難聴経過
突発性難聴は完治した。
けれども発病後一週目の聴力検査の結果は快方に向かってはいるが、念のために、MRIの検査をしておいたほうがいいという診断で、荏原病院の紹介状をもらって、検査をした。三週目で聴力は回復したのだけれど、MRIの報告には、脳には全く異常がないが、内耳の奥に腫瘍が見つかっていた。それを脳神経外科で診断結果を訊くようにと、耳鼻科医師に言われ、きょう、荏原病院に出かけた。
おそらく良性だとは言われていたのだけれど、本当に専門医の口からそれを知らされるまでは不安がつきまとう。
耳鼻科医師が信頼できる担当医の曜日を選んでくれただけあって、その腫瘍なるものがどんなものかを人間の脳内部の模型を指さしながらの説得力ある診断がもらえた。結果は正しく良性ではあるが、大きくなっていくようだと、脳内部に影響を及ぶす危険もあるので、一年に一度くらい検査をしたほうがいい、ということだった。
もしも大きくなった場合、その治療は?という問いにも誠実な解答がもらえた。高齢なので、手術はなし。腫瘍内部の液体をとることが試みられるが、抽出も二泊ぐらいの入院でできて、苦痛も危険もまったくないとのことで、安堵した。
今回耳鼻科で処方された薬は、ビタミン剤や、血液の流れを良くする漢方薬などだったので、聴力に直接作用する療法はなにかないかと思って、ネットを探し、耳たぶやその周囲を軽くマッサージするやり方を覚え、それを実践してきたのは効果があったように思う。
八十になってつくづく思うのは、やはり人間、血液の流れをよくすることが一番大切なのではないか、ということだ。
三週目ぐらいのとき、粉薬がのどにはりついて、息ができなくなって咳き込んでしまうということが起こった。それが恐ろしくなってしばらく、飲み薬をさぼったので、それでも聴力が回復したのは、やはり、マッサージや、クラシック音楽を沢山聴いたことがよかったのではないかと思う。
暗雲が晴れたので、病院からタクシーでプールに行き、三十分、クロールとバックで泳ぎ、身体全体の血流もよくしたので、酷暑があまり気にならず、すっきりした気分で帰宅した。
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いい結果で安心しました。症状はよくなっていたとはいえずっと心が晴れなかったでしょうね。不快きわまりない夏に一服の清涼剤です。
耳鼻科の病気のことも詳しく説明して下さり、以前もそうでしたが、来るかもしれない病について知っておくことはどんなに大切かと思いました。
以前度ほどコメントを入れましたが、届いてなかったようですね。
お孫さんのコンサートのこと、感慨深く拝見しました。
投稿: ちゃぐまま | 2018年7月19日 (木) 18時32分
ちゃぐままさま
度々のコメント、いつも感謝しております。
突発性難聴は若い人にもとても多いとか、中高年以上のひとは忙しさにとりまぎれて、正しい対処をしなかったために、聴力を失ってしまったひとがまわりに大勢います。
今回わかったのですが、聴力に直接効く薬というのはなく、すべて間接的効能なので、血流をよくするマッサージを毎日試みるのは、耳鼻科が教えぬ効力ということなのかもしれませんね。
投稿: ばぁば | 2018年8月 4日 (土) 11時11分