手づくりデザートのティータイム
この夏不安定だった食欲は完全に回復したので、しばらく控えていた間食をまたするようになってしまった。「なってしまった・・・」と書いたのは、それをいいと思っていないやましさが含まれている。
でも一日家にいる日など、三時を過ぎると、きまってコーヒーや紅茶を入れて、好みの甘いものを食べたくなる。それが精神の癒しとなるのであれば、やましさは消される。
甘いもの、コーヒーや紅茶に合うものはクッキーやケーキだが、買ったものは食べない。
一切れ四百円以上もする高価な割にはおいしくないものより、少々雑でも自分で焼くものが口に合う。
分量も、作り方も、そらんじているから、パッツパラパーとできあがる。ひんぱんにつくるのは、クルミやレーズンを入れたバナナケーキ、ラム酒を加えると風味が増す。同じくクルミのほか、レーズンや果物の砂糖漬けをラム酒やアプリコットブランデーなどに漬けこんだものを加え、クローブ、ナツメッグ、ジンジャー、シナモンを効かせたフルーツケーキなど。そらんじているのはいいが、ついつい砂糖を少な目にしてしまうと、わたしにはちょうどいいのだが、夫からきょうのは甘味が足りないなど、のコメントが出てしまう。
秋のこの時期、アップルパイもよく焼く。パイ生地は冷やしたり、何度も折ったりするフランス風ではなく、ふるった粉にバターとミルクを手早く混ぜただけのアメリカのカントリー風だから、見場はいまいちだが、素朴で手間いらず。もっと簡単で味もいいリンゴデザートはパイ生地にブラウンシュガーをまぜて、まぜただけでこねず、それをリンゴの薄切りを敷いた上に散らして焼く、おばあちゃまのアップルベッテイと言うレシピ、そのほかバターを使わずサラダオイルを入れて焼くアップルケーキなど、アップルレシピは多数。
思えば、料理を習いはじめて最初に我が家で試みたのはケーキのレシピ、歴史は長い。しかもアメリカ生活で、フランス風の手のこんだやりかたではなく、クッキーも生地をスプーンですくって焼くという簡単でいかにも手作り風なのが、気に入り、滞米中のレシピは数知れず。
このごろ気に入っているのは朝、ジャムがわりにカスタードクリームをつくってトーストに塗って食べるというもの。
粉大匙一杯半、砂糖大さじ三杯を泡だて器で良く混ぜ、それにミルク半カップ、加えて火にかけ、弱火でかきまわしながらとろっとなるまで煮る。固まりかけたら火からおろし、玉子の黄身を素早く加えかきまわし混ぜ、ちょっとだけ火を通し、おろしてから、アーモンドエクストラクトを加えるというもの。ヴァニラエッセンスでもいいが、わたしはアーモンドの刺激的香りが好き。
だまされたと思ってお試しあれ。トーストによく合います。
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美味しそうなティータイムのお菓子、手作りは、良いですね。私もりんごが沢山あるので、アップルパイに挑戦したいのですが、アメリカ式の生地の分量を教えて頂ければ、嬉しいのですが。フランス式は、カロリーが高そうで敬遠しています。
投稿: aiai | 2016年10月24日 (月) 17時42分
aiaiさま
分量は(パイの皮二枚分)
粉 2カップ
塩 小さじ2分の1、
ケーキ用マーガリン、またはショーツニング、またはバター 1カップ
冷水 半カップ(わたしはミルクをよく使うのですが、今回あらためて四十年まえのアメリカの本を調べたら、みな冷水でした)
粉と塩を振るって、ボールに入れ、脂を粉と一緒に指先でこすり混ぜます。さらさらの状態によく混ざったら、水を少しずつ加え、軽く混ぜ、かたまりにして二等分にします。
台の上に粉をふり、めん棒にも粉をつけ、パイ皿の大きさより少し大きめにのばします。
パイ皿にその一枚を敷き、ところどころフォークで穴をあけ、リンゴのフィリングを入れ、その上にもう一枚をかぶせて、フォークで模様をかくように穴をあけ、好みで卵黄を刷毛で塗り、中火、170から180度Cの温度で三十分ぐらい焼きます。
投稿: ばぁば | 2016年10月24日 (月) 22時01分
分量、作り方、ありがとうございました。分かり易い説明で、出来そうな気が致します。
投稿: aiai | 2016年10月25日 (火) 10時51分