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2019年1月11日 (金)

『散り椿』を観る

朝八時半に家を出て、下高井戸シネマで『散り椿』を観てきた。Photo

『あれも観たい、これも聴きたい』ブログの久々の更新が『映画散り椿』で沢山の写真入り、とても褒めてあったので、そこだけ確かめ、あとは映画を観てからのお楽しみと、あまりしっかりは読まずに、まずきょうで終わり(と思いこんでいたのだが、18日まで上映と知った)を見逃すまい、と早起きして駆けつけた。

入りは半分、その少な目のゆったりとした観客席でコーヒーを飲みつつ見るこの映画、本当にしんみり、じっくり、しみじみと味わった。監督作これが三度目という木村大作監督は名撮影技師出身だけあって、すさまじく美しい映像をまことに効果的にちりばめる。
これぞ日本の自然美の粋とも言える、粉雪降りしきる冬、風に揺れる竹林、山山の間に沈みゆく夕日、城を背景にした満開の桜、木漏れ陽までまばゆくさせる紅葉、揺れる群生のススキ、そして、この題名どおりの、五色の絢爛たる花を着飾った「散り椿」という名の椿の大木…ため息しきりである。Photo_2


出演俳優はいずれも主役級がずらりと並ぶ豪華な顔ぶれ。岡田准一、西島秀俊、黒木 華、麻生久美子、緒方直人、富司純子、奥田瑛二、わたしのごひいき柳楽クンも出演していて、道場主という出番は少ないが効果的な役回り、満足した。
ちょっと解説が入るのだが、その声が映画にぴったり、どこかで聴いたことのある美声、と思ったら、やはり、豊川悦司だった。

藩の不正を訴え出てそれが認められず、故郷を出た主人公が、病に倒れた妻の遺言で再び藩に戻り、真相をつきとめようとする。ミステリアスな要素もあり、剣劇シーンもたっぷりあるのだが、その映像が美しい。新たな歴史を刻む「美しい時代劇」とうたっているだけのことはある。

こうなるだろうという予測は容易くできても、それでも日本の時代劇の極みを感じさせずにはおかない、筋運び、映像、出演者すべての好演で、お見事、と拍手したくなりながら、心地よい満足感に浸り、映画館を出た。


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コメント

麗筆で称えてくださって、嬉しくてたまりません。昨年、吉祥寺で上映していたときに見逃して残念に思っていましたが、やっと観ることができました。長谷川等伯にこだわったのは、監督でしょうか。長男が京都の学会で宿がとれず、智積院会館に泊まったとき、夜に明かりを消してわずかな光で国宝の画を特別に見せていただいたら、見事な夜桜が浮かびあがって驚いたと申しておりましたが、田中屋の奥座敷の屏風も見事でしたね。

kikukoさま
あなたのブログを見なかったら、この秀作を見逃すところでした。感謝しています。
背景となっていた屏風はうっかりしてしまいました。先入観が入っては、と後の楽しみにして駆けつけてしまったのですが、やはり、予備知識として先に拝読すべきだったと残念に思っています。

現代は動の美ばかり注目されがちですが、そのせいか、しみじみとした静の美がただようこの作品の素晴らしさはマスコミではあまり取り上げられなかったようですね。
必見の作品とも言えるものですのにね…

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