二つのコンサート
孫娘が入団した交響楽団のコンサートがオペラシティコンサートホールであった。
ピアニストと、トランペット奏者との掛け合いがすばらしいショスタコーヴィチの協奏曲は圧倒的な迫力で、魅了された。
孫娘のトロンボーンの出番があるドヴォルザークの八番、これをコンセルトヘボウで聴いたときの感動がよみがえるほどの実力あふれる音の冴えある演奏だったと思う。管楽器の音があふれる中からトロンボーンの音を聞き分けることができた。演奏終了後、指揮者がトロンボーン奏者を称えて指さしてくれた感動をかかえながら、帰途につく。
いつも夜中に帰宅する息子も聴きに来ていて、タクシーで帰ろう、と言ってくれ、楽をすることができた。その日は右の足首の筋が痛かったので、本当に助かった。
ギル・シャハムを教えてくれたのは、弦の音を聴き分けるとりわけすぐれた耳を持つ友人Y子さんのおかげ。
紀尾井ホールはほぼ満席、前半の現代音楽は、ちょっと耳慣れがむずかしかったが、後半、無伴奏パルティータとフランクのヴァイオリンソナタは全身で聴きほれた。伴奏者江口玲さんとのコンビは円熟の極致、シャハムは今や年齢からしても絶頂期をむかえているのではないかと思える音であった。
わたしの難聴は完治していないけれど、このところ沢山聴いた最高級の音楽のおかげで、少しずつ良くなっているような気がしている。
最近のコメント