ひとり温泉
温泉大好き人間なので、こんどは日帰りでなく、一泊温泉を実行しようと、お気に入りの「泊まり」の項目には、十項目ぐらい調査済みの宿が登録してあった。
ようやく、今週になってひまができたので、さて、出かけようかと、空き室を検索したが、全く見つからない。「ゆこゆこ・・」とかいう空き室探し専門業者に助っ人を頼んでみたが、週の中日はどこもダメ。
ダメダメと知ると、なお、行きたくなる。
kiku子さんのブログで読んだ小涌谷の「水の音」という宿がよさそうだと、覚えていたので、直接電話して、空室のある日はいつ?と訊いてみたら、金曜に一室だけ空いてると、わかり、翌日は「いとこ会」という親戚の集まりがあって、ちょっとつらいな、と思ったが、これを逃すと当分むずかしそうなので、予約を決めた。
長野や伊豆なども候補地だったのだけれど、近いのが何より、それも直行で行ける箱根がやはりいい。
路線で検索したら、出てくるのは小田原経由ばかりだったけれど、昔なつかしいロマンスカーにして、ネットからチケットを購入。
前日は雪でどうなることやら、だったが、そこは晴れ女の強み、当日はからりと晴れあがった。
車窓からの富士山が美しい。
着いた箱根湯本はかなりの混雑、週末とあって、カップルが多い。昼食どころはどこも行列。梅干しで有名な村上二郎商店で、ゆかりとわさび漬けの土産ものを買い、おまんじゅうの老舗「月のうさぎ」の三階で二八そば食べようと列に並ぶこと三十分。
水ようかんみたいなデザートとお豆腐つきのおそばはおいしかったが、小涌谷に二時に着くはずが大幅に遅れ、しかも登山電車は満員。
車窓の景色は紅葉の赤が赤茶けていたけど、晩秋の景色に残雪がまじって、なかなか風情があった。
宿は共立メンテナンスの運営するホテル、何度か宿泊した草津の『木の葉』の系列である。
そろいの作務衣に着替えて、過ごす湯めぐりの数時間。
部屋づきのサービスなしなので、かなり自立心がないと難しいステイ。四階のわたしの部屋の金庫が戸棚の一番下、かがまないと貴重品が入れられず、しかもまちがった操作方法が記されていて、さっそくフロントにTELしてクレイム。
大浴場に部屋のキーを入れる引出がついていて、そこに入れようと思えば、財布など入るのだが、その大きさをフロント係りはよく把握しておらず、説明しなかったので、これについてもクレイム。
夕食は治部煮風鍋つきの和食を選んだが、正解だった。どれもちょうどよい量で、ほとんど残さず食べられるほどの美味。とりわけぷりぷりのお造りは鮪、勘八、目鯛、つぶ貝、四種の刺身のつまがすべて異なるという気遣い、つぶ貝についたワカメエキス、海藻クリスタルと言う光った春雨のようなものが味もよく、効果的だった。
温泉は、浴場までの行き方が複雑で、草津のほうがずっとすぐれていたが、お湯そのものはすばらしく、計四回、入る。
夕食が五時半だったので、九時過ぎには小腹がすいて、夜泣き蕎麦なる半玉のラーメンまで平らげる食欲。
翌日は十二時、神保町学士会館集合なので、九時四十五分のロマンスカーに乗るため、宿を八時半に出る。登山電車がきのうと違ってガラガラだったので、早朝の景色を楽しむことができた。
新宿に着いてからも都営新宿線までかなり歩き、帰りも夫と共に三田線でタクシーにも乗らず帰宅したが、足の痛みはまったくなし。
ただし、保養に出かけたというのに、身体はくたくたに疲れてしまった。
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