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2016年9月 3日 (土)

チャイの死

この日が近いことは予想していたが、チャイの急激な衰弱はここ数日間に起こった。

階段を降りられなくなったのは六月、七月になると、部屋の中もあまり移動はしなくなり、トイレにだけは、コブのある前足をひじまで折り曲げてヒョコタン、ヒョコタンと歩きながらなんとか中に入り、粗相はせずに用を足していた。
八月、食欲が細り、17年食べ続けたドライフードをまったく食べなくなったので、スープ入りのすり身やポタージュなどを少量食べ、水はもう蛇口から飲むことができなくなり、カップから、数口飲むだけになった。

そして三日前、二種類の魚介のポタージュを数口のんだのが最後の食事、それでも夫がいつものように、抱き上げてひざにのせると、しばらくそのままで座っていた。やがて降りたがったので下すと横たわって移動しなくなった。001


一昨日、なぜか啼き声がするので、行ってみると、トイレのそばに横たわり、下半身が濡れていたので、トイレに入れなくて、粗相をしたのだとわかった。身体をふいてやって、新聞紙を敷き、タオルを広げて、そこに寝かせた。そのまままったくおかれたままの姿勢で、翌朝まで。

そして昨日、呼吸が速くなり、目がうつろになったまま、寝ているので、これは、いよいよかと、覚悟をきめつつ、付き添っていた。この段階で獣医さんに来てもらったほうがいい、と夫に言ったのだが、もう最後が近いのがわかっているから、いいんじゃないか、と乗り気にならない。でもわたしはやはり、この状態をしっかり診てもらったほうがいいと、主張して、チャイがうちに来たときからお世話になった、いまは引退されてしまった等々力の先生に電話をした。看護師さんは往診はできないから、連れてきてください、と要求したのだけれど、うちのネコは二代続けてお世話になっているのだからと、と頼みこんだ。電話を切ってしばらくすると、大先生に連絡がつき、ご自分から行こうとおっしゃったという返事をもらえた。

先生は大きな診察箱を持ちながら、二階まで上がってくださり、感慨深げに、19年ですか、よくここまで生きたなあ、とおっしゃった。もう意識はないから、苦しんではいない、との診断にちょっと安堵する。もう夜までもつかどうか、注射はやめておきましょう、それにしてもがんばったなあ、この筋肉の減り方、どうですか、使い果たして、生き続けたんですよ。
頑張り屋さんだったチャイが認められて、胸がせまった。

娘と孫娘がかけつけ、チャイをこよなく愛する皆に見守られながら、夜七時半、チャイの呼吸はとまった。

アメリカで買って大切にしている、ネコ天使のブローチがある。チャイはネコ天使になってわたしを見守ってくれるかもしれない。006

まだときどきあの澄んだ啼き声が聞こえるような気がしてならない。


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コメント

そうですか、チャイ亡くなったのですか。19年、よく頑張りましたね。ご家族皆に囲まれての静かな死。今は、悲しみで一杯でしょうが、チャイにとって、幸せな一生だったことでしょう。写真のチャイの瞳、天使の猫ちゃん、これからも何時もご家族を守ってくれますね。

aiaiさま
お慰めありがとうございます。
いなくなってみると、ただ生きていてくれただけでも、どれほどチャイの存在は大きな意味があったのかと、しみじみ悟る毎日です。

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