突然の…
夕飯に肉じゃがを作ろうと、白滝をゆで、肉や野菜を切る用意をおえたとき、突然すごく気分が悪くなって、あとは夫に頼み、ベッドにもぐった。
ただの疲れではない、まるでつわりのときか何かのような、キッチンからの肉じゃがの臭いがたまらなくいやで窓をあけて外に顔を突き出したくなる。
やがて緊急事態になり、トイレにかけこみ嘔吐と下痢を繰り返す。
嘔吐なんて何年ぶりだろう、と苦しいなか、思った。
それが三回ぐらい続いて、少しおさまったのだけれど、このまま夜を過ごすのが心配だ。夫に相談すると、救急車呼ぼうか、と言うが、それほどの症状ではなさそうに感じた。
「夜間・休日診療案内」という切り抜きが冷蔵庫に貼ってあったのを取り出し、24時間受け付けの「ひまわり」という医療機関案内サービスに電話する。ただ今電話が大変混みあっております、というアナウンスのわりには、返事が早くもらえて、もよりの救急病院の電話を知らされた。
診察券もあり、比較的最近診療してもらった荏原病院が受け付けてくれた。10時ごろだったが、息子はどこかに出かけてしまって連絡つかず、娘も仕事から戻っていなくて電話に出ない。夫がタクシー拾ってくる、と言って出て行き、さいわいすぐ車が来た。
もしものときを考え、最低限度の入院の準備をして、乗り込む。86歳の夫、まだ頼りになる。いまわたしが一番頼りにできるのは、この人、とつくづく思った。
病院では一組、初老の夫婦が子供や孫につきそわれて来ていたが、ほとんど待たずに診てもらえた。血圧がけっこう高めだったけれど、既往症がないのと、本人があまり衰弱していないせいか、食あたりだろうと、いう診断、薬も出されず、またタクシーで帰宅。
翌日、まったく食欲なし。まだなんとなくだるくて、午前中寝ていたが、午後、やはりホームドクターに報告しておいたほうがいいと思い立ち、出かける。
先生に、もしかして原発不明ガンかも、と思って、と言うと、破顔一笑、胃腸にくる風邪だよ、今はやってる、とのこと。
やはりこういう診断は病院より、毎日患者を診断しているローカルの医院のほうが適正な診断なのだな、と思った。
安心したせいか、徐々に食欲もでてきた。
でもいい機会なので、食生活の節制に努めようと思う。
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ブログを見て、驚きました。少しでも回復なさってよかったです。
お元気そうにおもえたのですが、病気は急にやってくる・・・
ご主人様が車を読んできてくださるなんて、なんと有難いことでしょう?
このブログを拝見して、夫婦は持ちつ持たれつと言いますが、今こそ感謝して生きていきたいとつくずく思いました。どうぞお大事になさって下さい。
投稿: ミヨちゃん | 2018年10月31日 (水) 16時31分
ミヨちゃんさま
ありがとうございます。
胃腸の風邪だけではなさそうで、食欲の秋、間食、夜食、年齢のわりに食べすぎたバチがあたったような気もしています。
八十歳はいろいろなことで反省をせまられるときのようです。
投稿: ばぁば | 2018年11月 1日 (木) 08時11分