難聴さわぎ 3.
難聴のほうの耳をおさえていい方の耳で聞いた音声と難聴の左耳だけで聴いた音声は明らかに違っていた。それでも電話の受話器はしっかり耳にくっつけて聴いているせいか、あまり聞き落としがなかった。
まずい薬を大量に飲み続けるのはかなり苦痛だった。それもどの程度効き目があるのか、半信半疑なので、余計まずさにうちのめされる。薬でストレスが増しそうだった。
そうしながらも私は敬語授業のテキストの改訂作業に勤しんだ。ございます表現などの追加事項とそれに関する、練習問題、CNNニュースの気になる表現、キャサリン妃の出産、ハリー王子の結婚、そして今回の北朝鮮との合議など最新のニュースの通訳表現の気になる部分、王室の方々への敬語不足や、あらたまった表現の和訳語選びのまずさなどを指摘させるための例題などをかなりの数、追加することになった。
その作業が終わった、服用五日目ごろから、難聴がうすらいでいるのを感じた。
そして七日目、検査結果の折れ線グラフは右左の赤、青二本がかなり接近していて、快方に向かっている、と医師も診たてを述べた。
薬を少しへらしてもいいと言ってもらえたので、あの水薬はやめてもらった。その一錠なしの三錠をまた一週間服用して結果を聞きに行かなければならない。
八十代の友人の今をどれほど知ったことだろう。鼓膜に水がたまったひと、耳の中にヘルペスができたひと、私自身の難聴同様、すべてストレスが原因だという。いつもより疲労を感じるのは自分だけではなかった。
夜寝つきが悪くて、毎日睡眠を深くするために誘眠剤をのむと言ったひとに励まされて、わたしは薬をのむことの拒否反応を少なくしていこうと思う。
« 難聴さわぎ 2. | トップページ | 柚木沙弥郎さんの世界 1. »
「心と体」カテゴリの記事
- 耳石はおさまったのか?(2022.12.11)
- その後10日間が過ぎ…(2022.11.26)
- 異変が…(2022.11.20)
- 耳つまみのこと(2022.11.08)
- メガネ騒動(2022.08.29)
難聴が、快方に向かっているとのこと本当に良かったです。耳の聴こえが悪かったり耳が塞がれているのは、鬱陶しいものです。不安にもなります。私も夫の看病で体調を崩したときに、片耳が塞がれたようになったことがあります。でも、半年くらいで治りました。無事完治されることを願っております。ご自愛ください。
投稿: aiai | 2018年6月17日 (日) 18時54分
aiaiさま
ありがとうございます。
薬が効いてきたようです。
自分が難聴になってみて、会話のとき、発話の語尾が聴きとれないのがどれだけ不安かがわかりました。
大きな声を出すより、一音一音最後までしっかり発音するほうが肝心なのですね。
難聴気味の方と会話するときは、気をつけなくては、と悟りました。
投稿: ばぁば | 2018年6月18日 (月) 20時50分
快方に、割とスピードをもって向かっている様子に安心しました。
考えてもみない病気が起きることの、いいアドバイスになります。知識があるとないとでは、対処も心のあり方も全く違ってきますよね。
貴重なお仕事をこなされて敬服しております。私も受けたい位です。
投稿: ちゃぐまま | 2018年6月21日 (木) 21時14分