五十年まえの刺繍作品
ベッドわきの壁にかけてある二枚の額、五十年まえアメリカのイリノイ州エヴァンストンに住み始めたときに、作った刺繍作品である。
到着したときは真冬真っただ中の十二月、0度C以下も頻繁にある寒い、寒い毎日だったが、家の中は半そででも平気なくらいのセントラルヒーティングにこの国の資源の豊かさを思い知らされたのだった。
ようやく子供たちを連れて外出できるくらいになって、出かけた公園で、すでに一年ぐらい前から駐在している日本人女性と知り合った。子供たちも同じ年ぐらいだったので、家を行き来するようになり、彼女が刺繍などの手芸の達人であることを知った。
刺繍のキットを売っている店に行きましょうとさそわれて、遠出をする。彼女はクロスステッチ名人だったが、わたしは単調な刺し方があまり好みではなく、もっと違う材料を探していた。
刺繍のキット、キットというのは一つの作品に必要な図案、布地、刺繍糸や針などすべてが袋に入っているセットのこと。
せっかくアメリカに来たのだから、思い出になるようなアメリカのものを、と探して、見つけたのがこの二作品、セーラムの港の風景と、フィラデルフィアの、アメリカ国旗を作ったと言われるベッツィ・ロスの家の図案。
額装は徒歩距離で行ける額装店に注文したのだが、実にふさわしい出来栄えだと、感嘆した。さすがアメリカ、色もサイズもそれを選ぶセンスをもっている店で、その後足しげく訪れることになった。
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セーラムの港の刺繡・大きくしてみたいとおもいました。しかし、左半分しかアップできませんでした。10年余り前、大田区の姉妹都市セーラムへ区の訪問団加わって出かけました。アップできるとよいと思っています。
投稿: ミヨちゃん | 2017年7月18日 (火) 20時38分
ミヨちゃんさま
大田区民でいらっしゃいましたか。わたしもあの訪問団はできれば参加したいと思ったりいたしました。よい体験をなさったことと想像いたします。
わたしのブログの写真にカーソルをあて、ハンドマークになったらクリックすれば、大きくなるはずなのですが・・・
投稿: ばぁば | 2017年7月20日 (木) 17時08分