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2017年2月21日 (火)

オペレッタ『天国と地獄』を観る

オッフェンバックという作曲家が好きである。歌劇『ホフマン物語』を何度観たことか。

でも彼はオペレッタを作り出したひとである。今から160年まえのパリで、2百回以上上演されたという、その傑作『天国と地獄』をかねてから観たいと思っていた。

東京オペレッタ劇場が内幸町ホールでそれを上演することがわかって、チケットを早くから買い求めた。オペラとは格段に異なる安価な4000円、自由席、一体どういう舞台になるのだろう。音楽は?舞台美術は?衣装は?Photo


200席にも満たない多目的ホール、その日は満員だった。高齢者が多い。
音楽はピアノとヴァイオリンのみ、舞台美術はかなり斬新、最後の地獄の場面は片目をつむった真実の口が大きくかかげられていて、あっと驚く趣向。

ギリシャ悲劇『オルフェオとエウリディーチェ』をパロディー化したせりふの多い現代調。
芸達者な歌手たちである。脚本も意表をついていて、トランプや小池百合子まで登場させる思い切りのよさ。十分に笑わせてくれたあとで、登場人物の実力十分の歌唱のすごさに圧倒される、そのギャップが楽しい。

当時のフィガロ紙が「ともかくあかぬけている、気が利いている、聴衆を魅了してやまない、心地よく響くメロディ、楽しい」と大絶賛した言葉はそのまま、今日まで生きている仕上がりとなっていた。

オーケストラなどなくても、決して邪魔をせず、しかも見事なアンサンブルのピアノとヴァイオリンのデュオが、また素晴らしい。
こういう工夫に満ちた、親しみやすい舞台こそがオペレッタの身上。
あのあまりにも有名なフレンチカンカンのメロディのほかのも聞き惚れるアリアや二重唱、三重唱などがひっきりなしで、本当に満足した。

昔の浅草オペラというのはこういう作品の連続だったのではあるまいか。
肩の凝らないオペレッタこそ、今の日本が必要としているものなのかも。
八月公演の『ボッカチオ』が見逃せない。

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