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2018年11月に作成された記事

2018年11月26日 (月)

大原照子さんの名レシピ

三年まえの一月に大原照子さんが亡くなられていたということを、今日、ネットの記事で知った。奇しくも、その日、彼女の著書の『20分でできる一皿メニュー』から「鶏ささみのクリームソース」をつくったのだが、それがとてもおいしく、好評でもあったので、きのうその別ヴァージョンを調理して、きょうのランチまでそれを食べたところだった。001


美人料理研究家でマスコミでずいぶんともてはやされていらっしゃったけれど、四十歳を過ぎたころに英国に四年居住なさって、帰国後は英国家庭料理を紹介してくださった。
この『20分…』の本も簡単でセンスある西洋料理が沢山紹介されていて、わたしの愛読書であり、夕飯メニューに迷ったときのお助け本、つくづく名著だと思う。

鶏ささみのクリームソースは本当に簡単にできておいしい。付け合せのパプリカライスがまたいい。洗ったお米にミックスベジタブルを混ぜ、パプリカで赤いご飯にして炊く。鶏ささみは塩コショーしたあと粉をまぶし、バターで色づくまで焼いてそこに、シェリー酒(我が家になかったので、白ワインにした)をかけて、取り出す。そこにマッシュルームと玉ねぎを再びバターでいため、生クリームを加え、塩コショーで味付けしてささみを戻すというもの。
パプリカライスと鶏ささみクリームソースの相性は申し分ないが、わたしはこの、パプリカライスをもう少しこってりさせるために、洗った米をオリーブオイルでいため、ミックスベジタブルも加えていため、パプリカとトマトケチャップも少々加えて炊いてみたら、よりおいしくなった。

この本には和風のレシピもあるし、興味は尽きない。今日もその中のキムチ味の肉豆腐をつくり、遅ればせながら大原先生のご冥福をお祈りしたのであった。

2018年11月24日 (土)

コヴァルスキー…ファジョーリ

近頃、自分でコンサートを選ぶより、クラシック界の情報にくわしく、選択眼のすぐれた友人を頼りにすることが多い。
『メフィストーフェレ』もそうだったが、今回のカウンターテナー、ファジョーリも予備知識ゼロで、聴いて驚愕。
スキンヘッドに髭をたくえた、一見マッチョな風貌からは想像できぬほどの、音域のひろいメゾソプラノを聴かせるファジョーリ。Photo_2

三オクターブを行き来する声のトリル、音程は確かで、声量も並外れている。
名前から想像するとイタリア人だが、アルゼンチンの出身、あの高名なコロン劇場付属芸術校の逸材だった。

共演のヴェニス・バロックオーケストラが秀逸、ヴィヴァルディはこのオーケストラのためにあるというほどの音と格調の高さ、この共演だからこそ、ファジョーリの声が一段と冴えたという効果があったと思う。

オール・ヘンデルというプログラムだったが、これだけのヘンデル歌手は稀有ではないかと思うほどの完璧さで、ヘンデルのオペラが上演上の困難があるのも、歌手探しの問題があるのかもしれないと推測できた。
だが、最近はカストラート養成が盛んらしく、来年以降もカウンターテナーの来日は続く。
ほぼ満席の客席も男性客が多く、ブラボーの掛け声が多かった。

今から三十年まえ、ヨッヘン・コヴァルスキーというカウンターテナーのフアンになったことがある。どちらかと言えば、気障な二枚目で、立ち姿の美しい彼が醸し出す何ともいえないマジカルな魅力に心を奪われ、彼のオルロフスキー公爵が見たくて、『こうもり』も観に行ったりしたものだ。Photo


今回のファジョーリ、前から六番目の席で、オペラグラスを取り出し、声の出し具合も確かめたりしたのだが、この生々しい魅力は強烈すぎて、アンコールは一曲だけ聴き、帰りのバスの時間が不安になり、早々に帰途についた。
オペラシティは一時間以上、夜の往復は少々つらい。コンサートはもうサントリーだけにしたわ、という同年代の友人が言うのも、うなずける、と思った。

2018年11月19日 (月)

秀逸『メフィーストーフェレ』

演目に予備知識がなく、バッティストーニの指揮ぶりが見たくて、チケットを購入したこの演奏会形式オペラ『メフィーストーフェレ』、最初の二十分で頭をなぐられたような衝撃を受けた。Photo

何という美しいメロディ、大人の合唱隊と子供の合唱隊が交互に歌うそれはまさに小天使たちの加わった天上からの歌声、天国へとみちびかれていく感動を味わう。

台本、作曲の両方を手がけたアッリーゴ・ボーイト、ヴェルディの台本を担当し、オペラの音楽を知り抜いていた人だからこそ、この傑作が生まれたのだろう。この「メフィーストーフェレ」のオペラがボローニャとスカラで成功を収めるまでは苦難があったようだが、これほどの傑作がこれまであまり取り上げられなかったのは、どうしてなのだろう。
ボーイトという名も知らなかった。

歌手たちのアリアも美しいが、心に残るのは合唱の役割の大きさと美しさである。オーケストラが舞台中央に坐し、そのうしろに合唱隊がそびえる、今回のこのステージオペラの形式はオーケストラと合唱を引き立てる効果が大きく、これこそ、この楽曲に最もふさわしい様式だったのではないかと思わせてくれる。そして舞台中央上部に設けられたスクリーンに繰り広げられる画像は底知れぬ不気味さを引き出す役目を果たしていたと思う。Photo_2


バッティストーニの濃い顔立ちの容姿がこの作品の持つ魔的な雰囲気にぴったりで彼のとびはねるような激しい指揮ぶりがメロディーの盛り上がりを一段と高める効果を出していて、心を奪われた。

しかも各々の場ごとにエンディングへの盛り上がりが素晴らしく、バッティストーニが渾身の力を込めてタクトを振り上げるごとに、クレッシェンドは高みを増し、最後にすさまじい和音の爆発で終わりを遂げるのが、なんとも言えぬ恍惚感を味あわせてくれる。

すでに傑作とうたわれていたグノーの『ファウスト』より、ボーイトの『メフィストーフェレ』のほうがよりゲーテの原作に近いと賞されているが、今回歌手たちの歌唱力はすばらしかったものの、衣装に工夫がなかったせいか、登場人物像が際立っているとは言い難かった。舞台美術が限られているのだから、せめて衣装、メイクに工夫があってほしかったと思う。

近年、俄然注目されるようになったというこのオペラ、ついにメトロポリタン歌劇場で上演の予定があるという。楽しみなことである。


2018年11月16日 (金)

プール事情

定期的に通っていた緑ヶ丘のプールが改装のため、来年一月初めまで休館となり、困っている。なで肩で、肩こりがたまりやすいので、週一、マッサージを受けてなんとかなだめていたのだが、旅行疲れやパソコン疲れがかさなり、きのうなど、このままだと、体調が最悪になって風邪をひきそう、という状況になって、これは何とかしなければ、と近くの薬セイジョーに駆け付け、精力剤みたいな飲み薬で、この背中のよどみを消す方法はないのか、と相談したら、そういうことに詳しいと言う男性が出てきて、「エスモン」とかいう高麗ニンジンなどが入っている漢方的な即効薬をおしえてくれた。
これが期待以上の効き目を発揮し、背中のよどみはとれたのだけれど、やはり泳げる場所を探しておかなければ、とネット検索にはげむ。

大田区のプールは一番近いところ、東調布公園プールがあるが、ここは一般開放が少ないのと、シャンプーが使えないという難点がある。
東急スイミングスクールに、プールの一般開放はないのかと電話してみたのだが、そういう試みはなく、成人向けのクラスに入ってみたら、と提案された。でも二種目教師つきだそうで、クロールとバックで充分と思っているわたしには今さら、また指導を受けるのはシンドイ。
それに八千円以上の費用もかかる。それまでして、と思ってしまう。

最後に近くのスポーツクラブにTEL.。単発の入場券は二千百円だという。但し、5900円払うと四回券でお得とのこと。ジャグジーもロッカー使用もロビーも充実しているのは以前会員だったから知っているし、これをその四回券で12月までのりきるのが一番適当かな、と割り切って、きょう第一回を実行してきた。

プールは五コース、二コースはクラス使用とあとの二コースが自由水泳、一コースがウオーキング用、いずれも20メートルと、緑ヶ丘より短く、水泳用は方向が一定方向ではないので、下手すると、まっすぐ泳げないひとと、正面衝突しかねない。
ジャグジーなしでもコースの設定に関しては、シニア券わずか200円の緑ヶ丘のほうがずっとよかったと思いつつ、三十分泳いできた。

2018年11月12日 (月)

京都一泊旅行 5

錦市場からの帰途はまた五条まで戻って、ホテルまで散策しながら歩いた。
ゲストハウス情報を確かめる。教えてもらった宿はこじんまりして、客室も少なく、居心地よさそうでトイレも近い。しかも朝食つき、周辺に定食屋や、カフェもある、便利なところ。このつぎはここに一泊もいいかもしれない。
そのあたりから路地がのびていて、京都らしい個人商店が軒をならべる。店の歴史が長そうな豆腐店で油揚げを買った。Photo

こういう路地はフィレンツェのアルノ川の向こう側、サントスピリトにホームステイしたときの散策を思い出させる。国は違っても古都には共通したものがありそうだ。


何を食べたかについて
着いてすぐの昼食は駅構内の『松葉』でにしんそばを食べた。夜、ホテルのレストランディナーは食べる気はしなかったので、駅で京都独特のお弁当を見て回る。まさにそれだけを売っている場所があって、庶民的な「おばんさい」弁当から和久伝や辻留の高級品、柿の葉寿司など、種類も豊富、和久伝の炙りサバ寿司、分量もちょうどよさそうだったので、これにしたのだが、サバの生臭みが残っていて、期待したわりにはおいしくなかった。
夜出かけていくのが億劫ならば、ホテルの場合、ルームサービスのメニューがかなり充実豊富なので、高齢者にはこのほうが向いているのかもしれない。
昼食はあのタマゴサンドは失敗だった。大丸ではなく、高島屋まで足を延ばせばよかったのだろうか、研究の余地がありそうだ。『松葉』のニシンそばもまあまあ昔の味だったが、おそばがやわらかくて、東京の田中屋のほうがおいしいと思った。これも京都ではいま、『松葉』より『尾張屋』のほうが人気なのかもしれない。
昼食を京都風にするなら、目的地の寺社のそばの茶店などで食するほうが、できたての土地の味を楽しめるのではないか、と思った。

東急ホテル独自の「京都市市内中心マップ」は素晴らしい。バスで著名な場所にどこにでも行けるように、バス停の位置から、行き先まで見事な分類と地図が網羅されていて、永久保存に値する旅行情報となった。(了)


2018年11月10日 (土)

京都一泊旅行 4

京都御所は烏丸線今出川駅から徒歩五分、手荷物検査があるだけで、入場無料、順路に従って、およそ40分ぐらいで見回ることができる。ガラス戸越しだったが、墨絵あり、極彩色絵模様ありの襖絵を堪能した。玉砂利をふみながら、かなり歩いたわりには膝の痛みもなく、乾御門から出て地下鉄へ。東京と似たつくりの駅、エスカレーターなし、階段を慎重に降りる。
四条駅から大丸までも地下道をかなり歩く。大丸の裏手だと思い込んでいた錦市場にたどりつくのも五分くらい歩く。

それほどまでして着いた目的地の錦市場は以前ほど活気はなく、外国人観光客の立ち食いやら、歩き食いやらが目立って、目当てのウナギ茶漬けの店は閉まっていたし、特長あった惣菜店なども閉店していた。
漬物店は二店ほど入って試食してみたが、あの東寺漬けに匹敵する沢庵は見当たらなかった。わずかにしば漬けとすぐきの刻みはまあまあの味だったので、購入した。
漬物は錦市場より、先日の松尾大社のように有名寺社の近くに店開きしている個人商店のほうが手のこんだおいしい品にめぐりあえるという事情があるような気がする。

お昼どき、この日はパン食にしたかったのだが、近くのベーカリーのパンがちっともおいしそうに見えない。甘いパンばかりが目立ち、サンドイッチはほとんどなく、あってもタマゴサンドばかり。その中身のぎっしり詰まった分量の多さにちょっとうんざり。
大丸の地下のベーカリーで何も食べたいパンがないので、仕方なくそのタマゴサンドを買って食べたが、おいしくなかった。パニーニは並んでいるのだが、サンドイッチの種類は限られていて、東京に負けているという感じがした。

大丸のお弁当は種類が豊富、下鴨茶寮のご飯の量が少ない手ごろなものを夕飯のために購入、あと惣菜のコーナーでふろふき大根を見つけたので、夫の好物だったのを思い出して、土産替わりに買った。

夫は実はわたしの胃腸風邪が治った後、すぐに発病して治りかけたのを見届け、京都にでかけたのだったが、帰って食べてもらったこのふろふき大根がすごく気に入り、おいしい、おいしいと言って二日がかりで味わっていた。(続く)

2018年11月 9日 (金)

京都一泊旅行 3

帰りの列車は4時35分、時間はたっぷりあるけれど、無理は禁物。
この日は、町中のみに絞った予定である。
修学旅行以来行っていない、京都御所を訪れ、ざっと見てから、四条に出て、錦市場と大丸百貨店で買い物をするというプラン。

わたしは今、京都のぶぶ漬けに興味があって、来る前、NHKのぶぶ漬けの特集番組を観たとき、ぶぶ漬けの漬物がぬかと塩だけで漬けた沢庵だと知り、わざわざ東寺漬けという沢庵を取り寄せて、食べてみたのだ。黄色の東京沢庵とは全く違う、塩味だけのあっさりした、噛むほどにおいしさの増す、実に好ましい味、これを京都の実際の店で買うつもりでアクセスも教えてもらってあったのだが、きのう松尾大社でとてもおいしそうな青じそ沢庵が買えたので、もう、わざわざ知らないところを訪ねていく必要もないと決断、あとは錦市場で補う程度でよいだろう、と判断した。

きのうはバスの一日乗車券600円也がとても役立った。きょうは地下鉄一日乗り放題600円、東急ホテルの女性コンシェルジェは素晴らしく有能、どこで乗り換え、どのルートを通れば近いか、高齢のわたしにもとてもよくわかるように道順を描いてみせ、復習させ、理解しているかどうか確認してくれる。今回これはとても収穫だった。駅の案内所でこれほどの行き届いた説明を得られるかどうかは疑問である。ホテルを選んだことは正解だった。

烏丸線の五条駅までおよそ4ブロックくらいだったが、歩いた。途中、好ましいのれんたなびくゲストハウスが目についた。思い切ってドアを開け、中を見せてもらい情報を得た。Photo


町屋を改装した内部は好ましいインテリアだったが、トイレも共同、高齢のわたしにはちょっと不向き、それを言うと、高齢でも大丈夫そうという、ゲストハウスを紹介してくれた。

こういう情報は歩いてみてこそ得られるもの、ネットからだけではおひとり様お断りばかりなのだ。(続く)

2018年11月 8日 (木)

京都一泊旅行 2

庭園には先客がいた。きびきびした足取りで、自然を愛でながら目配りよく歩くそのひとは近くに住む京都人の女性、私よりは十歳ぐらい若そう、会話をするようになった。
そしてもう一つ近くにとてもよい神社があります、という言葉に、徒歩十分ぐらい先の松尾大社まで案内していただくことになった。
ふいに視界が広がって 目のまえは桂川、橋を渡ると、一面まぶしいような緑、それより少し濃い秋色の山を背にした立派な赤い鳥居の松尾大社をみたときの感激は忘れないだろうと思った。Photo

自然を愛し、京都を愛し、それを写真にとり、詩をつくりながらブログをつづっているそのひとと、神社のふもとのお茶屋で抹茶つきくずきりを食べた。
窓の外の庭は沢山の岩が突き出たユニークなデザインで、目を楽しませた。Photo_2

ブログを書く苦労、それでも書かずにはいられない気持ちをわかちあう。

京都にきてブログライターに遭遇し、お互いのことを語り合えるなんて、想像さえしなかった。
閉店が四時半というので、あまりゆっくりできなかったが、売店が閉じる寸前、沢庵の青シソ漬けやしば漬けなども買うことができた。
そしてすぐそばのバス停からまた28番のバスに乗る。

今回の旅、この思いがけない出会いはトップメモリーになったという気がしている。(続く)

2018年11月 7日 (水)

京都一泊旅行 1

京都に行きたいという想いがいつもつきまとっていた。『京都人の密かな愉しみ』を観てからだと思う。でも行くなら、二泊以上だろう。遠いし、費用もかさむ。具体的にならないまま、日を過ごしていた。
亡きご主人が京都出身だったという友人と京都の話を長電話するようになってから、行きたいという想いはますます強くなっていたのだが、彼女が行くときはいつも一泊よ、と言ったのに驚き、はっとし、そう、それならわたしも今にも行けそう、と思ったのだった。

今週はめずらしく土曜まで予定なし、よし、行こうと決め、行動開始。
JTBで新幹線つきホテル一泊が予約できて、きのう出発した。
目的地はすぐには思いつかず、ホテルのコンシェルジェに相談しているうちに固まった。
ネコが何匹も住みついているという『梅宮大社』へ。

宿の京都東急ホテは五条堀川、ネットで調べておいたのをコンジェルジェに確かめると、思ったとおり、28番というバス一本で、行けることがわかり、およそ40分で到着。001


10匹以上もいるというネコちゃんたち、会えたのはそのうちの黒、白、キジトラの三匹だけ。002

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ちょっと荒れているような有料の庭園に入る。池にコイが一杯。渡された紙袋入りのエサをまいたら、恐ろしいほどの数のコイがあらわれ、争って食いつくのにびっくり。015


春は梅、桜、そして五月のツツジと花の季節は豪華らしかったが、まだ紅葉も早かったので、お庭の彩はひっそりだったが、ちょうど結婚式の予行演習とかで、晴れ着を着た若い二人が窓辺に立つ庵が見通せて、それをカメラにおさめたところでバッテリーぎれ…(続く)014

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2018年11月 1日 (木)

ポピーの輝き

幼なじみの友の芸術への芽生えをずっと見守ってきたという実感がある。
カナ子ちゃんは家が近かったこともあり、母親同士が親しかったし、ピアノの先生がずっとおなじだったので、結婚するまで交流が続いていた。
女子大の付属で学校も一緒だったが、彼女は国文学を専攻したのだけれど、結婚後、子育ての手が離れたころから木版を始めたということは、展示会の案内をもらって初めて知った。
木版界の長老と言われる船坂芳助氏に師事するグループに属していて、注目される存在になっていたのである。
CWAJの現代版画展に入選することは今や、版画家として世に認められる登竜門とさえ言われるようになっているが、カナ子ちゃんはもう二十年以上前から入選を果たしている。
草花の好きな彼女がテーマをポピー絞ってからは、順調だった成長ぶりがちょっと中断して、作品に迷いが見られ、花の表情が怖いようなときがあったと記憶している。
この数年CWAJの入選は確実になって、昨年のポピーの花はもう明確にある境地に到達したという華やかで独特の魅力を放つものになっていた。008

版画展での彼女の作品はすべての枚数を売り切り、カード化された製品も売り切れとなって海外からも注文が寄せられたと聞いた。
今年も彼女の新しいポピー作品は入選、すでにポストカードの一枚目を飾っている。002

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第62回CWAJ現代版画展(展示、即売)は現在代官山のヒルサイドフォーラムで11月4日まで開かれているが、体調が回復したので、きょう、友人と訪れ、彼女のポピーをこの目で確認した。60x90の大型作品、ポピーの花は一段とあざやかに、華やかに輝いていた。
昼食を終えて、ボランティアの仕事も一段落したとき、今回の運営に携わる主要メンバーがわざわざ私を呼び止め、カナ子ちゃんが探していると知らせてくれ、私たちは一年ぶりの再会を果たした。

彼女の師の船坂先生が日本の伝統である木版の技術を伝える作家の活躍を望むというその期待が現実となった喜びをCWAJの在籍年数の最古参のメンバーの一人として、こころから共有するものである。

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