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2015年10月 1日 (木)

帰国

帰路のフライトは後れもなく、ヒースロー到着だったので、私たちは、直ちにフォートナム&メイソンに向かい、日本では手に入らないといわれている今人気の紅茶、スモーキー・アールグレイを買い急いだ。
乗り継いだ羽田行の機内は往路ほど混んでおらず、私の席は窓際の列の通路側だったが、隣に巨漢のような男性二人がすわったので、これは出入りが大変と思い、イギリス人フライトアデンダントに、高齢で足も痛いので、もし空席があれば変わらせてほしい、と頼んだら、彼女は大きくうなずき、全員が乗り込んだあとで、すぐ後ろの中央列、通路側席に移動させてくれた。
イタリアでトラブルを沢山経験したあとだったので、イギリス人のこの思いがけない親切がとてもうれしかった。しかも隣が空席、そのまた隣の女性は娘ぐらいの年齢の日本人女性、着陸まであと数時間ぐらいのときに話すようになり、おしゃべりがはずんで時間の経つのが速く、エコノミー席の十時間余の大変さを意識せずに済んだ。
羽田には思いがけず、夫が迎えにきてくれていた。杖をかかげて合図してくれた、83歳にしては頼もしく見えたあの姿を、わたしはこの先もずっと忘れないだろうと思った。

これまでの二十回の旅はいつも一人旅で、同じ場所にゆっくり暮らすように滞在するものだったので、今回のように毎日出歩き、移動が数回もあるとう旅程は、楽ではなかった。
同行者の賢い旅行術に支えてもらってこなすことができたと言える。
二年まえのミラノはあれほど暑くなかったという記憶がある。温暖化のせいなのだろうか。そういえば、今回は一度もトリのさえずりを聞かなかった。ヴェネチアで見たハトも軒先にじっと停まったまま、疲れているように見えた。
イタリア人の友人たちは、皆、ヴェネチアを賛美する。ツアーで最初に訪れたときが雨だったので、魅力を感じなかったというと、ぜひ、ぜひ再訪するようにと、何度も言われたものだ。
今回の喧騒のヴェネチアにもいささかうんざりはしたが、汗をふきながら歩き垣間見た、路地の風景の美しさ、ひとけの少ない朝のラグーナの眺めは、やはり心に刻まれている。106

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損保ジャパンに遅延項目の保険請求をしたのが認められ、あの一日に費やした費用が口座に振り込まれた。
歩きすぎたせいなのか、膝の裏側の痛みが強くなって、しゃがめないほどになり、この一カ月マッサージとプールに通い、ようやく痛みがおさまりかけている。

しゃがむ動作が少なくて済むように、衣類の収納場所の変更や、キッチンの引きだしの入れ替えなど、目下進行中である。

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

くちこよりご高齢なのに、凄いなあって思います。
体力、気力。
そして叡智!
いざとなったら、くちこも気が強い女なので喧々諤々と踏ん張る思いますが、事前には、とてもそんな気力は持ち合わせていないです。
ともかく、ご無事に帰国されて良かったです。
お迎えも。

イタリア旅行記 楽しくイタリアを想い出しながら読ませて頂きました。

色々在った難事も 時がたてば楽しく想い出されるでしょう。 僕はお客様と一緒だった

ので、ホテルもダニエリとかヴィラデステとかに泊まれて、スイスまでカジノに行ったり、

ニド島も印象的でした。もうチョッと無理でしょうね。僕のFaceBook(増田弘)の写真の中

にサンマルコとゴンドラの少女のスナップが乗せてあります。ご主人が迎えに来たラスト

が素敵です。

思い出多いイタリアの旅行記、楽しく読ませて頂きました。  さすがの文章と美しいセンスの良い写真、行動力と気力に脱帽です。  音楽好き、料理上手、手芸好きなCannnellaさまならではの旅でしたね。  お買いになったファブリックでご自宅のキッチンが変身するのも間近でしょうか?  また、作品を見せて頂くのを楽しみにしております。  お膝の痛みが早く治ります様に!!  


くちこさん
読み続けてくださってありがとうございました。
お励ましのお言葉うれしく、うれしくいただきました。
あなたのブログのコメントのあまりの多さに、入るすきまもないほどでした。
あなたにしか書けない世界をつくっていらっしゃること、わたくしも心から賛辞を贈ります。

massyさま
最後まで読んでくださったのですね。うれしいです。ありがとうございました。
ダニエリ、せめてコーヒーだけでも飲みに行きたかったのですが、場所もつきとめず終いでした。
夫はブログというものに、まったく興味を示さないひとですが、運転技術は冴えているので、してほしいときにタイミングよく送り迎えをしてくれて、ありがたいことだと思っています。それにmassyさまのような友人に恵まれていることも、感謝です。

れいこさん
読んでいてくださったのですが。うれしいご感想、心に刻みます。ありがとうございました。
『あさが来た』始まりましたね。成瀬先生の登場が待ち遠しいです。

まだ続きがあったのですね。久しぶりにパソコンを開きました。
機内で隣にどんな人が座るか・・・、いつも大問題ですね。
ベストなシートに座れて、やはり交渉は大事ですね。

最後の章が、《杖をかかげて合図してくれた、83歳にしては頼もしく
見えたあの姿を、わたしはこの先もずっと忘れないだろうと思った》と
締めくくられていて胸が熱くなりました。
そのシーンが映画のラストシーンみたいに浮かびます。

足の痛みは治りましたか?
「ためしてガッテン」で足の裏の痛みのことを放映していました。
余計なことかもしれませんがここを見てください。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20150930.html
私は以前からこのトレーニングをしていて足はとても快適です。

今までとはまた違った旅日記を拝見させてもらいありがとうございました。
最後の2枚の写真も良かったです。
プロフィールの写真は???

cannellaさん、お帰りなさい。旅行記とても楽しく読ませていただきました。
「これも書きたい、あれも伝えたい」という熱くほとばしる気持ちが伝わってきて、更新を楽しみにしておりました。小さなトラブルはあれど、無事に旅を終え、本当に良かったと私まで思っています。お疲れ様です。まだまだ若い!一人旅の緊張感とは違い、頼りになるお友達との良い距離感のある旅はまた楽しかったことでしょう。

そして、私もご主人が迎えに来た姿を見て安堵した様子が胸に沁みました。日本に帰ってきてほっとした気持ちと、ご主人の思いやりの両方に普段にもまして感謝の気持ちがわいたことでしょう。

私もここ数年一人海外が増えています。そして、いつも忙しいのに都合をつけて夫が迎えに来てくれ、その姿を認めた時のうれしさ、ありがたさをかみしめています。

どうぞお二人がこれからもお元気で良いお時間を過ごせますように心からお祈りしております。いつもブログ読んでいます。お元気そうなご様子にほっとしています。そしてまたお目にかかれますように。素敵なcannellaさんに。

ちゃぐままさん
最後まで見てくださってありがとうございます。そして、いつもお心のこもったあたたかいコメントも感謝です。
左ひざの裏側、大分らくになってきました。これも高齢のいちプロセスなのか、薄紙がはがれるように、楽になってくるのを感じます。ためしてガッテンのぞいてみますね。
プロフィールの写真はブランド通りを過ぎてサンマルコ広場に向かう途中にある、教会変じて、楽器美術館の写真です。ヴィヴァルディの音楽が流れている雰囲気のいいところでした。、

へこたんさま
なんと、なんと、うれしいこと!!!
おなつかしいです。読んでいてくださったのですね。ありがとうございます。
食欲旺盛な素敵なダンナサマ、自走式移動胃袋、ブログ、大変な人気ですね。
おやさしさはいつも伝わってきます。
あなたの一人旅のお話ぜひ、うかがいたい。いつかディナーをご一緒に。
メールします。

 初めてメールさせて頂きます。 「ひとり旅 イタリア 」等々で検索していましたら、 cannella様のブログを見つけることができました。
 若い方々のイタリアひとり旅のブログはたくさんあるのですが、マダムのものとなるとなかなか巡り会えず、とても嬉しく、そして読み進むうちに、それが感動と尊敬に変わっていきました。
 夫の留学(英国)や赴任(米国)で、家族で数年滞在していた地を中心にひとり旅をしております。この5月末にもロンドンに行くのですが、ロンドンから航空券を買ってヴェニス、フィレンツェに行こうかと準備を始めたものの、逡巡しております。
 ISを含めた現在の治安もさることながら、ヴェニスからフィレンツェの列車を利用する際のストライキのリスク、イタリア語の不安等々・・・、やはりイタリアはアラカンマダム(主婦)のひとり旅にはハードルが高そうな気がしてきました。
 やはり、 cannella様のように、英語のみならず、イタリア語もマスターした上で、再チャレンジすべきかと思い直しております。
 また、 cannella様のブログの中に登場する話題や地域に共通性が多く、これもまた嬉しくなって、メール差し上げました。

Botanさま
ご訪問ありがとうございます。拙ブログ気に入っていただいたようで、うれしいです。
わたくしもアメリカ生活長く、その後英国その他諸外国も何度か訪れましたが、コワイところだと聞いていたイタリアを試しに一度だけ、と熟年旅行で行ってみて、こここそ、次はひとりで、なんとしてでも再訪したいと誓ってしまうほど、魅せられてしまいました。
文明に毒されることなく、人間の生き方の根本を悟らせてくれるところです。
そして一人旅が楽しいところでもあります。
用心すべきことを、しっかり、わきまえていれば、コワイことはありません。
ぜひ、まだお若いうちに、お出かけになりますように。

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