ウイメンズ・コンファレンス2019
一年に一度のわたしの楽しみ、Women’s Conferenceウイメンズ・コンファレンスに、2月15日から二泊三日、参加した。今回の会場は那須塩原のアジア学院、宿泊場所は乃木温泉ホテルで、温泉三昧の楽しみも倍加する。
テーマはbeatitude(キリストの山上の垂訓・幸福とは?)で、講師として、ベネディクト派のシスターであり、国際的な看護活動者として高名なヴェロニカ・ダニエルズ女史が招かれている。
会場は木造の素朴な建物で、ネコが飛び回っていたり、白いヤギの姿が見えたりするのどかなところ。大食堂には暖炉が赤々と燃えていた。
夕食と昼食がどのような料理なのか、興味津々だったが、供されたものは素朴すぎるほどの野菜のいためものと、肉のぶつ切りのソテーで、いつも家で食べている味噌汁とはちょっと違う、出汁のうまみが目立たぬ、茎つきの葉が入った茶色のスープといった感じのものだったが、二度目からは、似たようなレシピではあったが、とても自然でお腹にやさしく、口当たりがよいという感想に替わり、最後のココナッツミルクを加えたカレー味のトリ肉と具だくさんの野菜スープ、炒め野菜のメニューは、皆が一様においしいと言い、人工のうまみ調味料に毒されているような普段の生活の反省しきりとなった。
ロニ・ダニエルズ女史の語りは、彼女が選ばれて看取ったとされるマザー・テレサの逸話も加わり、心にしみいる内容があふれるものであった。英語の語尾が聴き取りづらくて、感想をかたりあうところで、内容の確認が必要になり、隣席の南アフリカから来ているメンバーに助けてもらった。現在わたしがかかえている教会に関する悩みも含めて、とても辛抱強く聞き役を果たしてくれて、理解を示してくれたのがうれしかった。
今回の出席者は五十数名、アフリカ諸国、インド、オーストラリア、カナダ、英国、イタリア、アメリカ出身の日本居住者である。なんと今年は日本人が二割程度の少数で、英語の聞き取り力がかなり落ちているのを感じつつ疲労がたまった。
この会の素晴らしいところはキリスト者として経験が浅かろうと深かろうと、まったくの差別も、偏見もなく、皆が心を開いて語り合えることで、この親しみがあふれて雰囲気も一段となごやかで深みのある感動が広がるのだと思う。しかもプロテスタントばかりでなく、今回はカトリックや聖公会からも参加者があり、和気あいあいの風景でうれしく思った。
乃木温泉ホテルの湯は熱すぎずぬるすぎず、実に適温で、あたたまり、しかも整形上の痛みに効果抜群で、脱衣所にはマッサージチェアが二台もあるので、肩凝りのひどいわたしには、大助かりだった。
パペットの余興
日曜日の礼拝、聖餐用に焼かれたパンが持参されて、それをちぎってグレープジュースに浸して食する儀式
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