ひとり温泉特集
図書館で、ほらね、やっぱり、と言いたくなる雑誌の特集記事を見つけた。
『CREAクレア』2月号の楽しいひとり温泉。
さすが文芸春秋社、およそ百ページに及ぶ美しい写真入りの情報は永久保存的貴重さである。
先日もブログ読者の同級生から、あなた、よくひとりで温泉なんて行くわねえ、とほめられているのか、あきれられているのか、という感想をもらった。
でもこの特集記事に、「旅を通して日々の生活をきちんと見直す・・自分の身体と向き合いととのえるにはやはりひとりがふさわしい・・」この言葉がまさしくわたしがこうしたいから、という気持ちをあらわしてくれていて、大きくうなずきたくなったのだった。
いまからおよそ二十年以上まえ、まだ日本語教師と翻訳業の二束のわらじの仕事をしているとき、わたしはすでにひとり温泉をしていた。当時一番気に入っていたのは、穂高にある『穂高養生園』、疲れたOLのための宿とうたわれていたが、これ以上ないくらいの正統派の玄米自然食で、一度たべたらやめられないくらい、おいしさに夢中になった。二、三度続けて通ったのだが、厨房のかなめ役のひとがやめてから、味が変わり、それでもこの味にこだわり、かなめ役の男性が山梨に玄米食を学べる宿を作ったというのを聞いて、わざわざ訪ねて行ったほどだった。
CREAの特集記事は一万円以下のこじんまりとした宿から、数万円もする贅沢なオーベルジュなるものまで実にさまざま、ここまで進化したのかと感無量である。
ひとり温泉はいまやトレンド、すでに数軒の行きたい宿が見つかった。
新刊なので、この雑誌、貸出できず、アマゾンで取り寄せたのである。
八十になってもまだまだ楽しみは尽きそうにないのがうれしい。
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