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2018年7月 8日 (日)

『万引き家族』観

そろそろパルムドール受賞の興奮もおさまったころではないかと、平日のシネコンに
『万引き家族』を観に出かけた。席についたころはちらほらだったが、わたしのような考えの人は多かったらしく、徐々に混み始めて八分くらいの入りとなる。Photo


まるでドキュメンタリーを見ているような前半の一時間、芸達者な出演者たちの演技合戦のようなせりふのやりとり、疑似家族の成り立ちが語られていないもどかしさを抱えながら、万引きのシーンや、風俗のバイトの場面、昼間からの主演二人のうすぎたないようなラブシーンに、日本の恥部がさらけだされているような気もして、うんざりしかけていたら、ある事件から家族がばらばらになってきて、深刻なドラマになり、身をのりだしたくなるような雰囲気に変わった。

あの前半はこの後半を盛り上げるためのものだったとしたら、その効果に、ヤラレタという感じである。

帰宅してからネットのレビューを見まくった。これがパルムドールかとあきれる、とか、演者に頼り過ぎている、とか、金を払って観に来る価値のないものだった、とかの酷評もあったけれど、ohassy というひとの「見えないふりをしてしまいがちの闇をとても見やすい形に作り上げているのは、是枝監督の手腕だ…」という表現に、ご名答だと、思った。

カンヌの女性審査員はこぞって、女優陣をほめたたえた、というのはうなずける。

こんな栄誉を得たのに、政府は賛辞を贈らなかったらしいが、オリンピックだとか、おもてなしだとか、エエカッコしいばかりやってる場合なのだろうか、日本の現実の真実はまだ知られざるかなたにあるような気がする。

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