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2018年8月 6日 (月)

『京都人の密かな愉しみ』に魅せられて

観光旅行では見えにくい、京都人の生活文化や習慣を、見事な映像と、ドラマをちりばめて製作されたNHKBSのドキュメンタリー『京都人の密かな愉しみ』が近頃、また不定期に再放送されはじめたので、録画予約して、楽しんで観ている。
見る度にため息の出る美しい映像ばかりで、ああ、京都に行きたいと思ってしまうのだが、実際に出かけてみれば、外国人も混じった観光客で一杯、ここに現れる人情味豊かな京都人には巡り会えず、したたかな商売術にのせられ、高額な費用ばかりを払われされそうになる現実がある。

このシリーズの雛祭りのころ、「祝う春」の映像は本当に素晴らしい。
梅まつりのあとの雛祭り、梅の名所の写真がちらと出るが、これがまた息をのむ美しさ、大覚寺の梅林にぜひ行ってみたい、とメモするのだが、実現しないだろう、という予測しながら、である。

料亭「萩坂」の女将役の高岡早紀が匂うばかりの美しさである。このひと、悪女やら、したたか女の役を演じるとあまりの名演で、実物もこんなひとかしら、とまで思えてくるのだが、『京都人…』の演出家,源孝志さんの、お気に入りなのだろう、このシリーズのドラマにも主役級で出演しているし、『平成細雪』でも主演のひとりだった。
このドキュメントに出演している俳優陣はみな、自分の役どころに惚れ込んでいるのだろう、いい表情、演技を見せてくれる。庭師見習いの、林遣都も、もともと演技派ではあるが、この『京都人…』のオムニバスドラマ、『桐たんすの恋文』のときもいい演技を見せていたが、「祝う春」では苔や、桜の根っこの手入れまで詳しくみせるこの庭師の仕事着のよく似合う彼、見惚れるばかりだ。この母親役の外国生活の長かったバーのマダムもいい。こんなバーに行ってみたいとつくづくと思わせられる、演出がにくい。Photo


あのすさまじく立派な骨董、ともいえる、雛飾りをしつらえて、美しい顔立ちのひな人形をとりそろえ、見るからにおいしそうな雛祭り膳を供する木屋町の料亭の名をぜひ知りたいと、女将、『松井薫』からつきとめた。料理そのものは目がとびでるほどは高額ではなかったけれど、二人以上からの予約のみ、ついでに配達可能なおせちの値段も見たら、すべて40000円以上、これもまた、したたかさのにじむ京都商売である。

日本の衣食住の粋とも言える、この京都のゆったりした、しきたりと、それを継承する庶民の生活、本当にそれは成り立っているのだろうか?
東京のあまりにもスピードばかりが優先してしまう日常と比較して、ともかく、ため息がまず出てしまうのだが…


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コメント

私は生まれも育ちも京都の中京区です。大学卒業後、市川に参りました。妹が十四代目ですが、いろいろ荷を抱えておリます。間接的に京都を見ることができますが、皆様に京都をおほめいただくと「おおきに」と心の中で笑みを返すだけです。生活をしてきた中でのいろいろなしきたり等で息苦しさもあり複雑な思いが過ります。でも、自分は京都生まれだという自尊心が強いと感じます。何故、京都を後にしたのかと歳を重ねてもまだ自問自答しております。東(市川)での生活は気楽さはありますが・・・。

Tacchanさま
そうですか、京都ご出身だったのですね。うらやましいです。どれほどの生活習慣を身につけていらっしゃるか、と…

京都出身でイタリア好きという友人がいます。彼女の日々の料理、刺繍の趣味など、とことん手を抜かぬその生活態度に感嘆し、少しでも見習おうと、黒豆を欠かさず煮ることを心がけたりしました。

京都は東京人にとって、たとえ、旅行で厳しい体験をしたとしても、やはり、憧れの地、それを非常に納得のいく形で映像にしあげた、この作品に、出会えたことは、幸せでした。

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