある音に魅せられた。彼の演奏はいつも、登場するときの颯爽とした姿にふさわしい、期待を裏切らない、ピアニズム、何と言っても気負いのなさで聴くものをリラックスさせながら、しかも、ここぞというときに、満喫させてくれる引き入れられるようなド迫力のテクニックだろう。

どうか、養生されて、ブラームスを聴かせてもらえるように、再来日をのぞみたいものだ。

この日、レストランで食べた、「天使のえびと帆立貝のポアレ、キノコのリゾットそえ」は想像を絶する美味だった。野菜が少ないと思ってオーダーしたミニサラダもドレッシングとの相性がよかったし、リゾットはほんの少しだから、パンかライスがあったほうがいいと、アドバイスしてくれたウエーターさんに感謝したいほど、パンもおいしかった。
ここのメニューの写真はどれも大写しで、うわっつ、こんなに食べられそうもない、と思ってしまうのだが、実際に供されるものは小さ目で、クリームコロッケなども、高齢者が残さず食べられる上品な大きさになっている。あの、写真、換えればいいのに、などと思うのはお節介かもしれないが、これほどおいしいメニューを見つけたとなれば、上野は来やすいので、小ホールの好プログラムなども選んで、また出かけようという気になった。

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コメント

あの日の演奏会、私も参りました。アンスネスの曲目変更に最初は、少々がっかり致しましたが、それでもモーツァルトのピアノ協奏曲21番は、軽やかにそしてグンと心に沁みる良い演奏でした。アンスネスを聴く喜びを頂きました。

aiaiさま
実は、あの晩はブラームスを聴きたい気分だったのですが、それでもアンスネスの抱える身体的問題を知って、ああ、彼もそういう年齢かと、つくづく、ピアノをずっと弾き続けてきたひとの、大変さを知った思いがしました。

アンスネスがお好きなあなた、やはりいらっしゃっていたのですね。それにしても、
文化会館はホールの通路が階段になっているので、杖をついている方は大変だったようです。

コンサートにもいつまで行けるものやら、とも考えさせられました。

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