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2018年11月24日 (土)

コヴァルスキー…ファジョーリ

近頃、自分でコンサートを選ぶより、クラシック界の情報にくわしく、選択眼のすぐれた友人を頼りにすることが多い。
『メフィストーフェレ』もそうだったが、今回のカウンターテナー、ファジョーリも予備知識ゼロで、聴いて驚愕。
スキンヘッドに髭をたくえた、一見マッチョな風貌からは想像できぬほどの、音域のひろいメゾソプラノを聴かせるファジョーリ。Photo_2

三オクターブを行き来する声のトリル、音程は確かで、声量も並外れている。
名前から想像するとイタリア人だが、アルゼンチンの出身、あの高名なコロン劇場付属芸術校の逸材だった。

共演のヴェニス・バロックオーケストラが秀逸、ヴィヴァルディはこのオーケストラのためにあるというほどの音と格調の高さ、この共演だからこそ、ファジョーリの声が一段と冴えたという効果があったと思う。

オール・ヘンデルというプログラムだったが、これだけのヘンデル歌手は稀有ではないかと思うほどの完璧さで、ヘンデルのオペラが上演上の困難があるのも、歌手探しの問題があるのかもしれないと推測できた。
だが、最近はカストラート養成が盛んらしく、来年以降もカウンターテナーの来日は続く。
ほぼ満席の客席も男性客が多く、ブラボーの掛け声が多かった。

今から三十年まえ、ヨッヘン・コヴァルスキーというカウンターテナーのフアンになったことがある。どちらかと言えば、気障な二枚目で、立ち姿の美しい彼が醸し出す何ともいえないマジカルな魅力に心を奪われ、彼のオルロフスキー公爵が見たくて、『こうもり』も観に行ったりしたものだ。Photo


今回のファジョーリ、前から六番目の席で、オペラグラスを取り出し、声の出し具合も確かめたりしたのだが、この生々しい魅力は強烈すぎて、アンコールは一曲だけ聴き、帰りのバスの時間が不安になり、早々に帰途についた。
オペラシティは一時間以上、夜の往復は少々つらい。コンサートはもうサントリーだけにしたわ、という同年代の友人が言うのも、うなずける、と思った。

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