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2018年12月29日 (土)

師走の出来事

昨年の27日は築地の場外に買い出しに出かけている。でも今年はクリスマスの大働きが身体にひびいたのか、その気力が出ない。
主な買い出しは田園調布のプレッセと、富澤商店ですますことにした。
両手に荷物をぶらさげて、この界隈で数十年の老舗つくだ煮店に立ち寄った。ここのシソ昆布は絶品なのだが、それが切れていることを思い出したのだ。店の雰囲気の何かが違うと思ったら、ガラスケースの中に、おせちの品がずらりと並んでいる。それがいかにも手作りで美しい。
シソ昆布100グラムだけを買っているのはわたしだけで、ほかのひとはそのおせちの買い出しが目当てのようなのである。
キントンが好きな息子のことを思い、そのあまりにも美しいキントンがかなり高価だとは思ったが、買うことにした。つくだ煮店は家族勢揃い、孫らしき小学生もいらっしゃいませ、などと挨拶して手伝っている。
一万円を出して、1900円で、8100円のおつりがくるのはわかっていたが、しっかり数えずにつり銭をうけとり、バスに乗った。四つ目の停留所で降りてから、スーパーで野菜を買って、財布を開いたとき、あれ、と思った。千円札三枚のほかに五千円札があるはずなのに、ない。
帰宅して、自分がそこつなのを意識しながら、勘違いかもしれないと改めてバッグの中もさぐったのだが、やはりない。
電話で確認すべきだとは思ったが、言いだしにくいな、と思った。でもやはり…と逡巡しながら、思い切って受話器をとった。あのとき仕切っていた奥さんらしいひとの声に、買い物の状況を詳しく話し、売上を決算するときにチェックしてほしい、と頼み、電話番号と名前をおしえた。
ほどなく電話があった。あれからすぐ店主が計算したら、確かに5千円多かった、と言い、丁寧な詫びの言葉があった。

翌日、スポーツクラブに泳ぎに行くついでに、つくだ煮店に立ち寄った。奥さんに、すぐに計算してくださった、ご主人がご立派ね、と言いながら、カップ入りのつくだ煮二品がそえられて戻った五千円を出して、その一部で翌日墓参りに鎌倉の寺に管理料を収めるときの進物にする品をそろえてもらった。
あらためてガラスケース中のおせちの品をみると、いかにもよくそろっている。来年、もしおせちの用意がつらくなったら、ここでそろえればいい、と安心する気になったことを告げると、彼女が、昔は田園調布の奥さんたちが重箱をかかえて行列なさったものなんです、と答えた。

師走のせわしないときに起こりがちな、出来事の結末としては、なにか、ほっとするような、後味の良い終わり方だったという気持ちを抱きながら、泳いだせいか、これまでの疲れが消えていくように身体がシャンとして、またがんばるぞという気合を得ることができた。


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