デイケアでの出来事
今年、初体験したことで、一番よかったと思うのは、デイケアに行き始めたことである。
お仲間たちはほとんどの方が外出困難をかかえている。その中では一番元気でいられることが、初めのうちはなにか申し訳ないような居心地の悪さを感じたりしていたのだが、今は違う。
参加するのが楽しみになってきたのだ。
何よりも、腰かけたまま、一時間かけて、身体のあらゆる部分を動かし、ストレッチする転倒予防体操と呼ばれる運動がいい。みなで合唱するように掛け声をかけるから、気分も高揚してくる。ボールを使う項目もあって、瞬発力も刺激してくれるし、更にハードな段階を求めるなら、マット体操もある。
わたしの膝はデイケアに行き始めてから確実によくなっているという実感がある。
きょうはまもなく百歳という女性の参加があって、しっかりしたお話ぶりにびっくりしてしまった。わたしはなるべく年上の方と話すようにしている。人生の先輩との会話は学ぶことも多く、励みになる。
体操のあと、きょうは更に、オイルによるハンドマッサージの指導があったのだが、そこで驚くべき出来事があった。大病を患ったあと、身体の節々が硬くなってしまったの、と85歳の参加者が握れなくなっている手を見せたのを、皆は目撃していた。
マッサージの指導者はとても巧みに、優しく、ひとりひとりの手をさわり、マッサージを施してくれながら、マスターできるように教えてくれた。
オイルはドイツ製のヴェレダアルニカ、徐々にオイルがしみこんで、手をふかなくてもいいくらい、十分にマッサージがいきわたったと思われたとき、手が握れなかったひとが声をあげた。
あ、握れる~!!
そのしっかりした握りこぶしに、皆がみとれ、まさに感動の声をあげたひとときでだった。
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コメント
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お住まいの所にこの様なデイケアセンターがあるとのこと、何とも羨ましいです。体のあちこちに不都合を抱えている身でも、適切な指導で運動ができるのは、高齢者にとってありがたい事です。カーブスやヨガ教室で体を動かすのに抵抗がある私にとって、良い情報でした。このばあば様の欄で、ちゃぐまま様に一つコメントさせてください。「「故郷忘じがたく候」昔読んで、その後韓国を旅し、いたく心に沁みました。十四代にも展示会でお会いしました。言葉にはできない思いを感じました。(ばあば様、ちゃぐまま様、ぶしつけでごめんなさい)
投稿: aiai | 2017年12月27日 (水) 10時13分
aiaiさま
まだ足に痛みがこぬうちに、デイケアや、付近の高齢者施設での体操などの情報を調べておかれると、いざというとき役に立ちます。aiaiさまにはいざというときはまだまだでしょうけど。我が家の付近の高齢者施設にはビリヤードもあるとか、でもわが夫は行きたがらないのです。
ちゃぐままさんとの接点になることを光栄に思います。あの方の「故郷忘じがたく候」のブログ記事は感動しました。
多忙な時期を終えたら司馬氏の本も読んでみたいと思います。
投稿: ばぁば | 2017年12月28日 (木) 10時16分