予期せぬ訪問者
今年の我が家の重大ニュースは、なんといっても愛猫チャイの死である。
毎日写真に向かって、会いたいよう、と言ってしまう。喪に服したいくらいだ。
一カ月ぐらいまえ、夫と我が家にいてくれた二匹のネコ、チナコもチャイも本当にいいネコだったね、としみじみと話していたら、ガラス戸の外で、ニャオという声がしたような気がして、見ると、なんと、真っ白いチナコの身体にチャイの顔がのっかったようなネコがすわっているのを見て、血の気ひくぐらいびっくりした。
近づいても逃げないし、甘えてくるし、毛並をつやつやしているので、野良猫ではなさそう、チャイのエサが残っていたので、やってみたら、がつがつと食べた。
むやみと餌付けをしないように、と新聞などでも書かれているのを思い出して、何十年とネコを飼っていて、野良猫情報にもくわしいネコ博士の友人に訊いてみたら、外で餌付けをするのは問題だけど、家の庭でする分には、こちらの責任でやってるんだから、いいのよ、と言われてなるほど。
毎日来るとちょっと困るかな、と思っていたら、行き場所はいっぱいあるのか、それとも飼い猫が一時的に訪問しただけなのか、数日に一度姿を見せるようになった。
別のネコ好きの友人にそのことを話したら、あなたね、それって、チャイちゃんがあなたたちが寂しがっているから、行ってやってくれ、とよこしたのよ、きっと、などと言うのである。
この一週間ぐらい来なかったのだが、きょう、ガラス戸の外、少し脇のほうに黙って啼きもせず、座っていたので、エサをやった。いつもなら甘えてくるのに、さわろうとすると逃げる。白が薄汚れているようでもあるし、心なしかやせたようでもある。寒風吹きすさぶ朝、野良になったのだとしたら、これからが難儀なことだろう。
食べたら、さっさと姿を消してしまったけれど、どうか温かい、寝場所があって、冬をのりきってくれますように。
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