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2015年10月21日 (水)

青天の霹靂

我が家の息子との関係は相変わらず、コミュニケーション不足で、会話もなく、もうこんなものかと、あきらめの境地でいたら、思いもかけぬことが起きた。
息子が私の部屋にやってきて、一週間先の日曜に友人を家に招きたいので、夕食をごちそうしてほしい、と言うのだ。
わたしは、まさか、とは思ったが、それって、もしや女のひと?と尋ねると、そう、とうなずいたので、腰が抜けるほどびっくりした。
しかも、日本語を話さないひとだから、英語でお願い、と言うので、またもやたまげて、一体どういう付き合いで、どこの国のひとで、何をしているひと、とか、もう質問したいことで頭が破裂しそうになったが、そんなら、やめた、とでも言われたら、大変なので、その場はぐっとのみこみ、わかったわ、とだけ言って、夫と相談することにした。

夫に聞きだしてもらってわかったのは、企業のパーティで知り合った某アジア国の公務員の管理職をしているひと、付き合いはもう五年になるという。二人のあいだには距離と言う難題があるから、まずは友だちを紹介すると思ってくれ、とのことだった。

息子はとみに髪がうすくなってきていて、お腹も出はじめている。見た目がすべての日本人女性の対象になる容姿ではない。そんな彼の良さをわかって付き合ってくれているひとが一体どういう感じのひとなのか、どう考えてもイメージが浮かばない。そのモヤモヤをつとめて考えないようにしながら、ともかく、ディナーの準備にかかった。夫が得意のフレンチ風ドライカレーをつくるというので、わたしはマッシュルームスープと野菜サラダ、そしてデザートにマチェドニア(イタリア風フルーツポンチ)

当日あらわれたのは、180センチ近い息子の肩ぐらいまでしかない、どちらかというと小柄でほっそりした女性、まさしく今の彼にこのイメージがぴったりだったのかと、合点がいく知的なタイプのひとで、美しい英語を話しながら、娘や孫たちにまでかかえきれぬほどのお土産をたずさえて登場した。

二人で箱根に行った、ドニゼッティのルチアを観た、など、驚きの事実が続出、最後まで話題が途絶えることなく、座は和み、料理も好評、彼女も両親と暮らしていて、息子と似通った家庭状況らしく、しょっちゅうメールを交わしていて、私たちの情報はほとんど正確に伝わっていた。

長生きしていると、こんなこともあるのだ。人生最後まであきらめてはならない。息子が寂しい中年でないことがわかって、安堵した一日であった。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

本当に 良い事有りましたね。 我が家も12月21日に娘が 例年通り帰国します。
多分 ハプニングは絶望的 でしょう。。。   例え僕が料理をすると言ってもね...

何とうれしいお話なのでしょう。気持ちがホワーッと暖かくなりました。

我家の息子にも大分やきもきしました。携帯の普及で、、交友関係が全く分からなく、

突然の話でびっくり、夫と ”心をときめかした時があって本当に良かった” と話したこと

を思い出しました。

こんな素敵な晴天の霹靂!本当に本当に嬉しく読んでいます!
5年間も気づかなかった…o(^-^)o 世の中は親の知らないところで静かに
深く進行していますね~。
私もあやかりたい!息子がアメリカ駐在の時に、国籍は問わないよと言って
いたのに一人で帰ってきました。
万年青年、自由に気楽に・・・かしら???・・・(´゚Д゚`;)

良いお話しを聞かせて頂き、こちらまでホワ~っと嬉しくなりました。
我が家にも独身の娘が居ります。
こんなように、親の知らないところで・・・期待したいものですが?

嬉しいハプニングでしたね!

Massyさま、ミヨちゃんさま、ちゃぐままさま、tomokoさま
お心のこもった、あたたかいコメントありがとうございました。こういうとき、ブログ書き冥利を感じます。
独身の息子と一緒に暮らしていると話すと、大概のひとは気の毒そうな顔をして、まだあきらめるのは早いとか、そのうちいいこともあるとか、と慰めてくれるのですが、わたしはいろいろなライフスタイルありの世の中、だからと達観しているつもりでした。
ただ息子が生まれてきてよかったといえるような人生を過ごしてくれれば、と願ってだけはおりました。
一緒に暮らしていて洗濯物だけは手伝ってやることが多いので、それとなく、目配りなどしますが、だれかと付き合っている気配は全くなく、それはそれでいい、と、自分に言い聞かせているようなところがありました。
今回のこともこれで安心とは思っておりません。親のはかり知らないところで息子の世界は確立している部分があるのだということに、少し安心しただけです。
ある年齢を超えると人間は自分の健康管理だけで精いっぱいになります。そのときに自分が生を与えた者たちが自立できる状態であるならば、それほどの安堵はない、と
感謝するのみです。、

何だかお会いしたことも無いのに、cannella様の晴天の霹靂、私もとても嬉しくなりました。人生先は、分からないことだらけですね。この様なびっくりは、本当に何度でも大歓迎。子供と言えどあまり生活の細部は、不明ですので、我が家の独身の娘が、幸せになってくれればと心で願うばかりの母です。

cannella様
この記事を読ませて頂いて、心がパッと明るくなりました。
我が家もいろいろありまして・・・でも、いつ何があるかわからない、まさに良い意味での
晴天の霹靂も期待出来るかもしれないと希望が湧いて来ました。
「そのときに自分が生を与えた者たちが自立できる状態であるならば、それほどの安堵はない」
とのお言葉に深く共感致します。

こちらまで、猛烈に驚きました!!!
良かったですねえ。。。
良いご縁があって(*^_^*)
我が家の長男31歳にも希望が持てた次第です。
実は、ほぼ諦めているのですが・・・
だから、ご心情、とてもよく解りましたよ。

aiaiさま、未草さま
ご共感くださり、感謝しております。
ひとつの家庭に運の分量がきめられているならば、その不運の部分をかなり背負ってしまったような、これまでの息子の人生で、不憫に思ったことも度々でした。
今回見えなかったものが見えてきた安心感は味わいましたが、息子とともにする我が家の食卓はまた会話の少ない以前の状態に戻っております。

お二人とも「晴天」と記されておりますが、辞書には「青天」と出ております。青空に走る突然の稲妻、これがどちらの運の印なのか、それはいまだわからぬままです。

誤字を指摘して下さってありがとうございます。
見直しは必要ですね。反省しきりです。

くちこさん
ありがとうございます、が、まだご縁といえるところまでは、クエスチョンマークです。
31歳、お若い!
我が家の息子は52歳です。

「晴天」→「青天」、指摘されるまで気づきませんでした。ありがとうございます。
「画竜点睛」も「晴」と思っていたら「睛」であることを後で知りました。
漢字は成り立ちをしっかりわからないとややこしいですね。

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