世田谷健康村ふたたび
五月に予定を入れておいた世田谷健康村行き、夏の上毛高原はあまり涼しくないと聞いていたので、それほど期待せず、ただ三日間家事が休めれば、という程度で出掛けたのだけれど、よかった、来てみて。
涼しくはないが、空気はさわやか。遅咲きのアジサイが満開である。
今回はベッドの洋室があるという「なかのビレッジ」の方へ。内部のデザインがかなり凝っていて統一感が素晴らしく、エレベーター脇の窓から見える風景なども一番効果的なアングルをとらえていたりする。どちらの設計ですか?と訊いてみたら、坂倉設計事務所という応えに、やはり、と納得した。
着いたその日の夜、ホタルを見に行くプランがあるけど、参加しませんか、とさそわれ、二つ返事で、申込書に名前を記入。このまえホタルを見たのは三十年まえぐらいだろうか、アメリカの友人の庭に飛び交うホタル、あれ以来だ。
で、そのホタル見物、参加者はわたしのほかに、大正生まれのご婦人二名、車で連れていかれた先は、十分ほどの田んぼの前、その晩は湿気が少なく風が吹いていたせいで、ホタルの数はすくなく、ぽつりぽつり、光り出した程度だったが、徐々に光り、飛ぶ姿を目で追うのにスリルがあり、あのアメリカの豪華版と対照的で、俳句が出てきそうないかにもはかなげな日本のホタル、の感動があった。
夕食は和食専門のシェフが限られた予算で川場の野菜をたっぷり使った自慢の料理が六品、お椀はなめこ汁だったり、とろろとキノコ汁だったり、それに夏目漱石糠漬けがつく、申し分のない味ばかり、一日目はゴマ豆腐、二日目はトマト豆腐、若鮎の塩焼きやビーフシチュー、ウナギ柳川鍋もおいしかった。
川場のお米がいいので、朝食は和食にした。旅館のように凝り過ぎのものはなく、日本の朝食にこれだけは必要というものがこの味こそ、というつくりで出される満足がある。
四季折々の花の寺としても有名な吉祥寺にも案内してもらった。本殿の庭には清流の滝も見られ、そこでお抹茶をいただいてしばし静寂に浸る。仏像がいろいろ保存されていたが、おだやかないいお顔の仏さまだった。
« 五十年まえの刺繍作品 | トップページ | 旅の余話 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 群馬県、四万温泉ひとり旅 3(2021.11.20)
- 群馬県、四万温泉ひとり旅 1(2021.11.18)
- 再生、イタリア(2020.09.10)
- 京都駅のトイレは〇☓方式(2019.12.10)
- わたしのソーイングビー時代(2019.11.25)
コメント
« 五十年まえの刺繍作品 | トップページ | 旅の余話 »
3日間家事お休み!いいですね~!予約が取れにくそうな気がしますが。
写真が沢山なのでイメージしやすく、楽しく拝見しました。緑がたくさんあるだけで旅行気分は盛り上がるのに、細やかな心遣いや料理が嬉しいですね。
きっと又「次」がありますね。
2新聞の読み比べ、さすがだと思いました。夫のリタイヤまでは日経と朝日でしたが、今は日経だけ。新聞代も高くなりましから。
投稿: ちゃぐまま | 2017年7月22日 (土) 06時57分
ちゃぐままさま
ちょっと変わった旅に共感くださり、うれしいです。
二泊三日、ジュース三本とブルーベリーのハチミツ漬けを宅急便してもらって、占めて12000円、信じられないほどの、ありがたいお安さです。
投稿: ばぁば | 2017年7月24日 (月) 19時37分