上毛高原行
仕事の連絡はゴールデンウイーク後にくるというので、一応教案をたてておかねばならない。でも家にいては家事に手をとられて、さっぱり集中できないので、泊りがけでどこかに行きたいと探していたとき、このパンフレットをキャロットタワーで見つけた。温泉もついているし、写真がどれも好みの風景なので、娘が世田谷区民なのを頼みに、申込み、二泊三日の旅をしたのだった。
群馬県上毛高原の名は初めて耳にしたのだが、東京から、上越新幹線でわずか一時間余、着いた場所は、まさに日本の原風景のようなのどかな高原。
施設もモダンな建物で、わたしの部屋から見える風景がこれ、ゆったりしながら、教案づくりの仕事がはかどり始めた。
食堂から眺める、このふじやまビレッジ、もうひとつなかのビレッジもあって、そこは山小屋風とのことだた、温泉はない。
小川のせせらぎ、フキノトウの花、マスとなった雑草の花まで美しく、目にうつる。
山々のみどりの濃淡があざやか。正に癒しの風景である。
夕食は季節の野菜をふんだんに使った、食べきれないほどの皿数、味も家庭的で、なじみやすく、食がすすむ。
朝食も和洋、ほかに麺類や、おかゆまで供される行き届いた献立。
一泊二食、五千円以下とは信じがたい。
いわゆる道の駅の元祖的存在の「川場田園プラザ」はミート工房、ミルク工房、パン工房、ビール工房、ピザレストランもあり、東京ではとても得られない野菜を売るファーマーズマーケットもある。
ここで見つけた黒キャベツ、はわずか130円、このあたりはブルーベリー、リンゴの生産地でもあるので、加工品も多く、両手いっぱいの買い物となったが、送迎の車をこちらの都合に合わせて出してもらえて、まるで自家用車に乗っているような、幸運を味わった。
世田谷区というところは美術館やシアターもそうだが、文化施設が非常にすぐれていて、センスもいい。
こんな素晴らしいところ、しかもフロントも食堂も、働いている人たちの応対が最高で、また、ぜひ、訪れたいという
思いに駆られ、とりあえず7月の予約をすませたのだった。
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